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2025.10.08

最新型BMW iX3はただのフルモデルチェンジじゃない!?

BMWが2025年9月初頭、ミュンヘンでまったく新しいバッテリー駆動の電気自動車を発表。車名こそはiX3(アイエックス・スリー)ですが、中身は完全なる新世代マシンだと言います。名車2002に冠されていたノイエクラッセを謳う第一弾とBMWが言う、その全貌をジャーナリスト小川フミオがリポートします!

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/BMWジャパン 編集/高橋 大(Web LEON)

これぞ本当のフルモデルチェンジなのでした!

BMW iX3 ミュンヘンでiX3を紹介するBMW本社のツィプセ会長(左)とデザイン統括のファン・ホイドンク氏。
▲ ミュンヘンでiX3を紹介するBMW本社のツィプセ会長(左)とデザイン統括のファン・ホイドンク氏。
世のSUV好きのオヤジさんに朗報です。BMWがまったく新しいバッテリー駆動の電気自動車「iX3」をついに発表です。

iX3(アイエックス・スリー)が発表されたのは、2025年9月初頭のミュンヘンです。特設会場にメディアを招いて、同社取締役会会長やデザインのトップをはじめ、重役揃ってのお披露目でした。

iX3は現行iX3のフルモデルチェンジ。ほんとに”フル”です。なにしろ、完全なバッテリー駆動の電気自動車として開発されたのです。余裕あるホイールベースで広い室内という美点は継承されています。

さきに”朗報”としたのは、乗る前の期待がふくらむ特徴の数かずゆえ。800kmの航続可能距離、高速充電性能、デジタル技術を駆使したおどろきのインテリア、それにサステナビリティの高さゆえ。
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BMW iX3 BMW車のトレードマークのキドニーグリルが新しいデザインになった 写真:筆者。
▲ BMW車のトレードマークのキドニーグリルが新しいデザインになった。写真:筆者
乗って楽しく、所有して誇らしい、そんな気分をたっぷり味わわせてくれるモデルなのですね。化石燃料をいっさい使わない最新のハンガリー工場で作られますから、社会貢献度も高いと、オーナーとしては鼻高々になるはずです。

フロントマスクがあたらしいデザインになりました。インテリアの凝りかたは、ちょっと例をみないほど。「BMWパノラミックビジョン」という新技術が注目です。

そこにはAIエージェントが人格化された顔で登場しています。BMWは会話型コマンドの先駆けです。そのさらなる進化形といっていいでしょう。パートナーが同乗しているみたいで、ソロドライブのときは無聊をなぐさめられます。

やっぱり一番は、ふたりでのドライブでしょう。デートにもゴルフにも、このクルマで出かけたら、同乗者のみなさまにも喜んでもらえること、まちがいなし。
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ノイエクラッセが現代に蘇った!

BMW iX3 ウインドシールド下のBMWパノラミックビジョンと十字に見えるステアリングホイールのスポークが目をひく。
▲ ウインドシールド下のBMWパノラミックビジョンと十字に見えるステアリングホイールのスポークが目をひく。
そうそう、一充電あたりの走行距離が800km超(欧州のWLTC)のモデルまであって、実用上も使い勝手がよさそう。

BMWではSUVでなくSAV(スポーツアクティビティビークル)と呼ぶのは、クルマ好きのオヤジさんならすでにご存知かもしれませんね。スポーティな運転感覚が持ち味です。

では「ノイエクラッセ」はどうでしょう? 実はiX3は、ノイエクラッセ第一弾として発表されました。直訳するとあたらしいクラス。

ノイエクラッセとは、1963年に発表されたBMW1500にはじまる、2ドアと4ドアのセダンに与えられた名称であります。日本でもっとも知られているのは「2002」でしょう。

BMWがふたたびノイエクラッセの名を使ったのは、初代のシリーズの内容と関連しています。
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発表会場に誇らしげに飾られたノイエクラッセ。写真:筆者
▲ 発表会場に誇らしげに飾られたノイエクラッセ。写真:筆者
気持ちよく回るエンジン、高い操縦性、スポーティかつエレガンスを感じさせるスタイリングで一躍ヒットした史実を踏まえてのことのようなのです。

iX3は、もちろん、上記の初代の特徴とはまったく違います。車型はSAVだし、全輪駆動だし、動力はバッテリーですから。そこが新しいのです。しかも工場では化石燃料を使っていないし、部品点数を効率化するなどして軽量化もはかられています。
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iX3の背後には26年に発表の新型X3(ただしカムフラージュ)。写真:筆者
▲ iX3の背後には26年に発表の新型X3(ただしカムフラージュ)。写真:筆者
CO2については、同等性能のエンジン車と比較した場合、走行距離が2万1500kmに達した時点で、排出量が逆転して減少していくことになるそうです。

「ここからが新しい時代のはじまり」とは、BMWのオリバー・ツィプセ取締役会会長が語ったこと。iX3はいまの時代のノイエクラッセなのです。日本には26年前半導入予定といいます。お楽しみに!
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BMW iX3ギャラリー

BMW iX3 プロポーションとシルエットはオーソドクスで使い勝手よさそう。
▲ プロポーションとシルエットはオーソドクスで使い勝手よさそう。
BMW iX3 かなり力強く見える前後輪まわりのフェンダーの造型が印象的。
▲ かなり力強く見える前後輪まわりのフェンダーの造型が印象的。
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BMW iX3 走行中の姿が魅力的に見えるのはBMWならでは。
▲ 走行中の姿が魅力的に見えるのはBMWならでは。
BMW iX3 リアコンビネーションランプの造型はあたらしい。
▲ リアコンビネーションランプの造型はあたらしい。
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BMW iX3 乗員を取り囲むように造型されたコクピット。
▲ 乗員を取り囲むように造型されたコクピット。
BMW iX3 後席空間は余裕たっぷり。
▲ 後席空間は余裕たっぷり。
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BMW iX3 容量もたっぷり確保された荷室で使い勝手よさそう。
▲ 容量もたっぷり確保された荷室で使い勝手よさそう。

■ BMW iX3

全長×全幅×全高/4782×1895×1635mm
ホイールベース/2897mm
車重/2285kg
電気モーター 前後各1基 全輪駆動
システム最高出力/345kW
システム最大トルク/645Nm
一充電走行距離/679〜805km
乗車定員/5名
0-100km/h加速/4.9秒
価格/未定

 BMWジャパン
HP/https://www.bmw.co.jp

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小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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