2025.10.22
【長距離試乗インプレッション】新型スバル「クロストレックPREMIUM S:HEV EX」のロングドライブの実力は?
ストロングハイブリッド化されたエンジンを搭載したスバルの新型車「クロストレックPremium S:HEV」。3月の雪上インプに続いて今回は東京〜大阪をロングドライブ! 話題のクロストレックの長距離ドライブはどうなのか? ジャーナリスト小川フミオがリポートします!
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編集/高橋 大(Web LEON)
ロングドライブも快適! その理由とは?

スバルの「クロストレック」は、そんなオヤジさんにぴったり。適度なサイズ感と、ハイブリッドによる軽快さと、クーペ的なスタイルが魅力なのです。
私はかつてクロストレックで青森の雪上をドライブ。そのときに雪道で安心かつ安全に走れる走行性能に感心しました。今回は1000kmにおよぶ高速中心のドライブでした。
全高はすこし高めで、クラディングという黒色の合成樹脂のパネルが車体下部に設けられて印象を引き締めています。
サイドウインドウのグラフィクスが、リアにいくにしたがって、適度にしぼられているのも、デザイン上の特徴。後席空間も狭くないですが、見た目の印象は2プラス2的なパーソナル性を感じさせます。

じゃ、あのコとちょっと遠出なんかどうなの? という疑問もあるでしょう。もちろん、いい仕事をしてくれます。2025年9月に、東京と大阪を往復して、快適性にも太鼓判を押せると確信しました。
乗ったのは、クロストレック・プレミアムS:HEV EX。24年12月にラインナップに追加された”ストロングハイブリッド”仕様ですね。4輪駆動です。
EXは装備がもっとも豊富な仕様。12.3インチフル液晶メーター、ナビゲーション、高度運転支援をうたう「アイサイトX」などが標準装備となります。
わざわざストロングと銘打たれているのは、すでにラインナップにマイルドハイブリッドモデルが設定されているからです。

クロストレック・プレミアムS:HEVのストロングハイブリッドシステムは、トヨタのTHS-Ⅱと同様のシリーズパラレル式。エンジンはバッテリーの充電のために使われるし、単体でも働きます。
クロストレックで高速道路を走るよさは、モーターをうまく使った加速感がひとつ。
とりわけ「SI(スポーツとインテリジェンス)ドライブ」で、Sモードを選ぶとアクセルペダルへの”つき”がよく、気持ちよく加速感が得られます。これもハイブリッドの恩恵があるでしょう。
高速走行では直進安定性が高く、足まわりがよく動いて、疲労度がとても少ないのが特徴。アイサイトとアイサイトXで、運転支援システムが働き、これもドライバーの負担減におおきく貢献してくれます。
よく出来のシート、豊富な装備が疲労を軽減

航空機でだって、ビジネスクラスならいいってもんじゃない、どのエアラインのビジネスクラスのシートの座り心地がいいか、を考えているようなオヤジさんには、ぴったりの出来でありますよ。
片道500kmを30分ぐらいの休息だけで走り抜けましたが、いたって気分爽快で、大阪の地面に足を下ろすことができました。おそらく二人で出かけても、お相手は同じように感じてくれるのでは。
さらにみっつめの特長は、安全装備と運転支援システムの充実ぶりです。スバル自慢の「アイサイト」の技術が、しっかり搭載されています。

加えてトップモデルの「EX」には先述のとおり「アイサイトX」も加わります。高度運転支援システムと銘打たれ、渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御など機能豊富です。
じっさい、海老名から豊田までの新東名高速では、オートクルーズ機能を制限速度にセットして、楽ちんなドライブをさせてもらいました。

スバルでは、いま、アイサイトにAIを組み合わせる技術開発に取り組んでいるようです。
認識がむずかしかった路上の障害物の早めの検知や、雪や激しい雨で車線が見えにくいときでも、正しいレーンキープを行うなど進化をはかっているそうです。
快適、安全、楽しい。あのコをドライブに誘う口実がいろいろ見つかるのがスバル・クロストレック・プレミアムS:HEVなのです。

■ SUBARU CROSSTREK PREMIUM S:HEV EX
全長×全幅×全高/4480×1800×1580mm
ホイールベース/2670mm
車重/1660kg
2498cc水平対向4気筒+電気モーター(ハイブリッド) 全輪駆動
最高出力/118kW + 88kW(モーター)
システム最大トルク:209Nm +270Nm(モーター)
燃費/18.9km@l(WLTC)
乗車定員/5名
価格/408万6500円
■ スバル公式サイト
HP/https://www.subaru.jp
















