2025.11.17
世界が注目する“現代アートな腕時計”がショパールから登場! 哲学の詰まった一本です
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回はライターの柴田 充さんが「ショパール」の『L.U.C クアトロ スピリット “瞑想する達磨”』を選びました!
BY :
- 文/柴田 充
- CREDIT :
編集/岸澤美希(Web LEON)
選者:ライター 柴田 充
煩悩を捨て、瞑想の時を刻むアートなコンプリ


美と技術というそれぞれの強みを生かし、近年とくに熟練の職人の手から生まれるメティエダール(匠の芸術)の世界を追求。最新のコレクションでは、日本の伝統的な芸術や文化、精神性から着想を得ました。
なかでも気に入ったのが、L.U.C クアトロ スピリット “瞑想する達磨”です。グラン・フー エナメルのブラック文字盤にプラチナの一筆で描かれた像は、安土桃山時代の書家・画家の近衛信尹の作『瞑想する達磨』をモチーフにしています。
そして、筆の抑揚やかすれを生かしたミニマルな表現は、内に秘めた4つの香箱を積層連結した独自のクアトロテクノロジーで190時間駆動するジャンピングアワーとも渾然一体となり、時空を超越した現代アートのような存在感を放ちます。

「誰もが憧れる生き方が、メゾンの魅力と重なる」(柴田)

伝統的なスイスのエナメル技法を用いつつ日本の筆遣いまでも再現した作品は、熟練のクラフツマンシップを通した時計と芸術、さらに異なる文化の融合でもあります。
ご存知の通り、ショイフレ氏は、ヴィンテージカー愛好家であり、毎年ミッレミリアでは自らハンドルを握り、レースに出走する一方、古いシャトーをレストアし、そのワイナリーでオリジナルのワイン作りに勤しんでいます。
そんな憧れのライフスタイルに、確固とした哲学と精神性を備え、しかもそれが日本と呼応していることに深い感銘を受けます。そして、それこそがショパールというメゾンに魅せられる所以でもあるのです。


● 柴田 充(しばた・みつる)
ライター。コピーライター、出版社編集を経て、フリーランスに。現在は時計、ファッション、クルマ、デザインのジャンルを中心に広告制作やライフスタイル誌に執筆中。初冬を迎え、酷暑の頃、手に入れたヴィンテージ革ジャンに袖を通すが、その重さにギブアップ。
■ お問い合わせ
ショパール ジャパン プレス 03-5524-8922















