2019.05.20

ダジャレで選ぶワイン、ありやなしや?

5,000本以上のコレクションを持つ日本随一のワインコレクターで、多いときは月に3桁の金額をワインに費やす超愛好家だからこそわかる、真にスマートで男女問わずモテるワイン道ってどんなもの? ちょっとイタいワインおたくや面倒くさい半可通など、周囲の反面教師からも学ぶ、ワインのたしなみ方入門です。

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文/吉川慎二 イラスト/Isaku Goto, オキモトシュウ(吉川慎二氏)

ワイピの皆さん、いかがお過ごしですが? 吉川慎二です。
今回はワイン会の掟~その2ワイン選定編の後半です。ワインのストーリーについて考えていきましょう。マスターすればあなたもワイピ界の売れっ子シナリオライターですよ!
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ワイン会の掟 ~ その2ワイン選定編(2)

初級ワイピの皆さんには次のような定番がおすすめです

- ワインのヴィンテージに注目。ベタですがテッパンです。バースデー・ヴィンテージや結婚記念年のワインで気分を悪くする人はいないでしょう。ただし、熟年の女性の場合はご注意を。令和への改元直前には1989年(平成元年)ヴィンテージもよく飲まれましたね。

- 言葉遊びによる語呂合わせ。鯖の料理にはサヴァニャン(*1)というクラシックなものもあります。筆者は以前8月8日開催のワイン会に「8つながり」で1988年ヴィンテージを持参したことが。

- ワインのエチケットに因むのもあり。バレンタインデーなどのイベントにハートのラベルのワインも重宝されます。

(*1)主にフランス・ジュラ地方で栽培されている白ワイン品種。ジュラの名産である黄ワイン(ヴァン・ジョーヌ)の原料としても有名
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中級ワイピを目指す方は、もう少し手の込んだストーリー作りを心がけましょう。これには外交ディナーの際のワイン選定が大変参考になります。一例を挙げると、2009年にトルクメニスタンの大統領が来日した際にはシャトー・シュヴァル・ブラン(*2)が用意されました。同国が名馬の産地で名高く、大統領も白馬を保有していたことを考えての演出だと言われています。以前のワイン会で話題に出たり、誰かが飲んでみたいと話した銘柄を覚えてたりして選ぶのも洒落てますね。

(*2)シャトー・シュヴァル・ブラン(Cheval Blanc)はフランス語で「白い馬」の意味を持つ、ボルドー右岸・サン=テミリオン地区の超高級ワイン
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さらに、あなたにしか出来ない「オンリーワン」ストーリーを語れるようになれば上級ワイピです。成功例をご紹介します。以前、海外MBA留学を目前にした若手ビジネスマンが複数出席するワイン会に参加した際に、フランスの伝統的ワイン産地に生まれながら、そこだけに留まらず世界中を飛び回って修行をした後に故郷に戻って成功している若手醸造家のワインを持参しました。何度か訪問した親しい造り手だったので、併せて聞いた苦労話を披露したところ「希望が湧いた」と大変感謝されました。

大切なのは、ワイン・飲み手の両方をよく思いやることです。心をこめて考えた質の高いストーリーは何よりのおもてなしなのですから。

連載Vol.01   「ワインスクールは受験や就活と同じく真剣に選ぶべし」
連載Vol.02 「モテるのは片手にワイングラス8脚をモテる男」
連載Vol.03 「一目置かれるワイン会の掟、お教えします」
連載Vol.04 「ワインのカジュアル・フォーマルはここで決まる!」

● 吉川慎二 / Shinji Yoshikawa

1962年三重県生まれ。
東京大学法学部卒業後、三井住友銀行、メリルリンチ自己勘定投資部門のアジア太平洋地域統括本部長を経て、現在は投資家・経営コンサルタント。
2007年、日本ソムリエ協会のワインエキスパート資格を取得。12年にシニアワインエキスパートへ昇格し、同年に開催された第5回全日本ワインエキスパートコンクールで優勝。14年にはエキスパート資格者で初の日本ソムリエ協会理事に就任、2018年まで2期4年務めた。漫画「神の雫」に登場する吉岡慎一郎のモデルともいわれ、プロフィールイラストは「神の雫」作画のオキモトシュウ氏によるもの。

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