イタリアのお洒落な大人たち・ベスト11【No.8：ルイージ・ラルディーニ編】

「コロナ禍で長く家にいたことで、服への考え方がいろいろ変わりました。ひとつはリラックスしたデザインや、心地よいソフトな素材を好むようになったこと。そして白やアースカラーなどのナチュラルな色を多用するようになったこと。さらに、ウィメンズに使われているような生地も積極的に取り入れようと思ったこと。人生は変化するもので、男のエレガンスにも革命が必要ですからね」

と語るルイージさんが最近好んでするスタイルは、白やグレー、茶などのトーンオントーン。アルパカやカシミアなどの柔らかい素材でゆったり作られたアイテムを選んでいます。これまで彼が使わなかったアニマル柄にも挑戦し、小さくパンチを効かせることも。

「自分が若い頃は父親のワードローブからこっそり服を拝借して着ていたものでした。今の若者をそんな気持ちにさせるようなちょっと若めの着こなしが、これからのオヤジ世代には必要になると思います」

トップはブラウン系のトーンオントーンでまとめたところに、白のコットンパンツで変化をつけた着こなし。アルパカ・ウール混のコートとタートルニットは起毛の素材感が暖かい印象を与え、着心地も抜群。ウィメンズに使われたアニマル風の柄を、メンズにも取り入れたカーディガンがイメージをがらりと変えてくれます。

ポロはフロントにドレスシャツのような編みが、ジャケットにはタキシードを連想させるパイピングが施された、スポーティエレガントなスタイル。

パンツにはアジャストが付いていて快適度を追求。コインポケットのディテールがスポーティな雰囲気。

おなじみのフラワーブートニエールの新しいヴァージョン。

カーディガンも中に着たニットポロもアルパカ・ウール混。ウィメンズに使われるフワフワ生地をメンズに使用することでちょっぴりチャーミングに。ウールのパンツはタック入りのゆったりシルエット。

メガネは日本の金子眼鏡のモノを愛用。

靴の色と呼応する、ニュアンスのある茶のスカーフをさり気なく。