2020.06.14

人生がときめくワインの整理・収納術

5000本以上のコレクションを持つ日本随一のワインコレクターで、多い時は月に3桁の金額をワインに費やす超愛好家だからこそわかる、真にスマートで男女問わずモテるワイン道ってどんなもの? ちょっとイタいワインおたくや面倒くさい半可通など、周囲の反面教師からも学ぶ、ワインのたしなみ方入門です。

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文・図解/吉川慎二 イラスト/Isaku Goto, オキモトシュウ(吉川慎二氏)

緊急事態宣言に続き、東京アラートも解除されました。飲食店の休業要請もまもなく全面解除される見込みです。一気に終息とはいかないのでしょうが、一歩一歩よい方向に向かって欲しいものです。

さて、今回のテーマは「ワインの整理」です。今回の自粛期間中、自宅で過ごす時間が長かったことから、ワインセラーやワインリストの見直し・更新をしたワイピも多いのではないでしょうか? 私もようやく、懸案であったセラーの片づけが出来ました。あなたのワインにはどういう整理法が適してきるのでしょうか? 一緒に考えていきましょう。

モテるワイン道入門~ワインの整理と収納

ひと口にワインの整理と言いましても、それは大きく2つの分野に分かれます。
ひとつはワイン保管場所の掃除・片付けという意味でのワインセラー等の整理と収納、もうひとつは所蔵しているワインの在庫チェックやリストの棚卸し、いわゆるデータ整備です。図書館に例えると、前者は新着図書や返却図書の配架、後者は図書カードや総合目録のアップデートと言ったところでしょうか?

今回はまずは前者の整理と収納から見ていきましょう。
「ワインの保管場所」に関しては以前の回でも取り上げましたが、ある程度のワイピとなれば大きさの違いこそあれ、自宅にワインセラーがあると思います。上級ワイピの皆さまは、部屋全体がセラー(ワインカーヴ)であったり、数ヶ所に分けてワインを保管していたり、倉庫会社に預けていたり、とより複雑な状態になっていることでしょう。愛すべきワインコレクションとその保管場所は、ぜひ定期的に掃除・お手入れをしてあげましょう。この際、多くのワイピが頭を悩ませるのが、ワインを「どのような法則で配置するか」ですが、おおむね下記のような方法が考えられます。
− 生産国・生産地別、もしくは生産者別
− スパークリング・白・赤・甘口などワインタイプ別
− ヴィンテージの古い順
− 自分が飲みたいと思っているタイミング順
− 購入価格順
− (夫婦でワインセラーを共有するもワインのお財布が別の場合は)所有者毎(笑)?

などなど、いろんなメソッドが考えられます。これが正しいという「完全解」はないと思いますので、自らの好みやワインのライフスタイルに合うように工夫してみてください。
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また、ワインセラーの手入れで、私が先輩ワイピから教えてもらって役に立ったと思うアドバイスには下記のようなものがあります。

✔ 一番上の段は幅が若干広いのでシャンパーニュなど比較的太いボトルを収納するのに適している。
✔ 一番下の段(ワインセラーのタイプにもよりますが)はマグナムや形状の特殊なボトルを収納するために余裕をもって空けておくことが望ましい。
✔  ブルゴーニュタイプのボトルは向きを互い違いに入れるとスペースの効率が良い。
✔  置き場所の環境にもよるが、温度・湿度の兼合いで内面が結露する場合(セラーの外の温度の方が低い冬季に起こりがちです)、底に水が溜まることがあるので定期的に注意する。一時的な給水対策としてペットシートを敷いておくと良い。

などなどです。まだ試したことのない方はぜひ参考にしてください。
ワインでジェンガ遊びは危険ですのでマネをしないでください。
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ワインセラーが「お部屋(ワインカーヴ)」や「倉庫」の上級ワイピには、さらなる悩みがあります。それはワインの「並べ方・保管方法」です。これは下記の2種に分類されるでしょう。

① ワインショップの売り場のように一本一本ラベルが確認出来て、かつ、簡単に取り出せるように並べる。

② 倉庫やバックヤードのようにスペース効率重視でどんどん上積みしていく。

①の方法ですと見栄えはよいですし、ワイン選びも楽ですが、なんと言ってもスペースを取られてしまいます。
②の方法は、一番奥にあるワインを取り出す時は大作業になってしまいますが、狭いスペースに大容量を収納できるというメリットがあります。部屋の形状などにもよりますが、段ボール箱にワインを詰めて棚に積み上げた場合、①の5〜10倍くらいの量のワインを収納できるのではないでしょうか? 以前、親しくしている某有名ソムリエが自宅改築の際、数百本のコレクションを私のセラーでお預かりしたところ、効率的に箱詰めしたこともあり、すべてのワインが畳一帖分のコンパクトなスペースに収納できたことには驚きました。以上ふたつの方法はそれぞれ一長一短なので、①と②の手法をミックスして保管している上級ワイピも多いかもしれません。

次回はワインのもうひとつの整理である、データ整備について考えてみたいと思います。え? ワインは保管せずに飲んでしまうのが一番だろうって? そりゃそうですけど……(笑)。
連載Vol.01   「ワインスクールは受験や就活と同じく真剣に選ぶべし」
連載Vol.02 「モテるのは片手にワイングラス8脚をモテる男」
連載Vol.03 「一目置かれるワイン会の掟、お教えします」
連載Vol.04 「ワインのカジュアル・フォーマルはここで決まる!」
連載Vol.05 「ダジャレで選ぶワイン、ありやなしや」
連載Vol.06 「ワインを愛するならまず『ワインセラー』を買いなさい」
連載Vol.07   「人のワインを笑うな、けなすな、値段を聞くな」
連載Vol.08   「古酒は小さなグラスにちょびちょびと注ぐべし」
連載Vol.09   「あなたはなぜワインを飲むのか?  と聞かれたら」
連載Vol.10   「ワイン会は店選びが9割⁉ 幹事の心得いよいよ最終編へ突入」
連載Vol.11   「宴会幹事必読! ワイン会の開催までにやっておくべきTo Doリスト」
連載Vol.12   「ワインを楽しむ男はなぜモテるのか。公式化してみた」
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連載Vol.14   「こんなワイン好きは嫌われる、ワイピのNG行動とはなにか」
連載Vol.15   「ロマネ・コンティよりオーパス・ワンに興味を示す女性ってアリ⁉」
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連載Vol.28   「アフターコロナに欲しい、レストランとソムリエの越境コラボとは?」

● 吉川慎二 / Shinji Yoshikawa

1962年三重県生まれ。
東京大学法学部卒業後、三井住友銀行、メリルリンチ自己勘定投資部門のアジア太平洋地域統括本部長を経て、現在は投資家・経営コンサルタント。
2007年、日本ソムリエ協会のワインエキスパート資格を取得。12年にシニアワインエキスパートへ昇格し、同年に開催された第5回全日本ワインエキスパートコンクールで優勝。14年にはエキスパート資格者で初の日本ソムリエ協会理事に就任、2018年まで2期4年務めた。漫画「神の雫」に登場する吉岡慎一郎のモデルともいわれ、プロフィールイラストは「神の雫」作画のオキモトシュウ氏によるもの。

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