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2026.03.29

絶品オイスターに白ワインがとまらない! 「JWマリオット・オークランド」を拠点とするニュージーランド旅のすすめ

ニュージーランドの最大都市、オークランド。“シティ・オブ・セイルズ(帆の街)と呼ばれ、港に並ぶヨットが大らかなムードを醸す街だ。そんなオークランドを旅するのに理想的な拠点となるのが、「JWマリオット・オークランド」。今回は、前編としてホテルの過ごし方をご紹介。

BY :

文/大石智子(ライター)
CREDIT :

編集/森本 泉(Web LEON)

元ラガーマンのシェフが作る生牡蠣料理に白ワインがとまらない! 「JWマリオット・オークランド」を拠点とするニュージーランド旅のすすめ

ニュージーランド航空での予習が楽しい

うれし恥ずかし、初ニュージーランド。初めての国を旅する時は、なぜこうも興奮するのだろう? どれほどかと言えば、ニュージーランド航空の搭乗ゲートから舞い上がった。偶然にも、ニュージーランド人と思われる乗客の黒い服着用率がとても高い。筆者の中では、ニュージーランドの印象の30%がオールブラックス。何の関係もない黒い服を着た皆さんに、勝手にときめいてしまう。


そんな謎の心もちで、いざ、オークランドへ。往路は10時間半。機材はボーイング777-300ER型機だった。随分前から同社ビジネスクラスのヘリンボーンシート(斜め向き)が気になっていたが、実際に乗ってみると、想像していなかった感情を覚えた。

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ベッドメイクはCAさんが行ってくれる。

▲ ベッドメイクはCAさんが行ってくれる。

座ったのは窓際。すると中央列の皆さんの足元だけ見える状況で、誇張すると、ひとつの宇宙船に乗った運命共同体の気持ち。飛行機だと知ってはいるものの、パープルのライトがちょっとした近未来感を醸す。本来ならもっとプライバシーが欲しいのに、皆さんの足元が見えることが、じわじわ楽しい。

中央列の皆さんの存在を感じる。

▲ 中央列の皆さんの存在を感じる。

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同じクラスで食事をしている感覚が強い。

▲ 一緒に食事をしている感覚が強い。

なお、ニュージーランド航空は5月24日から、ボーイング787-9を導入する。ビジネスクラスの最前4席を個室タイプとし、続くビジネスもレイアウトを一新。スタッガードシート(前向き)となるので、周囲の乗客はあまり見えなくなる。


機内安全ビデオに搭乗したのは、NBAで活躍するスティーブン・アダムズ(ロケッツ)。彼が超絶ロングシュートを決めたり子供たちと対戦したりする合間に、酸素マスクのつけ方が説明され、頭に入るような入らないような。ニュージーランドというとラグビーのイメージが強いけれど、近年、若者の間ではバスケットボールがラグビーと同じくらい人気とか。

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台詞は「そうだね、救命胴衣のところを早く見たいよ」。

▲ 台詞は「そうだね、救命胴衣のところを早く見たいよ」。

機内サービスではニュージーランド産ワインを知ることもできるし、やはり、自国エアラインは学びが多い。そんなことを感じながら、ニュージーランド初上陸。オークランド上空の第一印象は、「緑は多いが山はない」。緩やかな丘は見える。実は、オークランドは50以上の小さな火山丘から成り立つ世界的に珍しい都市。丘の上に築かれた街だから、坂が多いのだ。

緩い坂が続く。ニュージーランドの人口約530万人の約1/3にあたる約170万人が住む最大都市。

▲ 緩い坂が続く。ニュージーランドの人口約530万人の約1/3にあたる約170万人が住む最大都市。

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市街地や海を一望できる「Cornwall Park」の丘。春にはお花見の名所となる。

▲ 市街地や海を一望できる「Cornwall Park」の丘。春にはお花見の名所となる。

オークランドでもJWマリオットの安定感を知る

拠点としたのは、中心地に立つ「JWマリオット・オークランド」。昨年10月に開業した「JW マリオット・ホテル東京」と同じ、マリオットグループの最高級ブランドだ。いきなり余談だが、その「JW マリオット・ホテル東京」の和朝食(定食+ビュッフェ 6500円)が素晴らしい。きちんと人の手のかかった朝食で、焼き鮭は肉厚でジューシー。「美味しく食べてほしい」という気持ちを直球で感じて、再訪しようと思っている。

「デラックス キング」(36㎡)

▲ 「デラックス キング」(36㎡)

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さて、「JWマリオット・オークランド」の開業は2023年。元は別のホテルで、階数ごとにフルリノベーションを行い、2025年に全286室が新しくなった。ウッドフロアの上品なデザインの客室には、ニュージーランドの大自然を思わせるモノクロのアートがかけられ、とても穏やかな空気感。オークランドはホテルの価格が全体的に良心的で、こちらもJWにして3万2000円〜(2026年3月時点)。価格・デザインともに連泊に最適なバランスかと思う。

「クラウディ ベイ ペロリュス ブリュット」とベリーのカクテル。

▲ 「クラウディ ベイ ペロリュス ブリュット」とベリーのカクテル。

ホテルが取材チームに挨拶として出してくれた一杯目が、ニュージーランドを代表するワイナリー「クラウディ ベイ」の泡酒を使ったカクテルというのもうれしかった。国自体がワインの銘醸地であるニュージーランド。新鋭ワイナリーも多いはずだけれど、最初は自分も知る王道のワイナリーで、「ニュージーランドっぽい!」と、初上陸を噛み締めたい。

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「有名すぎるから、あえて置かないお店もあるんですよ。でも、私たちは好きです。美味しいので。商業的すぎると思う人もいるかもしれないけど、本当にバランスがいいんです」とホテルの広報さん。いわば有名観光地みたいな存在のワイン。光を観ると書いて観光。絶対に侮れないのだ。

生牡蠣にスイカのガスパチョが相性抜群!

ニュージーランド初心者として楽しみにしていたのが、やっぱり生牡蠣。到着早々、ホテルから徒歩5分の「Depot」という店でさくっと食べると、十分に美味しくて、牡蠣の養分にフライト疲れが吹き飛んだ。白ワインがコップ酒みたいに出てきたのも、ローカル感があってテンションが上がった。

「Depot」は予約なしで気軽に入れる雰囲気。

▲ 「Depot」は予約なしで気軽に入れる雰囲気。

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翌日は、さらに美味しい生牡蠣に出会うことに。ホテル内のレストラン、「TRIVET」の生牡蠣だ。そこはローカル食材を使ったモダン・ポリネシアンで、シェフのウォレス・ムアさんのルーツはサモア(ニュージーランドにはサモア系住民が約18万人暮らしている)。ムアさんにシェフになったきっかけを聞いた。


「元はラグビーに打ち込んでいて、練習後に皿洗いのアルバイトをしていました。ラグビーを続けるために、ただ仕事が必要だったんです。そのアルバイトがきっかけでシェフになったので、ラグビーが私をシェフにしてくれました。その後、シェフとしてオールブラックスと一緒にツアーに行くこともできて、僕にとって素晴らしい巡り合わせでした」

オープンキッチンから伝わる臨場感もよき。

▲ 右がウォレスさん。オープンキッチンから伝わる臨場感もよき。

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牡蠣の冷製スープのごとくジューシー。

▲ 牡蠣の冷製スープのごとくジューシー。

そんなシェフが選ぶ牡蠣は、オークランドからフェリーで40分のワイヘキ島産。特に夏(日本の12月〜2月)は肉厚で濃厚とか。その生牡蠣にスイカとカヴァのガスパチョが合わせられ、海のミネラルとフルーティーさが重なり、とても美味しかった。牡蠣の輪郭を感じられる食感も最高で、10粒は食べられる。


ちなみに広報さん曰く、「オフィスレディが彼めがけてTRIVETに来るんですよ。でも彼ばっかり見ているから、料理が冷めちゃうの」とのこと。罪深い。そのあと「ムール貝(マッスル)のことも聞きたいんだけど」と質問したら、シェフの二の腕のマッスルと誤解されてしまったので(NZマッスルギャグ!)、やはり罪深い。

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ニュージーランド特産のムール貝は縁が緑色。“Green lipped mussels”と呼ばれる。

▲ ニュージーランド特産のムール貝は縁が緑色。“Green lipped mussels”と呼ばれる。

さて、ムール貝は南東の北端に位置するミルズベイ産。コリアンダーやアニス、サフランの香りを纏い、ミディアムレアのような完璧な火入れだった。


「強火で蒸気をたくさん使い、短時間で仕上げるのがポイント。ムール貝は蓋が閉じている時はまだ生きていて、加熱して蓋が開き絶命したらすぐ火を止めます。魚や肉を締める時、素早く行うのは筋肉を緊張させないため。ムール貝も同じです」とシェフ。旨みたっぷりのジュースが全部貝の中に残っていて、白ワインとの無限ループは言わずもがな。

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ニュージーランドでも神経締めが行われている!?

ニュージーランドの魚事情を知るべく、ホテルの鉄板焼「Kureta」も体験。シェフは日本料理歴30年の中村昭宏さんだ。魚介は日本から取り寄せるものもあるが、主にニュージーランド産。例えば、ハマチはオークランドから北にクルマで2時間のファンガレイから直送される。

ニュージーランド産の昆布で締めたカサゴ(左)がのったお造り。

▲ ニュージーランド産の昆布で締めたカサゴ(左)がのったお造り。

「ファンガレイには、ここ15年ほどハマチの養殖に力を入れている生産者さんがいます。熊本の養殖場に行って技術を学んでいるほどです。ニュージーランドは南極に近くて、(海深層から養分が湧き上がるため)プランクトンが多い。栄養が豊富だから養殖にも向いています。漁場も凄くいいです。深くて、日本海側のように水温も低い。ここ10年くらいで漁師さんも変わってきていて、前は獲ったらぶん投げるみたいな感じでしたけど、いまは活け締めして冷やして持ってきてくれます」

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「伊勢海老はごろごろ獲れます」と中村さん。よく獲れる鮑も好評。

▲ 「伊勢海老はごろごろ獲れます」と中村さん。よく獲れる鮑も好評。

海外へ魚を輸出する目的もあり、技術が上がってきたとか。朝締めたものがそのまま届き、熟成も昆布締めも良いコンディションから始められる。規制が厳しいため、ウニにミョウバンを使ってはいけないという決まりもある。南太平洋やタスマン海の魚介を食べながら、そういった話を知れるのも、日本人の料理長がいる店ならでは。そして、最後に焼きおにぎりと味噌汁が出てくるのには、やっぱり心くすぐられる。

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サウンドバスの音波に身を委ねる時間が気持ちよすぎる

近年、ウェルネスに力を入れるホテルの大半が実施しているのが、サウンドバス(サウンドセラピーやサウンドヒーリングとも呼ばれる)。サウンドバスとは、シンギングボウルやゴング、チャイムの波動に身を委ね、心身のスイッチをオフにするもの。水上で行うフローティングサウンドバスはより波動が強くなり、「JWマリオット・オークランド」でもプールにて実施している。

プールで大きなエアーベッドに寝転び、目を閉じて波動を感じる。写真は一緒にサウンドバスを受けたAmemiさん(@amemi8)。

▲ プールで大きなエアーベッドに寝転び、目を閉じて波動を感じる。写真は一緒にサウンドバスを受けたAmemiさん(@amemi8)。

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エアーベッドに寝転んでプカプカ浮かぶだけでも気持ちいいのに、そこに“ボワ〜ン”“チリ~ン”といった音が奏でられると、波動がつま先から頭までを通り抜ける感覚。セラピストは数m離れたところで奏でているのに、まるで隣で鳴らしているよう。心のマッサージのごとく、深いリラクゼーションに導かれる。


サウンドバス好きとして着目したのが、セラピストの方の道具が確かなものだったこと。シンギングボウルはクリスタルが主流で、質は様々。今回は響きが重厚に感じられた。直に売る場所は限られる道具だけに、実際に音を鳴らして音質に納得してから購入するか否かが大きな違いになる。

クリスタルボウルは周りを撫でることで摩擦振動が空気に伝わり音が響く。

▲ クリスタルボウルは周りを撫でることで摩擦振動が空気に伝わり音が響く。

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ホテルの周辺散歩でマオリ語を聞く

ホテルから海までは徒歩5分。2000隻以上のヨットが停泊する「ウェストヘブン マリーナ」までも20分ほど。海側には流行りの店も多いし、パーティー気分で飲めるバーも点在する。

南半球最大級の港「ウェストヘブン マリーナ」。

▲ 南半球最大級の港「ウェストヘブン マリーナ」。

マリーナの他、個人的に周辺散歩で印象に残っているのがワイテマタ駅(Waitematā railway station)。駅には入ると英語ではない構内放送が流れていた。マオリ語だ。聞いていると、マオリ語と英語が交互に流れ、大きなスクリーンには手話を放映。聞けば、ニュージーランドでは先住民族マオリの人々の言葉を守るため、2010年代後半からマオリ語を公共交通機関で流しているという。

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100年以上の歴史のある建物で、元は郵便局だった。

▲ 100年以上の歴史のある建物で、元は郵便局だった。

なお、ワイテマタという駅名も2023年にマリオ語に改名されたもの。以前はブリマート駅というイギリス植民地時代に由来する名前だった。ワイテマタはマオリ語で“黒曜石のように輝く海”。ひと言に素敵な意味が含まれている。マオリ語の名をもつ駅が英国の建築様式というのも、様々な歴史が混在していて、この国ならではだ。

大きく手話を表示。

▲ 大きく手話を表示。

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「JWマリオット・オークランド」の広報さんも、以下のように話していた。


「言語は使わなければ消えてしまう。実際、マオリ語はかつて本当に消えかけました。でもいまは、若い世代に自分たちが何者で、どこから来たのかを誇りに思うように教えています。だからきっと、これからは消えません。マオリ語は私たちのアイデンティティであり、物語なんです」


そういった話は博物館や専門施設で聞くことが多いが、今回はホテルの周辺散歩をきっかけに自然と知ることになった。自分は外国人観光客であったけれど、言語を守ることとは、様々な認知の積み重ねなのかもしれない。

リノベーション完了時に行われたイベントでは、マオリの戦いの踊り“ハカ”が披露された。

▲ リノベーション完了時に行われたイベントでは、マオリの戦いの踊り“ハカ”が披露された。

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最後に、ホテルについて日本人にとっての朗報。「JWマリオット・オークランド」には、遠藤大輔さんという、ひとりの日本人が働いている。遠藤さんはセールス部門のアソシエイトディレクター。昨年、南太平洋地域のホテルにおける優秀な人材を称える「HMアワード」にて、セールス部門で最優秀賞を受賞した方だ。

壁にグリーンが設えられたレセプション。

▲ 壁にグリーンが設えられたレセプション。

セールス部門なのでロビーなどに常駐するわけではないが、日本人ゲストが困っている際には、快く手助けしてくれるとのこと。ちなみに遠藤さんは15歳で単身ニュージーランドに渡り、この国を「凄くフレンドリーな国民性」と言うが、遠藤さん自身もとてもフレンドリー。そんなことを頭の隅に入れておくのも、旅の安心材料になるだろう。


次回は、オークランド近郊のおすすめスポットを10箇所紹介。

インルームダイニングの朝食プレート。グラスの中はニュージーランドの国民的フルーツ“フェイジョア”とリンゴのスムージー。

▲ インルームダイニングの朝食プレート。グラスの中はニュージーランドの国民的フルーツ“フェイジョア”とリンゴのスムージー。

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■ JW Marriott Auckland

料金/約1泊3万2000円〜

公式サイトはコチラ

大石智子(ライター)
出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、毎月海外に渡航。スペインと南米に行く頻度が高い。柴犬好き。Instagram(@tomoko.oishi)でも海外情報を発信中。

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