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2021.09.22

旅の達人が「気持ちいい〜♡」と絶賛する最高の宿5選【前編】

長いコロナ禍で移動もままならない昨今、旅を渇望している方も多いはず。そこで、晴れて往来が自由になったら訪れたい、気持ちいいステイを叶える宿をご紹介します。

CREDIT :

文/大塚綾子

コロナ禍で行動は制限されても、旅に焦がれる気持ちまでは縛れません。来るべきその日に向けて、旅の情報は常にアップデイトしておきたいところ。

そこで、LEON.JPが誇る旅の達人たちに「気持ちいいステイ」を叶えるホテルや旅館をリサーチしました。心を奪われる抜群のロケーション、その土地ならではの美味しいひと皿、心地いいサービス。達人たちの掲げるこだわりは、まさに十人十色。そんなとっておきの宿を2回に分けてお届け。

◆ リベラルアーツ王国CEO・カトリーヌ10世さんの気持ちいい宿

樹々の間から神々しい朝の光……聖なる浄化時間に包まれる「アマン京都」

「旅の始まりから終わりまで気持ちよく過ごすには、まずハイシーズンと土日祝日を避けること。移動にはラッシュアワーや渋滞時間を避けること。とにかく混雑は徹底的に避けるのが、『気持ちいい』時間を中断させないための基本的前提です」

そう語るのは、連載コラム「男たちよ目覚めなさい」を執筆するカトリーヌ10世さん。世界のラグジュアリー人脈に通じる謎多きマダムが心酔する気持ちのいい宿は、「アマン京都」です。

「京都の喧騒から少し離れた約2万4000㎡のなかに、秘密基地のように潜むサンクチュアリです。ラグジュアリーホテルと高級温泉旅館とモダンな別荘のハイブリッドというイメージ。

酸素濃度の高い敷地のなかで森林浴と温泉浴で身体を整えたあとは、最高級のシャンパンと京都の食材を活かした極上のお料理で至福のひととき。細部にいたるまで洗練された配慮がいきとどき、目覚めると樹々の間から神々しい朝の光。気持ちいい時間というよりもむしろ聖なる浄化時間に包まれるという感覚に浸ることができる異次元の場所です」

また旅の満足感を高めるために、旅先では身軽でいることと、現地での会話を楽しむことを心がけているのだそう。

「荷物は可能な限り最小限にして、現地で何とか間に合わせるために頭を使ったりホテルのコンシェルジュを利用したりするのも、旅の楽しみのひとつです。特にコンシェルジュは知恵の塊なので、教えを仰ぐのはなかなか楽しい。

現地のタクシーの運転手さんや、入ったお店の店主、ホテルのスタッフとはできるだけたくさん言葉を交わす。会話の中に、ガイドブックなどには書かれていない思わぬ発見があることが多いのです。予定をこなしたことよりもむしろ、予定にはなかった範囲まで楽しめたという新鮮な感覚、これが最も気持ちいい満足感を与えてくれます」
▲ 広大な庭には苔むした石畳が続き、四季折々の風景を眺めながら散策できる。
▲ オールデイダイニング「ザ・リビング パビリオン by アマン」のテラスには暖炉も。

アマン京都

住所/京都府京都市北区大北山鷲峯町1
TEL/075-496-1333
料金/1泊13万9150円~(税・サービス料込み)
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto

【ほかに紹介の記事はコチラ】
アマン京都でいただく「琳派」にインスパイアされた贅沢な日本料理とは
京都AMANは長居が有用です

● カトリーヌ10世

グローバル化が進む社交事情にも通じる。密かな趣味は人間観察とコスプレ。好きな飲み物はモンラッシェ。日本ではほとんど知られていない、小国の女王!?

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◆ トラベルジャーナリスト・小野アムスデン道子さんの気持ちいい宿

好きな本に読みふけった没入時間が忘れられない「箱根本箱」

日本とポートランドを拠点に世界を旅する、LEON.JPでもおなじみのトラベルジャーナリスト小野アムスデン道子さん。これまで世界30か国を回り、様々なホテルを訪れてきた小野さんが心から「気持ちいい」と感じるのは、箱根を代表する温泉地・強羅にたたずむブックホテル「箱根本箱」でした。

「階段の隅で怪盗ルパンのシリーズ(時には手塚治虫の漫画)に読みふけった『気持ちイイ』没入時間を思い出させてくれる、おこもりブックホテル。1万2000冊がそろう館内には、本箱の中など隠れ読書スペースがあちこちに。すべての本は購入したり、露天風呂のある自室にも持ち込めます。

24時間ショートショートを上映するミニシアターも楽しい。相模湾と駿河湾の海の幸や地元の山の幸などを活かしたローカルガストロノミーなイタリアンのディナーも秀逸です」
▲ ロビーラウンジは吹き抜けの2階の天井まで一面本がぎっしり。自由に手にとって読める。
▲ 18室ある客室には、全室に露天風呂つき。おすすめは「マウンテンビュー ハンモックツイン」。

箱根本箱

住所/神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320−491
TEL/0460-83-8025
料金/1泊2食付2万1657円〜(2名1室1名あたり、税・サービス料込)
http://hakonehonbako.com

【系列の宿の紹介はコチラ】
本に溺れる夢が叶うホテル「松本本箱」

● 小野アムスデン道子(おの・あむすでん・みちこ)

世界的なガイドブック『ロンリープラネット日本語版』編集での知見を生かして、トラベルジャーナリストに。人生もまた旅と毎日Twitter(@ono_travel)にツイートしつつ、今日もまた新しい旅先へ。

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◆ LEON編集部員・遠藤加奈の気持ちいい宿

プールが温水で、一生入っていられる「Miru Amami」

公私ともに世界を駆け巡り、最新のホテル事情にも詳しい、LEON編集部の遠藤。旅企画でも様々な高級リゾートホテルを訪れてきた彼女をして、「初めての気持ちよさ!」と言わしめたのが、奄美大島のリゾートヴィラ「Miru Amami(旧ネスト アット 奄美 ビーチヴィラ) 」のプールです。

「『Miru Amami』は、オーシャンフロントのヴィラタイプのリゾートで、それだけでも気持ちいのいい空間ですが、ここのプール付きヴィラがオススメです。プールが温水で、一生入っていられる温度。

奄美は雨が多いことで有名ですが、私が訪れた時も雨。でも、その雨の中で入るプールがとっても心地よく、ずぶ濡れになりながら感じる冷たい雨と温水のプールの温度差がとても気持ちよかったです。海も目の前なので、海に入って、プールに入って、お風呂にも入って、ずっと水に浸かっていられる宿です」

手付かずの雄大な自然に、希少かつ多様な固有種の生物が生息する奄美大島は、今年世界自然遺産に登録されたばかり。ぜひ訪れたい、今注目のディスティネーションです。
▲ 青く澄んだ赤尾木湾の向こうに緑の山々を一望できる、プライベートプール付きのヴィラ。
▲ 森に包まれ、目の前には海という絶好のロケーション。もちろん客室はすべてオーシャンビュー。

Miru Amami

住所/鹿児島県大島郡龍郷町芦徳800
TEL/0997-55-4066
料金/【プールヴィラ】1泊朝食付3万7400円〜(税・サービス料込)
https://www.nestatamami.com

【ほかに紹介の記事はコチラ】
沖縄に物足りなさを感じたら奄美大島へ!

● 遠藤加奈(えんどう・かな)

LEON編集部員。旅担当をしていたこともあり、アマゾン川からゴールデントライアングルまで、世界中のラグジュアリーリゾートを訪れた経験がある。時計担当と美容担当も兼任中。

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◆ フード&トラベルライター・江藤詩文さんの気持ちいい宿

罪悪感なく楽しめる精進料理は、食後感も軽やか~「高野山 真田坊 蓮華定院」

フード&トラベルライター・江藤詩文さんが推すのは、鎌倉時代に高野山に創建された寺院の宿坊。かつては真田昌幸、真田幸村が逗留した真田家縁の寺院「高野山 真田坊 蓮華定院」です。

「高野山全体がパワースポットのような気に満ちていて、散策をするだけでも“気持ちいい”です。さらに宿泊すると、昼間の観光客の賑わいが消えたひっそりと静かな夜や、読経から始まる清らかな朝を満喫することができるので、ぜひ時間を取って泊まることをおすすめします」

本来参拝者のための宿泊施設である宿坊。ホテルや旅館との違いは、宿泊者がお寺で行われる朝夕のお勤めに参加することです。標高900mを誇る高野山は、夏は涼しく過ごしやすい反面、冬の寒さは身が引き締まるほど。それでも毎朝6時になると寺院各所で朝の勤行が始まります。清らかな朝の空気の中、全山から聞こえてくる声明や読経は、まるで天に立ち上っていくようなのだとか。

「蓮華定院では丁寧につくられた精進料理を楽しむことができ(精進料理ってギルトフリーで、食後感も軽やかで“気持ちいい”です)、ご住職の説話も興味深いものでした」

浮世の煩悩に翻弄されるモテるオヤジさんも、きっと別格の気持ちよさを味わえるはず。
▲ 心に静けさを取り戻す、夕方の瞑想「阿字観」、「数息観」は、誰でも参加できる。
▲ 肉や魚だけでなく、「五禁」と呼ばれる匂いの強い野菜も使わないのが高野山の精進料理。

高野山 真田坊 蓮華定院

住所/和歌山県伊都郡高野町大字高野山700
TEL/0736-56-2233
料金/【壁仕切り個室】1泊2食付2万円~(税・サービス料込)
https://www.rengejoin.jp

● 江藤詩文(えとう・しふみ)

世界を旅するフードライター。訪れた国は60カ国以上。著書に電子書籍「ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~」(小学館)シリーズ3巻。Instagram(@travel_foodie_tokyo)でもおいしいモノ情報を発信中。

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◆ ライター・甘利美緒さんの気持ちいい宿

しこたま呑んで食べて、酔ったら部屋の布団でごろり「旅館すぎもと」

歴史ある城下町に育まれた豊かな文化と芸術が息づく、長野県松本市。気持ちいい風景が広がる美ヶ原高原にもほど近い「旅館 すぎもと」は、美味しいものとお酒をこよなく愛するライター・甘利美緒さんの常宿。気持ちよくお腹と心を満たしてくれる、リピーターが絶えない美食の宿なのです。

「旅館の夕食というと、先付けから始まって椀物、向付……と会席料理の流れを汲んだものが一般的ですが、ココはその予定調和を壊し、名物“雲丹の馬刺し巻き”を筆頭に酒のアテになる気の利いたお料理を次々に用意してくださいます。しこたま呑んで食べて気持ちよく酔ったら、部屋の布団でごろり。呑兵衛にとってはまさに“楽園”です。

館主の花岡貞夫さんが食いしん坊だから、ツボを心得ているのでしょう。この“花ちゃんワールド”に取材を機にすっかり魅了され、この10年、気づけば年イチの割合で出かけています。そうそう、花ちゃんが玉の汗を浮かべて打つ蕎麦もぜひ味わっていただきたい逸品です」

旅館 すぎもと

住所/長野県松本市里山辺451-7
TEL/0263-32-3379
料金/1泊2食付1万6500円~(税・サービス料込)
http://ryokan-sugimoto.com

● 甘利美緒(あまり・みお)

出版社で雑誌の編集経験を積み、独立。現在はフリーライターとして、「LEON」「東京カレンダー」ほか、会員誌、ウェブメディアに寄稿。インタビュー、食や旅などライフスタイルにまつわる企画に携わっている。

※掲載の価格はすべて税込みです。

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