2026.04.20
いま世界が注目!「レイモンド ウェイル」の『ミレジム』が、伝説的クロノグラフを搭載して限定登場!!
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回はライター/エディターの長谷川 剛さんが「レイモンド ウェイル」の『ミレジム ザ フィフティ』を選びました!
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編集/岸澤美希(Web LEON)
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回、 ライター/エディターの長谷川 剛さんが選んだのは、「レイモンド ウェイル」のミレジム ザ フィフティです。
選者:ライター/エディター 長谷川 剛
こだわりの外装✕伝説的クロノグラフムーブメントの特別な「ミレジム」

▲ 「ミレジム ザ フィフティ」手巻き、SSケース(37mm)、カーフレザーストラップ。世界限定50本。209万円/レイモンド ウェイル(ジーエムインターナショナル)

レイモンド ウェイルと言えば、近年のミレジムのデビューがとても鮮烈でした。2023年にジュネーブ・ウォッチグランプリ(GPHG)における“チャレンジ部門”賞獲得で一気に話題となり、ミニマルなモダニズムとスイス時計の伝統をバランス良く融合させた仕上がりに、多くのファンが感銘を受けたものでした。
今季、同ブランドは創業50周年を迎えるタイミング。なんと特別なムーブメントを搭載したクロノグラフ、ミレジム ザ フィフティを限定リリースし早くも話題となっています。
そのムーブメントとは、バルジュー社のCal.236。しかもレイモンド ウェイルの誕生年と同じ1976年製のCal.236に独自チューンを施し搭載しているというからタダモノではありません。
バルジュー社については、一体どこから話せばよいのか分からないほどエピソード宝庫なエボーシュメーカー。しかしとにかく、Cal.236というムーブメントはクロノグラフの名手であるバルジューが、手巻き式の黄金期を支えるべく打ち出したCal.23の後継機です。派生であるCal.72は、ロレックスのコスモグラフ デイトナにも用いられたことでつとに有名。
そしてCal.236は、Cal.23が18000振動/時だったのに対し、高精度を意図して21600振動/時にまで上げた優秀なクロノグラフ機です。

今回は、その名作ムーブメントにコートドジュネーブなどの美的仕上げに加え、クロノグラフパーツのブリッジをブラックルテニウム処理、さらに各部の面取り、ネジ周囲の仕上げにまで丹念に装飾を追加しました。
さらに、クロノグラフ操作の司令塔たるコラムホイールのネジには、青焼き処理を加えムーブメント全体の風景にコントラストを添える工夫まで凝らしています。つまり、最高かつ念入りのお色直しを経ており、シースルーバックからいつでも特別な名機が観賞できるしつらえとなっているのです。
クラシックカーに最新のエンジンを載せて、レースよろしく走り回るという大人の遊びもありますが、このミレジム ザ フィフティはその反対。モダンな外装の下に往年の名機をドレスアップしてしのばせたところに特徴があります。
かく言う自分もオールドムーブメントマニア。ですが、個人的に所有するビンテージクロノは水濡れやキズ付きなどを恐れ、ほぼボックスにしまったまま。しかし本作は50m防水(素晴らしい!)かつ、風防は高硬度のサファイヤクリスタルを使用。ガンガンに使い倒せるスペックを網羅しているのです。
「名作オールドムーブメントを自由にデイリーに楽しめる!」(長谷川)

▲ 「ミレジム ザ フィフティ」手巻き、SSケース(37mm)、カーフレザーストラップ。世界限定50本。209万円/レイモンド ウェイル(ジーエムインターナショナル)
もちろんミレジムらしいモダンなミニマルデザインも見逃せない魅力。一見、静謐に見える盤面ですが、中央部、アワートラック、ミニッツトラック、インダイアルの4つを独立して設計しており、視認性もさることながら、極めて細密かつ豊かな装飾が施されているのです。
中央部には、縦横の筋目をエリアごとに切り替えた「タペストリー」モチーフを採用。ブランドロゴに加え、下方には「EST.1976」の文字を配し、わずかに隆起させることで光を受け立体的な表情を演出します。この光の当たり方により印象を変える構成こそ、レイモンド ウェイルの考えるネオ ヴィンテージを体現するポイント。

さらに、グレイン仕上げのアワートラックやスネイル仕上げのミニッツトラック、個別に仕上げられたインダイアルが質感のコントラストを際立たせ、高い視認性と同時に華やかな表情をもたらす趣向となっています。
つまり、このミレジム ザ フィフティは、正面も背面も“両A面”。他の人はどうするか分かりませんが、もしできるならば、自分はムーブメント側を表にしても装着できるリバーシブルベルトに換装し、余すことなくこの一本を味わい尽くしたいところ。
そんな楽しみ方を妄想させるほど、極めて刺激的な限定50本の特別作なのです。


● 長谷川 剛(はせがわ・つよし)
各種ファッションメディアを中心に、男性の服装や時計についてのページを手掛けるライター、時々エディター。バイクと古い服と時計好き。老近眼。ツヨPの「モテヴィンテージを教えたい」にも出演!
■ お問い合わせ
ジーエムインターナショナル 03-5828-9080














