2025.08.18
ファッションクリエイター:高田朋佳
ヴィンテージウォッチで装いを洒脱に魅せるワザを実演!
時計は単なるステイタスアイテムにあらず。装いにしっかり生かしてこそお洒落上手と言えるのです。時計を使ったスタイルアップ術とは一体どういうものかを、達人が実際のコーディネートを交えてレクチャーします。
BY :
- 文/長谷川 剛
- CREDIT :
写真/高橋啓大(Table Rock) 編集/長谷川 剛(Table Rock Script)
ヴィンテージ時計で仕上げる“濃いめ”な紺ブレスタイル

高田さんが着用しているネイビーブレザーは、自身が手掛けるブランド、WEARLNESSのオーダーメイド。ワイドラペルのダブルブレステッドであり、非常に濃いダンディズムを感じさせる仕上がりです。中に着たシャンブレーシャツにはカラーピンを用い、夏らしいニットタイとの合わせながら、引き締まった品格を演出しています。




時計として良いプロダクトでありながら、パッと見では判別しにくい、アノニマスな一本を探してたどり着いたのが、このヴィンテージIWCです。文字盤が味わい出まくっているところも個人的にはイイ感じ(笑)。ドレススタイルに合わせることで、適度なハズしになると考えます」

2色のナトーバンドは腰ベルトのバックルカラーともマッチしており、統一性も十分。全体的には控えめでありながら、強い個性を感じるこなれたウォッチスタイルになっています。
硬派なモノトーンスタイルにスキを与えるヴィンテージ“角金”の妙

ポイントとなるのはゴールド使い。渋みのあるモノトーンスタイルに、温かみとリッチな雰囲気を併せ持つゴールドアクセを取り入れ、硬質なダークスタイルに男性的な色気を添えています。

男子の渋味溢れる装いに合わせた時計は、これまたヴィンテージ。いわゆる1940年代の“角金”時計ですが、非常にレアタイプ。文字盤に西洋発祥の社会結社マーク入りのハミルトンは、少しミステリアスな雰囲気です。風変わりなユニークダイヤルが、装いにある種の奥行きを持たせています。

確かに、豪華なゴールドウォッチ等でスタイルアップを意識するのもひとつの手。しかし遊びのエッジを効かせた時計ならば、周囲を威圧することなく茶目っ気あるスタイルが打ち出せます。硬派でダンディな雰囲気を持つ高田さんとの相乗効果もあって、大人の余裕を感じさせるスタイルに仕上がっています。
そして、足元にも抜かりのないのが高田流。基本的にはトラッドスタイルをベースとしながら、この装いの足元にはサンローランのブーツをチョイス。先端のモードブランドならではのシャープなラインが足元をセクシーに見せ、モノトーンスタイルに艶を添えています。


● 高田朋佳 (ファッションクリエイター)
日本屈指のセレクトショップ、ビームスのスタッフを経て2019年に独立。現在は自身のWebショップ「WEARLNESS」を運営しつつ、大手アパレルブランドとも複数コラボを手掛ける。個人にて発信するインスタグラムも多くのフォロワー数を誇る。
■ お問い合わせ
SUIT SQUARE https://www.uktsc.com/ec/shop
WEARLNESS https://wearlness.com