• TOP
  • WATCHES
  • 小ぶり時計かスポーツウォッチか。気になる新作時計

2020.07.05

小ぶり時計かスポーツウォッチか。気になる新作時計

腕時計の最前線で活躍するジャーナリスト3人が、今年の新作からイチオシモデルを勝手にリコメンド。今回は、上品に決まる小ぶり時計か、オトコっぽいスポーツウォッチか……2大ジャンルを見比べてみましょう!

CREDIT :

文/広田雅将(『クロノス日本版』編集長)、福田豊(時計ライター)、鈴木裕之(フリーライター)

テーマ無きことが今年テーマと言われるほどに、多様化が一気に進んだ高級腕時計業界。

数多くの魅力的な時計に埋もれて時計迷子にならないよう、時計専門誌、ファッション誌、ライフスタイル誌でそれぞれ活躍する時計ジャーナリスト3人がオススメモデルを選んでいただきました。

今回は、オトナにキマる小ぶり時計と、精悍な印象になるスポーツウォッチをまとめてご紹介! キャラは正反対ながら、どちらも魅力的なモデルが揃いました。

広田雅将が選んだオススメは……

カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」

▲「パシャ ドゥ カルティエ」自動巻き、SSケース(35mm)×ブレスレット、アリゲーターストラップ付属、10気圧防水。65万5000円(予価 9月発売予定)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター) ©Cartier
1980年代から90年代にかけて一世を風靡した「パシャ ドゥ カルティエ」。今年の最新版は、見た目はほぼ同じながら、まったく別物に進化しました。

ケースの磨きが良くなったほか、ムーブメントも自社製自動巻きの1847MCに変更。ゼンマイが巻き上がりやすく、磁気帯びしにくくなったため、実用性は大きく高まりました。パシャの美点である薄いケースは新型もまったく同じ。加えて、ブレスレットとストラップの交換が容易になったため、気分によって見た目を変えることも可能です。

オススメなのは、小ぶりな35mmモデルを買って、彼女や奥さんと兼用すること。ストラップだけ自分用を買って、時計をシェアなんて気の利いた使い方もできるわけです。
PAGE 2

福田 豊が選んだオススメは……

グランドセイコー「初代グランドセイコーデザイン復刻モデル」

▲「初代グランドセイコーデザイン復刻モデルSBGW259」手巻き、ブリリアントハードチタンケース(38mm)×クロコダイルストラップ。85万円/グランド セイコー(セイコーウオッチお客様相談室)
1960年に誕生したグランドセイコーの初代モデルの復刻版。初代モデルの復刻はこれで4回目ですが、これまでの限定モデルとは違い、レギュラーモデルとなったのが大きな特徴。また今回の復刻版は、現代のニーズに合わせ、バックルを現代的な3つ折れ方式に、ケースバックをシースルーにしたのも今回が初です。

グランドセイコーのために開発されたブリリアントハードチタンのモデルも初めてラインナップ。ケースサイズは最後に復刻された2017年のモデルと同じく、オリジナルの35mm径から38mm径へとサイズアップ。やや大きくなったものの38mmは十分小ぶりで、オリジナルのようにクラシカルな雰囲気で着けこなせるのが魅力です。

小ぶり時計をもっと見たい方はこちらから!
PAGE 3

福田 豊が選んだオススメは……

オメガ「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」

▲「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」自動巻き、チタンケース(42mm)&ブレスレット、300m防水。99万円/オメガ(オメガお客様センター)
今年公開予定の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でジェームズ・ボンドが使用するモデル。そして007ファンと時計ファンにとって最大の朗報が、これまでのボンドウォッチがすべて限定であったのに対し、この新作は定番とされたこと。

また、ケースをチタン製の薄型に、ベゼルとダイアルをアルミ製にするなど、徹底した軽量化がされているのが特徴です。これは主演のダニエル・クレイグの「ミリタリーを背景にもつ007のような男には軽い時計が重要」という助言によるもので、ダイアルやインデックスも実際のミリタリーモデルのような経年変化したカラーを採用。

ケースバックにミリタリーコードや007のエージェントナンバーなどが刻まれているのも魅力です。

鈴木裕之が選んだオススメは……

ブライトリング「クロノマット B01 42」

▲「クロノマット B01 42」自動巻き、SSケース(42mm)×ブレスレット、200m防水。89万円/ブライトリング(ブライトリング・ジャパン)
ハイスペック路線に行くのか、ラグジュアリーなのか、はたまたその中間を狙うのかで多様化しているスポーツウォッチシーン。今のところの勝ち組はSUV的なオールマイティさを狙った“スポーティウォッチ”だけど、それじゃあちょっともの足りない人にオススメなのが新生クロノマット。

42mmとちょっとだけ小ぶりになったケースに、幅広なルーローブレスの組み合わせは、流行りのスポーティ路線に沿いながらも、ブライトリングらしい独自性も打ち出している。

1984年モデルへの原点回帰という意味では、復刻風味も意識したデザインとも言えるし、現代の気分を全部カタチにしてしまった欲張りモデルなのに、全体的なまとまり感も素晴らしい。デザインチームの勝利!

スポーツウォッチをもっと見たい方はこちらから!
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

オメガお客様センター 03-5952-4400
カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757
セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012
ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011

● 広田雅将(ひろた・まさゆき) 
1974年生まれ、大阪出身。時計専門誌『クロノス日本版』編集長。サラリーマンを経て2004年からフリーのジャーナリストとして活躍し、2016年より現職。関連誌含め連載を多数抱える。また、一般・時計メーカー・販売店向けなど、幅広い層に対して講演も行う。
高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]

● 福田 豊(ふくだ・ゆたか)
ライター、編集者。『LEON』『MADURO』『ENGINE』『クロノス日本版』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演多数。ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってます。
Instagram/@fukuda1959

● 鈴木裕之(すずき・ひろゆき)
1972年生まれ、東京都出身。フリーライター。時計専門誌『クロノス日本版』や『GQ』などで執筆。時計業界歴19年。共著に『ALL ABOUT RICHARD MILLE リシャール・ミルが凄すぎる理由62』(幻冬舎)がある。

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        小ぶり時計かスポーツウォッチか。気になる新作時計 | メンズウォッチ(腕時計) | LEON レオン オフィシャルWebサイト