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2018.10.07

インスタントカメラ名機4種を撮り比べてみた!ライカからポラロイドまで調査

撮ったそばからフィルムが出て、その場の情景が浮かび上がる……。スマホ・デジカメが普及し、撮ることが日常化したいま、インスタントカメラで撮影する行為は逆に新鮮です。注目の4機を取り寄せ、使用感や仕上がりを比較してみました!

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文/折原一也

写真のカルチャーを語るうえで、歴史のなかに常に一定の存在感を示しているのがインスタントカメラです。デジカメ、スマホと便利な撮影ツールが普及した現在は「写真を撮る」という行為に特別感はないかもしれませんが、インスタントカメラで撮影してプリントする、そしてシェアするという体験は、いまでこそ新鮮です。

そこで、現在入手できるインスタントカメラを4製品ピックアップ。実際に写真を撮って、それぞれの使用感を比べてみました。

■ ライカの「ゾフォート」

アナログカメラとしての質感と
確かな写りに惚れた!

世界で最も有名で歴史あるカメラブランドのライカ。そのライカが現在販売しているインスタントカメラが「ライカ ゾフォート」(Sofort)です。インスタントカメラの機構は富士フイルムのinstax miniフィルムを利用していますが、ライカブランドのカラーフィルム、そしてモノクロフィルムもあります。
実際に「ライカ ゾフォート」を手に取ると、ビビッドなオレンジのカラーでメカメカしい筐体のデザインに、思わず所有したいとひと目惚れ。サイズ感は両手でホールドしてちょうど良い感じに収まっています。

カメラのレンズは35mm判換算34mm相当の60mm F12.7の「AUTOMATIK-HEKTOR」で、ライカレンズの存在感も魅力的です。カメラとしての撮影モードは背面の電源スイッチを入れてモードボタンを「自動」から、「自撮り」「パーティ&人物」「スポーツ&アクション」「接写」に切り替えたりと、液晶操作部を見ながらボタンで切り替えるスタイル。「二重露光」「長時間露光」といったクリエイティブ撮影モードも使えます。

パッキリとした色みと光沢感が持ち味

撮影後すぐにプリントされる86×54mmのinstax miniのフィルムはフレーム付きで、コントラストの強い写真が光沢感のあるフィルムにプリントされます。これぞ、インスタントカメラで撮影した写真の本物、と思わせてくれる写りが持ち味ですね。パシャリとシャッターを切って撮影するだけで、本格的なフィルムカメラ気分を味わせるのはライカブランドの魅力故でしょうか。

■ ライカの「ゾフォート」

価格/3万6180円

URL/http://www.leica-camera.co.jp

お問い合わせ/ライカサポートセンター☎︎0120-03-5508

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ハイブリッドな機能搭載の「intax SQUARE SQ 10」

■ 富士フイルムの「instax SQUARE SQ10」

クリエイティブ志向と機能性を
突き詰めたインスタント

日本発の人気インスタントカメラ”チェキ”の最新モデルとして、”ハイブリッドインスタントカメラ”をコンセプトに掲げて登場したモデルが「instax SQUARE SQ 10」です。インスタントカメラでありながら本体背面には液晶画面を搭載し、内蔵メモリ/microSDカードに撮影した写真を保存するデジタルカメラでもあるのです。
「instax SQUARE SQ 10」を手に持ってみると、大柄でずっしり(450g)としたカメラであると同時に、カメラを構えると3.0型の大型液晶を使って撮影するデジカメスタイルの製品であると分かります。ファインダーを搭載していないのも、今回紹介する4機種では唯一ですね。
撮影モードの選択も本体裏側のボタンを押して液晶画面を見ながら操作するスタイルで、モノクロームを始めとした10種類の「FILTERS」、画面内で一色だけをカラーにできる「PARTIAL COLOR」、さらに周辺光量落ちを再現できる「VIGNETTE」、明るさ調整の「BRIGHTNESS」を画面上で効果を確認しながらセットできます。
操作系までデジタル中心のinstax SQUARE SQ 10ですが、実際に自分で写真にクリエイティブ効果を加えて撮影したい人にとっては、本当に使いやすいんですよ。例えば淡いセピアに近い「Amber」のカラーにしつつ、周辺光量を落とした撮影なんて効果の調整もお手のもの。シャッターを切った時に、画面上にプリント写真がスッと出ていく演出も分かりやすいです。デジタルデータも保存されているので、撮影画像を2枚プリントなんてリクエストにも応えられます。
大判86×72ミリのinstax SQUAREフィルムを使えるというのも、四角く切り取るスナップに惹かれるクリエイター心をくすぐるポイントです。今回4機種で撮影したなかでは、一番キレイに撮れたのが「SQ10」でした。記録として、作品として写真を残すなら写りの良さは重要です。本当にインスタントカメラに求められることは何かを、日本のメーカーが突き詰めた完成度の高いカメラですね。

■ 富士フイルムの「instax SQUARE SQ10」

参考価格/2万110円(税込)

URL/http://instax.jp/square/

お問い合わせ/富士フイルム☎︎050-3786-1711

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思わず目を奪われるレトロな造り

■ ロモグラフィーの「LOMO'INSTANT SQUARE」

レトロ感を追求したギミックが
注目を浴びること間違いなし!

レトロ風な写真を撮れるカメラとして人気のロモグラフィーが送り出したインスタントカメラが「LOMO'INSTANT SQUARE」です。なんといっても筐体に特徴があり、折り畳まれたレンズ部分を開いて撮影するギミックは、まず現代のカメラとは思えない作りですね。フィルムは「チェキ」と同じ「instax SQUAREフィルム」を利用します。
手動でレンズを伸ばした後は、両手でしっかりとホールドしたくなる撮影スタイル。背面に右側には操作モードをセットするボタンが並びます。ボタンはフラッシュ、多重露出、露出補正、撮影モードとあるけれど、ボタンを押す操作性もアナログ感たっぷり。
撮影はもちろんファインダーですが、レンズ焦点距離は35mm判換算40mm相当の90mmなので映る範囲はやや狭めです。フォーカスはゾーンフォーカスで0.8m/1-2.5m/無望遠の手動切替式というのも、レトロカメラを彷彿とさせます。50cmまで近づけるポートレイト・ガラス アタッチメントレンズ、写真をスライスしたような効果を楽しめるSplitzerとカラーフィルターも装着できます。
「LOMO'INSTANT SQUARE」を構えてパシャとシャッターを切ると、すぐに可動音がしてカメラ上部からフィルムが排出されます。フィルムは「instax SQUAREフィルム」なので大判86×72mmですが、実際の写りはややアンダーでボヤけ気味。ゾーンフォーカスも自分で選ばなくてはならず、デジカメやスマホで慣れきった身ではピンボケも連発するほど。

けれど、「LOMO'INSTANT SQUARE」の写真って、ボヤけていてアンダーだからこそ、このカメラでしか撮れない写真なんですよね。いまどき、キレイな写真を求めるならスマホで事足ります。なら、思い切りレトロに振って遊んで写真を撮ってみようと、そんな気持ちで手に取ると面白いカメラですね。

■ ロモグラフィーの「LOMO'INSTANT SQUARE」

価格/2万1980円

URL/https://www.lomography.jp/

お問い合わせ/ロモジャパン☎︎03-5817-8597

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4機の中ではもっともコンパクト

■ ポラロイドの「Polaroid Snap」

手軽で使いやすい
インスタントのスタンダード

インスタントカメラの代名詞と呼ぶべきブランドであるポラロイド社の代表的モデルのひとつが「Polraoid snap」。有効画素数1000万画素のデジタルイメージセンサーに1000万画素のプリンターを内蔵していて、50×76mmのZink Paperでプリントします。本体にはmicroSDカードスロットもあり、デジタルデータを同時に保存できます。
「Polaroid snap」を手にとって本体上のビューファインダーを押し込むとカメラが電源ONとなり、すぐに撮影できるスタイル。撮影の際に選ぶモードは本体スイッチから直接ボタンを押して選ぶ「カラーモード選択」「フレームボタン」「セルフタイマー」のボタンを押すとダイレクトに効果が反映されます。
特にカラー/モノクロ/セピアと選べるカラーモードが本当に気軽に切り替えられるのがうれしい。被写体に向けてパシャリと一枚撮った後に、同じ被写体をセピアで撮ってみたらどうだろう?と、モードを切り替えてパシャリ。そんな使い方を、ついつい試したくなる仕掛けです。シャッターボタン長押しで撮れる、4分割フレームで撮影する「フォトブースモード」も楽しさいっぱいです。
50×76mmのZink Paperのプリントは今回選んだ4機種のなかでも最小サイズですが、フレームありで撮影すればポラロイドカメラらしさは十分。フラッシュ撮影のお陰で常にメリハリある色調でくっきりした色調もインスタントカメラの正統派を継承しています。
クラシカルなカメラを彷彿とさせるサイズ感と、ポップなカラーリングも揃う「Polaroid snap」は、まさにインスタントカメラのスタンダード。バッグに入れて日常的に持ち出す、そんな人に使って欲しいカメラですね。

■ ポラロイドの「Polaroid snap」

参考価格/1万7280円(税込)

URL/http://www.polaroidjapan.com/

※SoftBank SELECTION公式オンラインショップの販売は終了、店舗の店頭在庫のみにて販売中

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4機を実際に撮り比べてみると……!

撮り比べたら、こんな感じに!

ご紹介した4機を、同じ条件下で実際に撮り比べてみたところ、フィルムやプリントの仕上がりに明らかな差が出ました。遠景・近景ともに、やはりデジタル機能をもつ「intax SQUARE SQ10」は、色バランスも良く、ピントもシャープな印象です。対照的なのが「LOMO'INSTANT SQUARE」。遠景・近景ともにボヤけ気味ではあっても、それを“味”としてとらえることもできます。見た目や機能、価格など、選定基準は人によってさまざまですが、どちらにしろ、気になったインスタントカメラは実際に試し撮りして検討されることをオススメ致します!
【遠景】
左上から時計回りに、「ゾフォート」(ハイコントラストで上手くまとまった印象)、「instax SQUARE SQ10」(写る範囲が広く、曇り空でも建物が鮮やかに映し出された)、「Polaroid snap」(アンダー気味でプリントする時のスジが入った)、「LOMO'INSTANT  SQUARE」(写る範囲が狭くてボヤけ気味の反面、それも“味”ととらえることができる)。
【近景】
左上から時計回りに、「ゾフォート」(フラッシュでハイコントラストに仕上がった)、「instax SQUARE SQ10」(犬の毛の質感も出て、色バランスも適正)、「Polaroid Snap」(フラッシュを焚いてもアンダー気味の仕上がり)、「LOMO'INSTANT  SQUARE」(少し離れて撮影してもピンぼけ気味に)

写真・カメラの“現在進行形”に興味がある方は、コチラもどうぞ!

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