2025.11.27
特集/愛すべき“無駄”愛おしい“家” 【4】
今、注目される「平屋」の“広く低く”構える良さとは?
女性に対してついロジックで結論を導き出そうとするのが男性脳の性。むしろ、何気ない会話や意味もなく一緒に過ごす沈黙といった“無駄"こそが関係を豊かにしてくれるものです。それは“家”においても同じ。効率を求めない“無駄”にこそ、その先にある快楽があるのかと。今回は、そんな愛すべき“無駄”がある愛おしい“家”「VENUS STUDIO 仙石原」をご紹介。
- CREDIT :
写真/川辺明伸(HELICO) 文/清水香里、植本絵美 編集/市村広平、星野真琴(ともにLEON) 協力/iStock、アフロ
むしろ、気持ちに寄り添う何気ない会話や、意味もなく一緒に過ごす沈黙といった"無駄"こそが、ふたりの関係、そして人生を豊かにしてくれるのです。
それは、“家”においても同じ。1階を空けたピロティ、遠回りを楽しむ回廊、地面に寄り添う平屋──。こうした“無駄”にこそ生まれる“間”や“余白”は、効率性が支配する現代社会に対するカウンター的な“贅”の象徴といえましょう。
合理性を裏切った先にある、大人の快楽。そんな愛すべき“無駄”の境地を愛でようではありませんか。
■ 愛すべき無駄 その4
タワマンの先にあるのは「平屋」
土地の利用効率を考えれば、平屋はまさに非合理の極みといえますが、それでも“広く低く”構えるその選択は一周……いいえ 二周、三周と人生を歩んだ者だけが到達できる穏やかな悟りなのかもしれません。
平屋だからこそどこにいても大切な彼女と目が合う。そんな何気ない日常にこそ、本当の意味での豊かさが宿ると気づいたならばどうぞ、肩の力を抜いて地に抱かれる贅沢を味わい尽くしましょう。
【HOUSE-04】 VENUS STUDIO 仙石原
眺望を独り占めしながら仕事に没頭できる平屋の別荘
眺望に対して天井高までの大きな開口を設け、LDKの引き戸はすべて壁の中に引き込むことが可能。広々としたテラスや芝生の庭とつながる開放的なおウチです。
平屋を最大限に生かしたミラーウォール

壁一面をミラー張りにすることで映り込んだ緑にジャケットが浮かび上がって見えるという、遊び心のある演出です。
立地の魅力を引き出したプランニング




DESIGNED by Mアーキテクツ
多数のハイエンドな邸宅の設計実績を誇り、逗子と軽井沢にアトリエを設けた別荘建築を知り尽くす設計事務所。建築だけでなく、家具やカーテン、照明、庭にいたるまでトータルで提案しています。日本の感性や美意識、伝統を大切にしながらモダンに昇華させた、端正なデザインが特徴です。
TEL/046-753-9001
HP/https://www.m-architectsjp.com

【Column 1】
郊外平屋が身近になるデイリーヘリの話
平屋となると、郊外という選択肢も当然出てきますよね。そんなアナタに耳寄りな情報がヘリコプターをサブスク利用できる「AirX」。年会費を支払えば、1時間あたり約6万円でヘリを飛ばすことができ、新木場〜下田間を約50分、新木場〜伊勢志摩間を約110分で結ぶ、究極の時短です。今や郊外という概念がなくなってきているんです。
年会費/220万円〜
HP/https://airx.co.jp ※試乗体験も可能です

【Column 2】
ポツンと郊外平屋をLEONとつくってみませんか?
ヘリコプターを手に入れたら、次は土地。今回仕入れてきたスペシャルな土地は、夕陽100選に選ばれている本州最南端、潮岬に位置する1400坪の平地です。吉野熊野国立公園のなかにあるため、本来は個人の建物を建築できませんが、この土地は唯一許可が下りている大変貴重な非公開物件です。ここでLEONがデザインする平屋を建ててみてはいかがでしょうか。
住所/和歌山県東牟婁郡串本町潮岬
面積/4628㎡
価格/3300万円
問い合わせ/LEON不動産 leon-realestate@mb.shufu.co.jp
2025年12月号より
※掲載商品はすべて税込み価格です















