2018.10.11

プロ伝授! 女性を撮る、とっておきテク

自分を可愛く、素敵に撮影してもらえて喜ばない女性はいません。実はほんのちょっとした工夫で、彼女を魅力的に撮ることができるのです。そのテクニックをプロに教えていただきました。

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取材・文/瀧川修平 写真/三宮幹史

女性は本能的に、写真を撮られるのが好き。ふだんの彼女よりも可愛らしく撮れていれば、それだけで喜んでくれるものです。加えて、デジカメはもちろん、スマホのカメラですら驚くべきスペックを備える昨今。あと必要なのはちょっとしたテクニックや、センス良く見える絵作りの心得だと思う次第。
そこで、読んだそばから実践可能な4つのポイントを、女性ファッション誌の第一線で活躍するプロカメラマン三宮幹史さんに聞きました!
20代向き女性誌『ar』のカバー撮影も手がける三宮幹史さん。2018年10月号(主婦と生活社刊)では、ドラマ・CMに引っ張りだこの有村架純のナチュラルな表情をとらえている。

◆ Technique 1

レンズを被写体の目の高さ、
“アイレベル”に合わせる

©︎三宮幹史
彼女を“強印象”にするなら、被写体の目とレンズの高さを揃える、すなわち“アイレベルで撮る”ことを心掛けると良いでしょう。これにより、「目線が来ている時は見つめ合っているような写真が撮れるし、目線がなくてもリアリティのある写真が押さえられます。たとえば、ベッドに寝ている女性を撮るなら自分も寝転がってしまえばいいんですね」(三宮乾史さん、以下同)。

【NG例】下から煽って撮ると……

たとえば、全身写真を広角レンズで下から煽るように撮ると、遠近感で脚が長くクローズアップされますが、とどのつまり不自然な画角になります。何らかの意図があるわけでなければ、基本は“アイレベル”で間違いありません。ましてやアップを下から煽ると顔の下半分が強調され二重アゴにも見えがちなので、ご注意を。

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彼女を自然体で撮るために……

◆ Technique 2

距離を置く、タイミングをズラす……
彼女が自然体に振る舞える“場”をつくる

©︎三宮幹史
撮られることを意識した決め顔、決めポーズは、たしかにスキはありませんが、実は彼女の魅力を最大限に引き出しているとは言い難い。「不意をつくことで初めて、その女性本来がもつ自然な美しさを残せると思うのです。予定調和的な美しさではなく、本人すら知らない一面を引き出すため、私は望遠レンズを使い、シャッター音が聞こえないぐらい距離をとって撮影することもあります」

スマホのカメラで撮るなら、あえて彼女に声をかけないまま、シャッターを切ってみるのも手です。

【NG例】構えさせて撮ってしまうと……

「はい、チーズ」でピースなどしようものなら、ただの記念写真が関の山。たとえば、「撮るよー」と声を掛けたのにしばらく撮らないでいると、相手はあれっと気が緩みますよね? 不意の瞬間を狙うなら、こんな遊びも効果的です。あとは、“パシャ”で終わりではなく、5枚10枚とシャッターを切ってみる。「グラビア撮影では1枚の採用カットを撮るために何十枚、何百枚の捨てカットを押さえますからね。1枚ではブレてしまったり、良い顔が撮れなくても、数カットの中には思わぬベストショットが潜んでいるかもしれませんよ」

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順光で撮るのがすべてではない

◆ Technique 3

日の出前の、青白い光を利用する

©︎三宮幹史
同じ被写体、同じ表情、同じ背景でも、光の具合で写真の印象は大きく変わります。被写体に対しカメラ側から当たる光が順光、横から当たる光がサイド光、背後から当たる光が逆光ですが、明瞭な写真を撮りたいなら順光というのがセオリー。「ですが、直射日光が強すぎると被写体が眩しくて良い表情が得られなかったり、白飛びする場合もあるため、味わい深い写真という観点で見れば、一概にそれだけが正しいとは言い切れません」
 
女性を可愛く撮りたいなら、淡く優しい光が重要。「時間帯でいうと、この写真のように朝日が昇る前などは狙い目。青白い光のなかでは女性の透明感が引き出され、はかなげな印象が強調されます」

冬の夕方のやさしい光も、女性を魅力的に見せてくれるという。

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あえて全身を入れない

◆ Technique 4

構図を見切ってみる

©︎三宮幹史
「あえて全身をきっちり画角の中に収めるのではなく、半身や頭を見切れさせてみても、ふだんとは違う表情を撮れるのではないでしょうか」

被写体をど真ん中ではなく少し右か左に寄せると背景が活きてくるため、撮影者が動きながら構図に変化をつけてみましょう。「何をどのぐらいのバランスでファインダーに収めるか工夫することにより、ただの記念写真ではなくストーリー性のある1枚へと昇華するはずです」

時に、映画を参考にしてみる

頭の中に、参考にするべき構図や光のお手本がなければ、ストーリー性のある写真は撮れません。その引き出しを増やすために、三宮さんはビジュアルが美しい映画を見るといいます。「たとえば、ソフィア・コッポラ監督の作品は、女性が魅力的に描かれているため参考になりますね。初期の頃の『ヴァージン・スーサイズ』や『ロスト・イン・トランスレーション』(写真上)には、可愛らしい場面だけでなくちょっとパンクな一面も表現されているから、絵作りの引き出しがグンと広がりますよ」。

■ 三宮 幹史

さんのみや・もとふみ 1984年生まれ、兵庫県出身。2010年にスタジオ恵比寿を退社後、フォトグラファーとして独立。2011年、DUST FREE  PRODUCTION inc.に所属。ファッションフォトを中心に、雑誌、広告等など幅広い分野で国内外のモデルやアーティストを撮影している。2017年にはフリーランスとして独立した。

URL/http://sannomiyamotofumi.com

カメラ・写真の“現在進行形”に興味がある方は、コチラもどうぞ!

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