featuring 長瀬次英(マーケター)
「腕時計は、自分のストーリーの一部」敏腕マーケターの時計選びとは

そんな異才のマーケターは、その経歴から“デジタル系”と思われがちですが、実は仕事時間を含めライフスタイルそのものは意外にアナログ的だと語ります。

なかでも象徴的なのが、フランク・ミュラーの「ラウンド」コレクションのクロノグラフ。こちらは数年前にショップを訪れたとき、特別な限定モデルがあると聞いて興味を強くもったもの。
「当時は、徐々に人前に出ることが増え、ジャケットなどを羽織るシーンが多くなったタイミングでもあったので、大人の時計がひとつ必要だと感じていた時期でした」
featuring 黒部和夫(ファッション・コンサルタント)
父から息子へ継承された63年前のIWC

トラッドを振り出しに、さまざまなファッションの変化を見つめてきた人物だけあって、大人の男性の装いについては、アメリカンでもイタリアンでもお手のもの。酸いも甘いもかみ分けた、豊富なファッション知識を頼りにしている関係者も多いんです。

「外交官をしていた父が、1958年にシンガポールで購入したものです。当時、父はインドネシアに駐在しておりまして、月に一度シンガポールへ生活用品や母へのプレゼントなどを買いに出かけていたそうです」
featuring 太田裕康(ソブリン ブランドディレクター)
こだわりロイヤル オークとGMTマスターと

実は収集癖があるそうで、十数本もの時計を所有するとのこと。今回は、コレクションの中でも特に出番の多い3本を拝見しました。

かねてより、太田さんはクオーツのロイヤル オークを探していたそうで、知人の紹介で7年ほど前にこちらのヴィンテージを購入されました。