2025.08.24
第9回 国仲涼子 【vol.01】
美しい人、国仲涼子。「育児中も肌と体型は絶対に管理しておかないと、とずっと思っていました」
大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。第9回目にご登場いただいたのは国仲涼子さんです。「ちゅらさん」で国民的女優となり、数々のドラマや映画で活躍ののち、結婚・出産・育児で休業。最近少しずつ仕事を再開し始めた国仲さんの母となっても変わらぬ美しさの秘密とは?
- CREDIT :
写真/野口貴司 文/渡邉朋子 スタイリング/仮屋薗寛子 ヘアメイク/高梨祐子 編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri

今回ご登場いただいたのは国仲涼子さんです。2001年、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」でヒロインを演じて大ブレイク。国民的女優となったその後も多くのドラマや映画などで活躍しました。2014年には俳優の向井 理さんと結婚。その後は出産・育児などのため休業していましたが、最近少しずつ仕事を再開。母となっても変わらぬ美しさの国仲さんですが、その輝くような「美」の秘密とは?




【interview 01】
自分の時間を少し持てるようになって、自分のことも大事にしないとダメだなと
国仲涼子さん(以下、国仲) 最近、ドレスっぽいものを着ていなかったので、すごく新鮮でした。きれいに撮っていただいてありがとうございます(笑)。
── 役としてではなく、ご自身を撮られるというのはどうですか?
国仲 楽しいですけど、難しいですよね。私はモデルさんじゃないので、どんなポーズをとっていいのかわからないですし、ちょっと恥ずかしいです。

国仲 ブレない人かな。自分をちゃんと持っている人。
── ご自身もそうありたいと思いますか?
国仲 そうありたいとは思いますけど、ブレますね。
── ブレた時はどなたかに相談したりするんですか?
国仲 母には昔からいろいろと相談していて、それで心が決まるということもあります。
── 沖縄にいらっしゃるお母さまとはよく連絡を取られますか? そして国仲さんが沖縄に帰ることもありますか?
国仲 連絡も取っていて、沖縄にもしょっちゅう帰っています(笑)。

国仲 そうですね。 後々は帰りたいなとは思っていましたけど、今は子どももいるので、ちょっと難しいですね。やっぱり私にとって沖縄は実家なので、東京よりは少し休めるというか。沖縄の海やゆったり流れる時間に癒されるというより、実家でダラダラできる時間が好きです。
母に子どもの面倒とか全部お願いして、私は何もしないというのが沖縄での過ごし方なので、帰るとすごくダラダラして実家から出ないです(笑)。
── お子さんたちも沖縄はお好きですか?
国仲 好きですね。子どもたちは妹夫婦と海に行ったりして騒いでいますけど、私はずっと家にいます(笑)。
── 国仲さんのお母さまが作る穏やかな空気の家庭が、ご自身の中でもお手本になっているという部分もあるのでしょうか?
国仲 ありますね。だから、こんな時、母はどうしていたかな? と思い出すこともありますし、「私が何歳ぐらいの時はどうしてた? どんなふうに怒ってた?」とかよく聞きます。私は妹と弟がいたんですけど、やっぱり自分の子でも男の子ってちょっと何を考えているのかわからなくて(笑)。子育ても含め、何についても相談しています。

国仲 うちは父が厳しかったので、母は全然怒らなかったです。
── 国仲さんご自身はお子さんに怒るほうですか?
国仲 それがすごく怒っちゃうんですよ(笑)。だから、沖縄に帰った時に私が子どもたちに怒っていると、母がその怒り方にびっくりして、「もう、そんな怒り方しないでもいいから」とよく言われます。
── やんちゃな男の子2人を育てながらこの美しさをキープされているのがすごいなと思いましたが、日頃から心がけていることはありますか?
国仲 運動はやっていないんですけど、ピラティスはたまにやっています。1人目を出産してすぐにピラティスを習い始めたらすごくよくて、体重もどんどん落ちていったんです。2人目の時も13kgぐらい太って、やばいと思ったんですけど、それでもこまめにピラティスに行ったら体重が減っていったので、自分に合うのかなと思って。
激しい運動ではないんですけど結構キツいんですよ。それが体の奥のインナーマッスルに効くみたいで、今でもちょっとずつですけど続けています。

国仲 昔から好きなんです。しかも味噌とかとんこつとか、こってり系が好きで。妊娠中と、子供が生まれて母乳をあげていた時期は我慢していましたけど、やめることはできないですね。でも私、すごく太りやすいので、ラーメンも本当は毎日食べたいけど今日は我慢しようとか、気をつけてはいます(笑)。それでもストレスがたまった時は、もういいや!ってラーメンを食べに行っちゃって。たまのご褒美なので、すごくおいしく感じるんですよね。
── それは意外でした。でも、お肌も本当におきれいですよね。
国仲 育児中はいつでも仕事に戻れるように、いつ呼ばれてもいいように、肌と体型は絶対に管理しておかないと、とずっと思っていました。でも、子どもといるとすごく規則正しい生活になるので、今も夜の8時半とか9時には寝ていて、それがすごくいいんだと思います。
30代ぐらいの頃はパックをしてみたりエステに行ってピーリングをしてみたりもしたんですけど、その時より今の規則正しい生活のほうが、いい睡眠がとれて疲れも回復するし、肌にもいい気がします。

国仲 子どもが生まれてから、ずっと子ども第一でやってきて。子どもたちが大きくなるにつれ、言うことを聞かなくなり、イライラする日が続いた時に、なんか私、ハッピーじゃないなと思ったことがあったんです。
たぶんその時は、仕事をやりたい!という思いと、でも子どもの面倒もみなきゃいけないという思いとの葛藤もあって。そこからやっと下の子が小学校に上がって自分の時間を少し持てるようになった時に、自分のことも大事にしないとダメだなと思ったんです。
それでちょっとでもいいから仕事を増やしていけたらいいなと思いました。そうすると、自分もいつもより子どもに優しくできて、家族もいい感じに回るかなと思ったので。やっぱりどんなことをしてでも自分の時間は確保しなきゃなと思うし、今はそれができているからハッピーです。
※第2回に続きます。

● 国仲涼子(くになか・りょうこ)
1979年6月9日、沖縄県生まれ。1999年に女優デビュー。2001年、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」でヒロインを演じ、第39回ゴールデンアロー賞「放送新人賞」、第26回エランドール賞「新人賞」を受賞。その後、ドラマ「夢のカリフォルニア」「ブラックジャックによろしく」「みんな昔は子供だった」「結婚できない男」「風のガーデン」「光る君へ」、映画『感染列島』『ダーリンは外国人』『366日』など、出演作多数。10月スタートのドラマ「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」(カンテレ・フジテレビ系月曜22時〜)に出演が決まっている。
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