2026.05.03
「リスボンに私を連れてって♡」と美女に言わしめる最強の旅プランはこれだ!
ヨーロッパ旅の一番手には挙がりにくいものの、旅慣れた美女たちの間ではすこぶる評判のいい国ポルトガル。前編でご紹介した古都ポルトから、港町のアヴェイロを経由してリスボンへと向かいます。
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文・写真/星子莉奈 編集/森本 泉(Web LEON)

旅慣れた大人の女性を虜にするヨーロッパの穴場な旅先「ポルトガル」の魅力をご紹介する記事の後編です(前編はこちら)。今回はワンランク上のポルトガル旅行を約束してくれる各都市のホテルから、選択肢が多すぎる首都リスボンでのハズさないデートプランまで盛り沢山でお送りいたします。
▲ 約45分のボートツアーは大人1名15ユーロ。大抵の船は飛び入り参加可。
さて、ポルトガル後半戦はポルトからリスボンに向かう途中にある港町アヴェイロに立ち寄ることに。ツウな方でないとその存在を知らないのでは? と思うのですが、「ポルトガルのベニス」なんて愛称で親しまれている運河の町です。

▲ おおまかな主要スポットは1時間もあれば回れます。

▲ アズレージョファン歓喜のアヴェイロ駅は一見の価値アリ。
水の上を行き交うカラフルなモリセイロ(小舟)や運河沿いに立ち並ぶ色彩豊かな建築に思わず目を奪われます。ビビッドカラーを重ねたバロック建築やアズレージョと呼ばれるポルトガル伝統のタイルを装飾した建物を眺めながらプラプラ街歩きするだけでも十分なデートになるはずです。
誰もが物語の主人公になれるデスティネーションホテルとは?
今回この町に訪れた最大の理由は、M Sコレクション・アヴェイロ・パレス・デ・バルデモーロに泊まりたかったから。18世紀に建てられたこちらの宮殿にかつて暮らしていたポルトガルの名作家Eça de Queirozへのオマージュが込められたユニークネスな一軒です。彼が生前に綴った作品がコンセプチュアルに体現されているゆえ、もはやホテルを超えたアートピースのような存在にも思えます。
▲ Reading room。ウエルカムスイーツやドリンクも用意されており、ゆったりとした時間が過ごせます。
エントランスには大きな本棚が設けられた真っ赤なラウンジが併設されており、こちらで彼の作品を読むことができます。各客室には小説に登場するキャラクターの名前が付けられているので、該当する本を手に取って自身の部屋がどんなストーリーの元に生まれたのか、そんな答え合わせをする時間も有意義です。
今回宿泊した部屋には「Os Maias」というラブストーリーの主人公、「Maria Eduarda」の名が付けられていました。19世紀後半の社交界が舞台となっている小説を連想させるような豪華絢爛なシャンデリアやアンティークの調度品がロマンを誘う一室、女性であれば誰しも憧れるでしょう。
▲ プールの天井から空が透けて見える珍しい造り。
滞在中のリフレッシュに最適なのが地下のプールエリア。水着着用で楽しめるサウナも併設されているので、プールと併せて気持ち良い交互浴が叶うのです。

▲ コースは1名90ユーロ、ワインペアリングは60ユーロ。

▲ メインダイニングprosa Restaurant and bar。
宿泊せずとも立ち寄って欲しいのが、ポルトガルのスターシェフRui Paula氏が監修している一つ星レストラン「prosa Restaurant and bar」。近郊で取れた魚介をメインに、ローカル食材を多用したポルトガルキュイジーヌがいただけます。
▲ ブリオッシュのフレンチトーストに生ハム、地元のヨーロッパアナゴをあわせた甘塩っぱさがクセになるひと皿。
▲ ドウロ地方のワイナリーQuinta das Bágeirasのロゼ。芳醇な香りと果実味の強さが際立つドライな一杯をフレンチトーストとペアリング。
▲ Eça de Queirozの小説を写した飾りに心掴まれたデザート。下にはライスプティングやシナモンのアイスが隠れる。

▲ ブリオッシュのフレンチトーストに生ハム、地元のヨーロッパアナゴをあわせた甘塩っぱさがクセになるひと皿。
▲ ドウロ地方のワイナリーQuinta das Bágeirasのロゼ。芳醇な香りと果実味の強さが際立つドライな一杯をフレンチトーストとペアリング。

▲ Eça de Queirozの小説を写した飾りに心掴まれたデザート。下にはライスプティングやシナモンのアイスが隠れる。
期待していた通り、ワインペアリングはそのほとんどがポルトガル産。ドウロ地方の名門ワイナリーからバガ地方のカンポラーゴまで、料理に合わせて上手にコーディネートされています。

▲ モーニングのブッフェ台。シリアルの並べ方までセンスがいい。
朝食はメインをオーダーして、残りは好きなものをブッフェ台から盛り付けるハーフブッフェスタイル。Ovos molesと呼ばれるアヴェイロの伝統菓子が並ぶなど、ローカル色濃いめのラインナップで旅行者を喜ばせていましたよ。
▲ 卵をベネディクトスタイルに仕上げてもらい、好物のサーモンをトッピング。
M Sコレクション・アヴェイロ・パレス・デ・バルデモーロ
さて、ここから高速列車に乗ってリスポンへと向かいます。リスボンへの片道は2時間程度。見慣れないカントリーサイドを眺めながらあっという間に到着しました。
喧騒から離れたベレン地区で青に染まる滞在を
リスボンの中心部から少し離れたベレン地区のPalácio do Governadorにチェックイン。16世紀半ばに建てられたこちらのお屋敷ホテルは、ベレンの塔の初代総督であるガスパール・デ・パイヴァ氏の邸宅だったとか。石造りの天井やアズレージョの壁など当時の建築をなるべく残しながらリノベーションを施した館内には歴史の厚みが漂っています。

▲ 全長25mの大きな室内プールを有しています。
洞窟デザインのプールは壁面に水が流れており、その音に耳を傾けながらこの神秘的な空間に浸るだけでも心身がリセットされます。プールエリアの脇にはドライサウナとトルコ式のスチームサウナも併設さているので、ちょっと長めにウエルネスタイムを取って旅の疲れを癒すのがいいでしょう。

▲ 写真はGovernor Suiteの内観。古い建築を残す意図から、全室デザインが異なる仕様に。
客室はブルーとホワイトの配色でまとまったエレガンスなカラーコントラストが素敵。アズレージョを巧みに取り入れ、デザイン性を際立たせた部屋もあれば、プールとベレンの塔が織りなす特別なビューに迎えられる一室も。航海者へのオマージュが宿ったオリジナルクッションをはじめ、歴史を現代に紡ぐアイテムがさりげなく散りばめられている点も気に入りました。
▲ 美術館の一画と言われても疑わない美意識に満ちた空間。
「Po TAT」はポルトガル料理とアジア料理がクロスオーバーするメインダイニング。日本や中国で修行を重ねたシェフならではの個性的なオリエンタルフレーバーがゲストの舌を喜ばせます。
印象的だったのは薄くカットされたハマチにレモンや味噌を使った甘酸っぱいソースを合わせ、紫蘇で香り付けしたイエローの冷菜。料理自体はペルーの伝統料理ですが、味噌や紫蘇を用いて日本の味を全面に主張しています。
メインのアンコウはスパイス使いの上手さにハッとさられた一品。白身魚の魅力を壊すことなく食指を掻き立てる辛味を寄り添わせており、見事でした。
Palácio do Governador
HP/https://slh.com/hotels/palacio-do-governador
パーフェクトビューのテラスが最強!イケてる大人にモテるホテル

▲ Lumi Rooftopのテラス席。
リスボンの小高い丘の上、小洒落たバーや飲食店が密集しているバイロ・アルト地区に位置するThe Lumiares Hotel & Spa Lisbonは街の活気を肌で感じられる一軒。
18世紀に建てられた宮殿をリノベしたホテルにはクラシカルさとモダンさが入り交じる独特の空気が流れています。モノクロタイルに立体的なゴールドのシャンデリアが、ポップアート的なユーモアさと茶目っ気を演出しているのも面白いところ。

▲ Alto Mezzanineと名付けられたメゾネットタイプの客室。
幾何学模様がモダンな印象を与える客室は2ベッドルームのペントハウスやロフト付きのメゾネットタイプなど、実に多彩なラインナップから選ぶことができます。特筆すべきは、客室内のファブリックや家具のほとんどがローカルアーティストと共同制作している点。ポルトガルのカルチャーを心地よく能動的に取り入れているところが好印象です。

▲ 客室は全47室。
アパートメントスタイルの客室は、全室独立したリビングと勝手の良いキッチンが備えられており、まるで自宅にいるかのような心地よさが感じられます。「暮らすように泊まる」スタイルの滞在のおかげで彼女との距離も自然と深まりそうです。
▲ 屋根と同色のアペロールで乾杯すれば長旅の疲れも吹っ飛びます。
滞在中に何度もリピートしたのが最上階のLumi Rooftop。過去にヨーロッパ最高のテラスレストランに選出されたこともあるリスボン随一のテラスが併設されており、地元のリスボンっ子達からも愛されている様子でした。オレンジ屋根の奥にはグラサ教会やサンジョルジェ教会が見つけられ、自然と歴史的建築物が織りなす優美な景色が改めてリスボンの素晴らしさを教えてくれます。
▲ 早起きは三文の徳という言葉が人生で一番しっくりきた朝。
なかでも朝焼けの時間帯だけ顔を出すマジックアワーは息を呑むような大絶景! 彼女と一緒に眺めればもれなく朝からイイ雰囲気になること間違いなしです。
店内では現代風にアップデイトされたポルトガル料理とひとひねりきいたシャレ乙なカクテルを提供しています。ローカルプロダクトを積極的に扱っているようで、ポルトガル産のアルコールに地産のハーブをインフューズしたカクテルなどもラインナップしていました。
▲ モーニングはハ―フブッフェスタイル。朝6時半からと早めのオープンがうれしい。
朝食はアボカドトーストやアサイーボウルなど全4種からチョイス。ブッフェ台にもおかずが並べられており、朝からがっつり食べられます。サーモンやチーズなどお酒が飲みたくなる並びに導かれ、まんまと朝シャンをキメてしまいました。
最後に一点加筆しておきたいのが、ホテリエの素晴らしいホスピタリティついて。常に笑顔を絶やさず、ハートフルな接客でもてなしてくれた彼らに心掴まれてしまったのです。チェックアウトの際もその笑顔にすっかりやられてしまい、自然と後ろ髪を引かれる気持ちが浮かんできました。
The Lumiares Hotel & Spa Lisbon
今回宿泊した3軒は世界90カ国以上に650軒を超える独立系ラグジュアリーブティックホテルを束ねるスモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドの加盟ホテルです。各ホテルの平均客室数は約50室とスモールサイズかつ、それぞれのオーナーの理念が活きた個性派ブティックホテルが集結しています。ラグジュアリーを崩すことなく土地ごとの文化や伝統を体感できるなんてまさしく旅好きの貴兄にぴったりです。名を連ねている各ホテルの詳細はオフィシャルサイトにてご確認を。
「Small Luxury Hotels of the World」(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)
リスボンの思い出を色濃くするプラスワンのスポットへ♡
さて、はるばるリスボンまで彼女を連れ立ったのですから、必見・必食スポットを一緒に回って二人の思い出作りにいそしまねば勿体無い。そこで、実際に筆者が訪れたスポットの中からデート受けバッチリのスポットをいくつかご紹介させていただきます。
▲ アマリア・ロドリゲス庭園の高台に佇む隠れ家レストラン。
まず一軒目はドイツ人シェフJoachim Koerper氏が手がけるミシュランレストラン。ローカル食材を用いたガストロノミックな地中海料理が評判です。今回は平日限定のビジネスランチのコースをチョイス。スターター・メイン・デザートで45ユーロとロケーションや店内の雰囲気から想定していたお値段よりもかなりお安め。
店名を冠した名物のパテアンクルートはフォアグラ好きにはたまらない濃厚さ、ビビッドな酸味がクセになるブルーベリーソースとの相性も抜群です。メインのプレートはポークショルダーを選択。オレンジソースの爽やかな柑橘と肉肉しさが呼応する美味な一皿でした。文句なしのロケーションと味覚と視覚を満たす料理にきっと彼女のテンションも上がるはずです。
Eleven Restaurant
リスボンの夜は豊かです。民族歌謡のファドを聴きながらお酒を飲んだり、個性的なBARやHUBを巡ったり。楽しみ方はいくらでもありますが、デートで訪れるならば未体験の味に出会えるサプライズBARをチョイスしてみてはいかがでしょ。
▲ 2022年にオープン。店名は「Uni flavor=味を統一する」という意味に由来。
地元で最も影響力のあるバーテンダーであるコンスタンサ・コルデイロ氏が手掛けた宇宙船を模した9席のみのカウンターバーです。席に着くと「フローラルでアロマティック」など、かなり抽象的な味わいが書かれたフレーバープロファイルを渡され、直感的に好みに近そうなものをセレクトします。

▲ 布で部屋全体が覆われ、妖艶なピンクのライトが揺らめく異空間。
10種類から15種類の材料を掛け合わせてUNIオリジナルのフレーバーを作っているそうで、その具体的な材料については言及されぬまま、手元に差し出された一杯に口をつけます。「で、これ何が入っているんですか?」とバーテンダーさんに尋ねると、「当ててみて!」とクイズ方式で返されるワケです。なるほど、摩訶不思議な味を解き明かしていくこの過程は最高にデート向きじゃないか! と、理解。(お店の趣旨に沿っているかは不明)実際、同席したお隣のカップルも推測ゲームを楽しんでいるご様子でした。

▲ リスボン市内とテージョ川を一望。
▲ レモンの木とオレンジ屋根のコラボカットがお気に入り。
リスボンらしいオレンジの屋根と海が一望できる展望スポットはやはりハズせない! ということで何カ所か回ってみましたが断トツだったのが市内で最も高い丘に建つサン・ジョルジェ城。お城鑑賞も勿論ですが、その周りを囲う展望スペースがとにかく圧巻! テージョ川と市内を一度に見渡せるだけでも贅沢ですが、天候に恵まれれば対岸のアルマダにあるキリスト像まで望むことができます。
360度の全景を眺めた後は敷地内にある眺望満点のカフェで小休憩を。絶景を二人占めしながらワインで乾杯なんて、最高のデートプランではないでしょうか。
サン・ジョルジェ城
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