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2018.08.14

いま話題の“溶けないアイス”が業界に革命を起こす!?

いま話題の“溶けないアイス”は、オーガニック素材でカラダにやさしく、自然の美味しさが口いっぱいに広がります。そんな女ゴコロを確実にとらえるアイスの魅力と開発秘話を社長に伺いました!

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取材・文/アキヤマケイコ 写真/中川 司

夏の日の冷たいアイスは、まさに甘露。といっても、度を超えて暑い昨今、屋外でアイスを食べようものなら、食べ終えないうちにドロドロに……なんていう悲劇も起こりがち。そんななか、“溶けないアイス”が話題になっていることをご存知ですか?
東京・代官山に期間限定でオープンしている“溶けないアイス”の専門店「フローズンラボ」を訪問。アイスなのに溶けない理由、その開発までの道のりをお伺いしました。

溶けない秘密は、伝統的な食材&最新テクノロジーにアリ!

創業400年の老舗「吉野葛本舗 黒川本家」の本葛粉を使ったアイスキャンディー「京都・本くず氷」(画像は「宇治抹茶」のミニサイズ。レギュラーサイズは600円)。バーナーで炙っても溶けることなく、焦げ目が付いて香ばしさが増す。
上の写真をご覧ください。なんとバーナーで炙っても溶けず(柔らかくはなりますが)、逆に香ばしさや甘みが引き立つという、これまでのアイスバーの概念を根底から覆す商品が! その溶けにくさの秘密のひとつは、古来から和菓子に使われてきた「本葛粉」が使われていること。少ない水分で固まるので、形が崩れにくいそうです。
「京都・本くず氷」は毎週水曜日のみの販売だが、ミニサイズ2本の「炙りサービス」(700円で提供)も行っている。ラインナップは、「宇治抹茶」「焙煎ほうじ茶黒豆」「ふらんぼわーずぜんざい」など6種類。
もうひとつは、いくつかの瞬時冷凍技術を駆使することにより、溶けづらいアイスを作るという独自テクニック。沈殿などしづらく均一に固まり、溶けづらくなるとか。素材の旨味や香りを逃がさない効果もあり、たとえば、「宇治抹茶」なら、香り高くほのかな苦味を感じる、まさに抹茶そのものの風味に。バーナーで炙るとそれが強調されて、外側はプルンと柔らかく、内側はシャリッとした新食感を楽しめます。
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IT業界→農業→世界を見据えたアイスビジネスへ!

“溶けないアイス”の開発者・前野欽哉さんをインタビューした、東京・代官山のポップアップストア「フローズンラボ」に併設する工場にて。画期的なのは、どの機械もダクト不要でひとつのコンテナに収めて移動できる「ノマド型」である点。世界中どこにでも設置することを想定して設計されている。
こちらのアイスを開発したのは、株式会社マッシュアップCEO・前野欽哉さん。1990年代にはIT業界を牽引してきた企業でイケイケで働いていた前野さんは、2006年、突如“農業”へと転身。さらにオーガニック野菜や果物の普及を促進する「都市型マルシェ」を企画するなどの紆余曲折を経て、2015年、アイスの製造・販売をメイン事業とする同社を設立しました。
「農業を3年ほどやってみて、自分に農業の才能はないなと。一方で、日本の農業、とくにオーガニックの野菜や果物をめぐるさまざまな問題点が見えてきて、何かできないかと考えるようになりました」(前野さん)
そんな頃、湘南でアメリカ人の友人と、オーガニック素材のアイスに関わることに。
 
「日本のオーガニックの野菜や果物の市場は未成熟で、収穫後のロスも多い。とはいえ、出荷できなかったものを、ジュースやジャムにするのは当たり前すぎるし、そもそも砂糖を多く加える加工品は、素材を生かしているとはいい難い。でも、瞬間的に冷やし固めるアイスなら、素材のフレッシュさを楽しんでもらえる商品ができそうだ、と」
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寒天と良質なフルーツをベースに作る「SHONAN POPs」が誕生

「SHONAN POPs」(左から、グレープフルーツ350円、トリコ500円※代官山限定、フルーツミックス400円)。果実そのままの爽やかなうまみ。しっかりした歯ざわりとトロッとした自然な口どけで、べたつかず後口もさっぱり。
そうして試行錯誤して最初に生まれたのが、「SHONAN POPs」。前野さんが生産者とのネットワークを生かして手に入れた良質なフルーツ類と、有機アガベシロップ(テキーラの原料でもある植物・アガベの樹液からとった甘味料)など自然素材のみを使い、溶けにくいように寒天をベースにして固めたアイスキャンディーです。
「このアイスで、カロリー過多・すぐ溶けてベタベタする、といった大人が敬遠するデメリットも解消できたんです」

しかもクリームなどの乳製品や動物性のゼラチンを入れておらず、アレルギーのある人や宗教上の制約がある人にも食べてもらいやすい。「こういうアイスなら、子供から大人まで、さらに世界中の人たちに喜んでもらえると確信しました」
この経験をもとに、前野さんはアイスビジネスに本格参入。「SHONAN POPs」を各地のポップアップショップやオンラインで展開し、好評を博しています。さらに2016年には本葛粉を使った和菓子風のアイス「京都・本くず氷」を開発し、京都・清水に、アイスキャンディー専門店「京都・本くず氷」をオープンしました。
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オーガニック素材のカラダに良いアイスが
確実に女ゴコロをキャッチ!

かき氷風に削り、エディブルフラワーを乗せた「フローズンリーフ」(左・ストロベリー600円、右・宇治抹茶700円)。ふわっとしていて口の中で滑らかに溶ける新食感。今回、初の商品化。
東京・代官山の期間限定ショップ「フローズンラボ」は、これらのアイスを浸透させる目的でオープン。「SHONAN POPs」「京都・本くず氷」のほか、新商品のアイスを削って作る「フローズンリーフ」や、18時以降のバータイム(木〜土曜のみ営業)には、お酒やカクテルを使ったアイス「The BAR」も提供中です。
「The BAR」(上から時計まわりに、シークワーサー泡盛500円、モヒート500円、日本酒ピニャコラーダ300円※2本とも)。アルコール度1%以下ながら、とろりとミルキーな日本酒、フレッシュなモヒート、さっぱりキレのある泡盛など、お酒らしさはしっかりある。
「自分で農業は成功できなかったんですが、オーガニックの野菜や果物を現代のテクノロジーと結びつけたことで“溶けない・自然素材でカラダにやさしいアイス”という、世界中に発信できる革新的なプロダクトができた」。これを広げることは、素材を作るオーガニック生産者のメリットにもなると、前野さんは言います。

「だから、国内外の各地に工場を作り、ご当地アイスを作る、といった展開もしていきたい。農業を未来のあるビジネスにするのが、自分のこれからの目標です」

溶けない、カラダにやさしい、しかも美味しいアイスキャンディーとくれば、女性を喜ばせたい我々としてみれば、まずは単純に彼女と一緒に食べてみたい、ですよね!

■ 溶けないアイス専門店「フローズンラボ」

住所/東京都渋谷区代官山13-1 ログロード代官山
営業期間/〜2018年8月31日(金)まで
営業時間/11:00~18:00、バータイム(木〜土のみ営業)は18:00〜
無休
お問い合わせ/☎03-4405-4591

冷たくて美味しいもの、まだまだあります!

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