2025.10.19
■ “美食のリッツ”を日光で体験
この秋、美食デートに行くなら? ふたりのミシュラン星つきシェフが「ザ・リッツ・カールトン日光」で夢の饗宴
この夏、「ザ・リッツ・カールトン日光」にてガストロノミーレストラン「villa aida(ヴィラ アイーダ)」の小林寛司シェフと「L’evo(レヴォ)」の谷口英司シェフが夢の饗宴! 世のグルメから大注目を集めた“美食”のイベントをリポートいたします!
- CREDIT :
写真・文/shifumy(江藤詩文) 編集/平井敦貴(Web LEON)
ミシュラン二つ星シェフの饗宴

今さらながら一応おさらいしておくと、「villa aida」オーナーシェフ・小林寛司さんと、「L’evo」オーナーシェフ・谷口英司さんは、ともにミシュラン二つ星とグリーンスターを持ち、地方を拠点として、自然と対話しながらその土地に食をコアとする持続可能な文化を創造してきたパニオニア。前例もないまま手探りでトライ&エラーを繰り返し、日本の地方に光を当て、現在のガストロノミーツーリズムへと発展させてきたフロントランナーです。

Chef's Profile
右:小林寛司(こばやし・かんじ)
「villa aida(ヴィラ アイーダ)」オーナーシェフ。1973年和歌山県生まれ。イタリア修業を経て、1998年生まれ育った故郷の和歌山・岩出に「villa aida」をオープン。
『ミシュランガイド京都・大阪+和歌山 2022』二つ星、グリーンスター。
2024年『We’re Smart Top 100 ベストベジタブルレストラン』10位(日本最高位)
著書『villa aida 自然から発想する料理』(柴田書店)
左:谷口英司(たにぐち・えいじ)
「L’evo(レヴォ)」オーナーシェフ。1976年大阪府生まれ。フランス修業を経て、2014年富山市内に「L’evo」を立ち上げる。2020年南砺市利賀村に現在の「L’evo」を移転オープン。
『ミシュランガイド北陸 2021』二つ星、グリーンスター。
『ゴ・エ・ミヨ2017』『ゴ・エ・ミヨ2022』で「今年のシェフ賞」を2度受賞(日本人唯一)
移転5周年の節目となる2025年、初の著書『L’evo その全貌と進化 ー60の料理と30のトピックからー』(グラフィック社)を8月に刊行。
イタリアで修業経験があり、イタリアのライフスタイルを愛する小林さんと、フランスで修業経験があり、フランス料理の表現力を愛する谷口さん──最終的に生み出されるクリエイションの表情は異なりますが、そこに至るまでの哲学的なアプローチは共通するものも多く、志を同じくする料理人仲間として、ふたりは長い間親交を深めてきました。
“奥日光の美しく豊穣な恵み”を料理に昇華
ふぅ~、前置きが長くなりました。つまり何が言いたいかと言うと、このコラボは、近ごろありがちな“ニュース性優先”のコラボではなく、準備に時間をかけ、高度な技術を駆使して丁寧につくり込んでいながらも、シェフ自身を前面に出すのではなく(ふたりとも大スターなのに!)、“奥日光の美しく豊穣な恵み”そのものが主役として置かれていたということ。
そんな奥日光の大地を五感で受け止め最上のかたちで輝かせるために、谷口さんは前もって日光に数日滞在し、「日光あおぞら農園」といったこの土地に根を張る生産者のもとを訪れました。そこで得たものを富山に持ち帰り、チームと共有しながらブラッシュアップ。小林さんともコミュニケーションを重ねました。


ここでは、あますところなく全皿紹介します。
《手長海老 / あゆかけ / 南瓜》

《シャポン鷄 / そうめん南瓜》

《熊の手・舞茸・ゴーヤ(メニュー名は絵文字)》

《すっぽん / 湯葉 / 舟石芋》

《いただき鱒 / 冬瓜 / ビーツ》

《鮎 / アカヤマドリタケ》

《月ノ輪熊 / 茄子 / バジル》

《梨 / ピーマン》

《ペアリング》
総支配人アレクサンダー氏インタビュー

「日光国立公園は、春夏秋冬いつでもすばらしい景観を楽しめます。大切な方と一緒に何かを体験することは、特別な思い出になりますよね。数日ゆっくりと滞在されて、のんびりとした奥日光時間に癒されてください」
「ザ・リッツ・カールトン日光」は今後もさまざまなダイニングイベントを計画しているそう。
食欲の秋。おいしい料理を求めて、紅葉の美しい奥日光を旅してみませんか(もちろん大切なあのコと一緒に)。
■ ザ・リッツ・カールトン日光

取材・文 shifumy(江藤詩文)
世界を旅するフードジャーナリスト。ガストロノミーツーリズムをテーマに、世界各地を旅してい各種メディアで発信。著名なシェフをはじめ、各国でのインタビュー多数。訪れた国は約100カ国。著書に電子書籍「ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~」(小学館)全3巻。Instaguram(@travel_foodie_tokyo)でもおいしい旅情報を発信中。