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2025.06.30

【世界で最もラグジュアリーなレガッタレースをレポート!】

雄大かつ過酷な海のレースを「ロロ・ピアーナ」がサポートする理由とは?

世界中のセレブリティが愛してやまないフランスの高級リゾート地、サントロペ。「ロロ・ピアーナ」は地中海に面したこの地から始まる、最も権威あるレガッタレースのタイトルスポンサーを務める。去る6月7日から14日にかけて開催された「ロロ・ピアーナ・ジラリア・レガッタ 2025」の模様を、編集長・石井がレポート。世界有数のラグジュアリーメゾンが、優雅かつ時に過酷な“海”と対峙するその理由を紐解く。

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文/石井 洋(Web LEON編集部)

チーム「ロロ・ピアーナ」ももちろん出場。“マイ・ソング号”がサントロペ湾を駆け巡った。
▲ チーム「ロロ・ピアーナ」ももちろん出場。“マイ・ソング号”がサントロペ湾を駆け巡った。

地中海の風を原動力に巨大ヨットが疾走する

あわや接触か⁉︎ 海上で繰り広げられる激しい接戦は大迫力そのもの。コースの目安となるブイにはロロ・ピアーナのロゴが刻まれている。
▲ あわや接触か⁉︎ 海上で繰り広げられる激しい接戦は大迫力そのもの。コースの目安となるブイにはロロ・ピアーナのロゴが刻まれている。
去る6月7日から14日にかけて開催された「ロロ・ピアーナ・ジラリア・レガッタ 2025」。その名からもわかるように、タイトルスポンサーを務めるのは、イタリアンラグジュアリーを代表するメゾン「ロロ・ピアーナ」だ。
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1953年に初開催、30m級(!)のヨットを含む200艇以上が参加する世界有数のこのレガッタレースは、サントロペ湾でのレースを皮切りに、ジラリア島を経由、イタリア・ジェノヴァまでの約450キロを戦い抜くオフショアレースで構成される。昨年来「ロロ・ピアーナ」がタイトルスポンサーに就任すると、さらなる優雅さとイベント性を増すこととなった。
潮風を受け、セーリングを楽しむピエール・ルイジ氏(左)とセルジオ氏。
▲ 潮風を受け、セーリングを楽しむピエール・ルイジ氏(左)とセルジオ氏。
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ロロ・ピアーナ・ファミリーのライフスタイルの源流

ロロ・ピアーナの副会長、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナは、“マイ・ソング号”を駆り、今大会もレースに出場。ウェルドレッサーとして高名だった兄、故セルジオ・ロロ・ピアーナとともに幼少期よりセーリングに親しみ、深い情熱を注いできたピエール・ルイジ氏にとって、このレガッタレースは自身のライフスタイルそのものだと言う。

ラグジュアリーファッションの世界に興味を持つ向きなら、海上で過ごすロロ・ピアーナ・ファミリーの写真を一度は目にしたことがあるかもしれない。焼けた肌、風にたなびく上質なリネンやコットンのシャツ、ボトムスは決まって白いスラックス──エフォートレスでリラクシングなこの佇まいこそ、メゾンの世界観そのものなのである。
帆に風を受け、優雅に疾走する姿ばかりがレガッタレースの本質ではない。誰にでもフェアな自然との対峙は、時に過酷なのである。
▲ 帆に風を受け、優雅に疾走する姿ばかりがレガッタレースの本質ではない。誰にでもフェアな自然との対峙は、時に過酷なのである。
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刻一刻と変化する風、潮目を読み切ることが勝利への必須条件となる。
▲ 刻一刻と変化する風、潮目を読み切ることが勝利への必須条件となる。

セーリングとメゾンの優雅で有効な関係性とは?

一方、風のみを原動力とするレガッタレースは、海を疾走する優雅さとは裏腹に、時に残酷なまでに過酷だ。微細に変化する風向きや潮の流れを読み切る知略に加え、波飛沫が舞うなか、一瞬で帆を張り、畳み、限界まで横倒しになるヨットをコントロールする体力も求められる。さらにその中でライバル艇とデッドヒートを繰り広げるのだから、その過酷さは想像に難くないだろう。

そしてロロ・ピアーナというメゾンサイドの目線で言えば、このレガッタレースは言わば大自然の“ラボ”でもある。新しい素材の開発やディテール、パターニングなど、あらゆる面におけるフィードバックは、この過酷な環境下だからこそ質の高いデータとなり、商品に落とし込まれていくのだ。
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レースの開催期間中、サントロぺの港を臨む位置に開設されたロロ・ピアーナ・ジラリア・ラウンジ。
▲ レースの開催期間中、サントロぺの港を臨む位置に開設されたロロ・ピアーナ・ジラリア・ラウンジ。
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レガッタレースが大自然のラボだすると、大会期間中に特設された「ロロ・ピアーナ・ジラリア・ラウンジ」は、日常の豊かさ、優雅さ、人生の喜びというメゾンの本質を体現する場所、となるだろう。サントロペ港を見下ろす絶好の位置に配されたラウンジの様子は、過酷なレースとコントラストを高めるように、実に華やかであった。

オリーブの木やラベンダーが飾られ、アーシーなカラーリングに統一されたメゾンのインテリアのなか、世界各国のヨットオーナーや愛好家、メゾンのVIPらが、白やネイビーのリネンシャツ、ジャケットやニット、白いスラックスといったビーチリゾートなスタイルを基調に、リラックス。地中海の日差しと心地よい潮風に心をほどいていた。メゾンの世界観を体現したラウンジで優雅かつエフォートレスにレースを楽しむ彼らの様子もまた、ロロ・ピアーナに欠かせないフィードバックの舞台装置なのであった。

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