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2019.02.04

【SIHH 2019】今年、大人の腕時計はどう変わる?

腕時計の新シーズンの幕開けを告げる「SIHH 2019」が、1/14〜17にスイス・ジュネーブで開催されました。第29回となる今年は、各ブランドが独自の個性に磨きをかけた新作を発表。全6回にわたって会の様子と注目の新作時計をリポートします。

CREDIT :

文/柴田 充

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「SIHH(Salon International De Haute Horlogerie=国際高級時計展示会)」は、ジュネーブサロンとも呼ばれ、1991年にリシュモングループが創設しました。今年は、「カルティエ」を筆頭に、「ジャガー・ルクルト」や「A.ランゲ&ゾーネ」、「IWC」といった17の主要高級ブランドと18の独立系ブランドの計35社が出展。例年より1日短縮した4日間の開催にも関わらず、2万3000人(昨年比15%増)の来場者を記録しました。そして活況を呈する会場ではさまざまな試みがなされたのです。
スイスの時計産業ではSIHHに並び、バーゼルワールドという二大国際展示会があります。SIHHはもともとこのバーゼルから分かれ、高級時計ブランドの出展に特化するとともに、来場もリテーラーやジャーナリストに限り、まさにサロンの雰囲気を漂わせたのです。しかし時計への強い関心の高まりに応え、昨年からコンセプトを変更。有料の一般公開日を1日設け、昨年は2500人、今年は約3000人の時計愛好家が会場に訪れました。
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各ブランドがさらに魅力的に進化

「カルティエ」、「ピアジェ」、「ボーム&メルシエ」、「ジェラルド・ジェンタ」、「ダニエル・ロート」というわずか5ブランドから始まり、いまや35ブランドへと成長したSIHHですが、歴代の顔ぶれにも変遷があります。「ダンヒル」、「ラルフ ローレン」、「ヴァン クリーフ&アーペル」といったブランドが去る一方、「ジラールペルゴ」、「ユリス・ナルダン」、「エルメス」がバーゼルから移籍し、今年は「ボヴェ」がラインナップに加わりました。

さらに「カレ ド オルロジュリー」と名づけられたエリアでは、独立系の個性派ブランドが軒を連ねます。こうした新陳代謝と多様性がイベントを活性化し、来場者を飽きさせません。まさにそれはスイス時計産業のバイタリティであり、力強さの象徴といえるでしょう。
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「オーデマ ピゲ」の新作「コード11.59 by オーデマ ピゲ」は、日付が変わるまさに最後の1分から由来したもの。同ブランドの新たな方向性を指し示すコレクションです。ブースも近未来的な雰囲気。
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「リシャール・ミル」は、新しい「ボンボン」コレクションの発表に合わせ、インパクト大かつファンシーなブースを作り上げた。
時代の流れとともに、時計を取り巻く環境も変化します。こうしたパラダイムシフトに対し、会場でもユニークなプログラムが開催されました。オーディトリアムでは、基調講演や記者会見、パネルディスカッションやトークイベントがライブ配信され、さらにラボと名づけられたオープンスペースでは、出展ブランドが開発した最新のテクノロジーをプレゼンテーションするともに、ワークショップに参加することも。

こうしたインタラクティブな発信を通して、スイス時計産業がさらに魅力的に変わりつつあることを実感させたのが今年のSIHHなのです。もちろん最大の見せドコロは、各ブランドが発表する新作にほかなりません。全く新しいコレクションを提案するブランドもあれば、復刻モデルでブランドの基に立ち返るブランドもあり……。そこでLEON.JPでは、「やっぱりブランニューズ」「エフォートレス・コンプリ」「宙に願いを」「ミリタリーシック」「オリジナルこそタイムレス」という5テーマを立て、今年の注目モデルを紹介してまいります。

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