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2025.10.01

フォルクス・ワーゲンの新世代モデル「ID.CROSS(アイディークロス)コンセプト」が画期的な理由とは?

VWの真骨頂とも言うべきモデルが発表されました。その名も「ID.CROSS(アイディークロス)コンセプト」全長4.16mのコンパクトな車体をアグレッシブにSUV仕立て。そこに最先端の運転支援システムとソフトウェア、完全なコネクティビティ、優れた快適性、上位セグメントのプレミアムテクノロジー、最大450kmの航続距離などなど濃縮の仕様。「エレクトリック・アーバンカーファミリー」とVWが謳う、新世代のコンパクトBEVのシリーズを発表会場からリポートします。

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/Volkswagen AG 編集/高橋 大(Web LEON)

シティが似合う、新世代モデルの登場!

独自の造形に多くの人の注目を集めた。
▲ 独自の造形に多くの人の注目を集めた。
オヤジさんの好きなクルマは、低くて幅広のスポーツカーですか、それともあのコに「かわいいね」って言われる街乗り楽ちんなコンパクト?

フォルクスワーゲン(VW)が2025年9月に発表した「ID.CROSS(アイディークロス)コンセプト」は、ミラノとかパリの街が似合いそうな、デザインにすぐれたコンパクト。もちろん、日本の街も、です。

メディア向けのお披露目は、ミュンヘンでした。全長4.16mのコンパクトな車体のSUVで、しかし、大きなオーバーフェンダーなどで、けっこうアグレッシブ。いまっぽい魅力がしっかりあります。
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直立に近いリアクォーターパネルと一直線のベルトラインで速度感と力強さを強調。
▲ 直立に近いリアクォーターパネルと一直線のベルトラインで速度感と力強さを強調。
「フォルクスワーゲンのモデルは、親しみが持て、唯一無二で、個性的で感動を与えるものでなければなりません」会場でそう話してくれたのは、VWのヘッド・オブ・デザインを務めるアンドレアス・ミント氏。

笑顔のようなフロントマスク、力強い印象のリアクォーターピラー、まっすぐなベルトライン(サイドウインドウ下端のライン)などが特徴と言います。

「アグレッシブさもID.CROSS(コンセプト)には重要と考えて、各要素のデザインを考えぬきました」

インテリアも魅力的です。「ラウンジスタイルの雰囲気を備えたインテリア・オアシス」とはVWの言。照明、音響、空調が統合制御されるうえ、バニラチャイと呼ばれる色調の内装で、じつに快適そう。

小さいからガマンとか、価格低め(欧州では2万5000ユーロからの価格設定のようです)だからガマンとか、そういうのはないようです。小型車づくりに長けたVWならではの出来映えです。
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小さくても中身は妥協なし

色づかいも造型もシンプルさが魅力的。
▲ 色づかいも造型もシンプルさが魅力的。
ID.CROSS(コンセプト)のドライブトレインは、バッテリー駆動の電気モーターをフロントに搭載した前輪駆動です。

最先端の運転支援システムとソフトウェア、完全なコネクティビティ、優れた快適性:上位セグメントのプレミアム テクノロジーと最大450kmの航続距離を提供、とうたわれています。

ID.CROSS(コンセプト)は「「エレクトリック・アーバンカーファミリー」なる、VWにとって新世代のコンパクトBEVのシリーズに属するそうです。

ミュンヘンの発表会場では、従来のポロあらため「ID.ポロ」と、「ID.ポロGTI」のプロトタイプも、同時にVWブランドから発表されました。この2台も、ID.CROSS(コンセプト)の姉妹車にあたります。
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ID.CROSSコンセプト(中央)をはさんで左にID.ポロ、右にID.ポロGTI。
▲ ID.CROSSコンセプト(中央)をはさんで左にID.ポロ、右にID.ポロGTI。
ID.ポロGTIについてVWでは「フォルクスワーゲンブランド初の電気自動車GTIモデルであり、非常にスポーティでありながら日常使いにも適した」モデルと説明。いいですねえ。

ひとつのファミリーといっても、「デザインもキャラクターもまったく異なります。これが都市型電気自動車の未来」だと、フォルクスワーゲンブランドのトマス・シェーファーCEOは述べています。

「車線変更機能を備えた新しいトラベルアシストや信号認識機能から、標準装備される急速充電機能やスマートフォンを車のキーとして使用する機能まで、上位セグメントのテクノロジーをエントリーレベルクラスにもたらします」
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車輪の存在感が強烈なデザインが特徴。
▲ 車輪の存在感が強烈なデザインが特徴。
上記は、ファミリーで共通する特徴。使い勝手がいかにもよさそうではありませんか。

きっと、興味をもつオヤジさん、少なくないのでは。あいにく、日本への導入は「未定」とフォルクスワーゲンジャパン。

日本車でもこれから小型BEV(バッテリー駆動EV)が増えていきそう。シティ派のドライバーであるオヤジさん、VWにも「ぜひ!」と声を届けてください。
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笑顔に見えるようデザインしたというフロントマスク。
▲ 笑顔に見えるようデザインしたというフロントマスク。
最近のVW車に共通する赤く発光するブランドマークも印象的。
▲ 最近のVW車に共通する赤く発光するブランドマークも印象的。
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■ Volkswagen ID.Cross (Concept)

全長×全幅×全高/4161×1839×1588mm
ホイールベース/2601mm
電気モーター 前輪駆動
システム最高出力/155kW
一充電走行距離/420km(WLTP)
乗車定員/5名
価格/未定

■ フォルクスワーゲン・ジャパン
HP/https://www.volkswagen.co.jp

小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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