2021.05.19

本に溺れる夢が叶うホテル「松本本箱」

文学少女だったエディターが、大好きな本に溺れて眠るという夢を実現させました。

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文・写真/秋山 都

LEON.JP食いしん坊担当の秋山都です。

ワーケーションという言葉、もう説明不要ですよね? ワークとバケーションを合わせた造語ですが、リゾートなどの休暇先で、リモートワークをしながら滞在することを指しています。私も昨年~今年にかけて数か所でワーケーションしていますが、意外に行き先選びが難しい。

あまり風光明媚な場所では心が解放されすぎてしまって仕事に集中できないし、アクティビティが多いと遊ぶことに一生懸命になってしまい、結局PCを開かずに帰宅する……なんてことも。快適で、ほどよいお籠り感のあるホテル、ないものか? と探していたところ、ついに出会いました。自分史上、最高に仕事が捗るホテルです。
▲  大浴場を巨大なブックストア「オトナ本箱」にリノベーション。浴槽のなかでひとり本に溺れる……最高に集中できます。
それがこちら、ホテル「松本本箱」(長野県・松本市)です。箱根のブックホテル「箱根本箱」の姉妹館としてオープンした「松本本箱」は、「豊かな知との出会い」をテーマに本と過ごす時間を提案するホテル。創業300年余りの老舗旅館をスタイリッシュにリノベーションした館内に、1万冊余りの本が所蔵されています。
▲ 選書は日本出版販売のブランド「YOURS BOOK STORE」と、一部を幅允孝さんが担当。
▲ 書棚が並ぶスペースのあちらこちらに読書や作業ができる「おこもり空間」が設えてある。
このスペースに置かれた書籍は客室に持ちこむことはできませんが、購入はもちろんOK。随所に読書や仕事ができそうな「おこもり空間」が設えられているので、気分は「めっちゃ快適な図書館」。なんと24時間オープンしているので、好きなだけ本に(もちろん持ち込んだ仕事にも)耽溺することができます。
▲ 絵本や児童図書が置かれた「こども本箱」には、やはり浴槽をリノベしたボールプールが。こどもを連れてきても楽しそう。
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客室は全24室。以前の旅館だった建物をスケルトンにした際に、むきだされたコンクリートやブロックの表情をそのままに活かした客室はクールでスタイリッシュです。
▲ 私が宿泊した角部屋のコーナースイート。このほかにお茶室のような和室もあり、最大4人で宿泊可能。
そしてすべての客室には源泉かけながしの露店風呂つき。滔々と流れ出るお湯を見ているだけで豊かな気分になります。
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さて、LEON.JP食いしん坊担当としましては、「松本本箱」の美食にも触れなくてはなりますまい。

薪火のグリルダイニング「三六五+二(367)」では、近隣で採れた野菜を中心に、ほどよくイノベーティブなディナーコースをいただけます。グランシェフは、先日残念ながら閉店してしまった「INUA」で部門シェフも務めていたクリストファー・ホートンさん。
▲ 食前にシードルを一杯。向こうに見えるのがクリストファー・ホートンシェフ。
▲ 千曲川・信濃川流域と、その川が海に行きつく日本海(主に佐渡近海)で採れた食材でコースを構成。
この、‟ほどよくイノベーティブ”というのが私的にはツボでした。地方にいるからと言って、素朴なだけの料理が食べたいわけではない。かといって、自分が食べている食材が何なのかわからないほどイノベーティブな料理が食べたいわけではない……そんなワガママを叶えてくれているレストラン。

カウンターを数席隔てたお隣に、本を読みながらワインを飲み、食事をしている男性のひとり客がいましたが、カッコよかったなぁ。「どんなご本を読んでるんですか?」と声をかけたかったけど、ぐっとガマン。なぜって? 私はお部屋に戻って仕事しなくてはいけなかったから(涙)。仕方ないんです、ワーケーションに来たんですもの。
ストイックにお部屋で作業したおかげで、原稿も無事に書き終わりました。自分へのごほうびはアイスキャンディー。廊下に置かれているスナックやジュース、アイスクリームは食べ放題! だそうで、温泉につかりながらアイスキャンディーをいただくという、暴挙に出てしまいました。お行儀悪い。罪深いから、なおおいしい。
▲ 今回の滞在で私が購入した本。
今回の滞在では4冊の本を購入し、持ち帰りました。次はいつ行こうか。どんな本に出会えるだろうか。考えるだけでワクワクする、素晴らしいホテルでした。

松本本箱

住所/長野県松本市浅間温泉
予約・お問合せ/☎0570-001-810(12時〜17時)
info@matsumotojujo.com
*JR松本駅からタクシーで約20分、チェックインはレセプション&カフェ「おやきとコーヒー」で行います。

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