2026.03.12
3月5日、満を持して京都に降臨! ヘリテージを継ぐラグジュアリーホテルのど本命「帝国ホテル 京都」を余すところなくご紹介!
ここ数年、地元では「いつできる?」と噂の的だった「帝国ホテル 京都」が、いよいよグランドオープン。伝統と洗練が溶け合う空間は、大人が落ち着いたひとときを過ごすのにおあつらえ向き。極上スイートルームの数々から絶景バー、建築ファン必見のディテールまで、いち早くご紹介します。
BY :
- 文/矢吹紘子
- CREDIT :
写真/矢吹紘子(☆印) 編集/森本 泉(Web LEON)
祇園のど真ん中に30年ぶりの新開業となる「帝国ホテル」が誕生!

▲ photo Masatomo Moriyama
あの「帝国ホテル」の、実に30年ぶりとなる新規開業ホテルが2026年3月5日に幕を開けました。祇園のど真ん中という文句ナシのロケーションに加え、ユニークなのが1936年竣工の「弥栄(やさか)会館」をコンバージョンし、歴史を受け継ぎながらアップデイトしている点。
弥栄会館は「劇場建築の名手」といわれた大林組の木村得三郎が設計。国の登録有形文化財、京都市の歴史的風致形成建造物に指定され、地元民からも長く親しまれてきた存在でした。しかし建物の老朽化と耐震性の問題に直面し、外観を残しながら現行の建築基準法に適合した構造でホテルとして再出発することに。

▲ 竣工時の弥栄会館の姿。歌舞練場を補完する目的で建設され、演劇や映画館、ダンスホール、コンサートなど様々な興行に利用されました。提供 八坂女紅場学園
そこでネックとなったのが高さ制限。近隣エリアは歴史的景観保全修景地区で、新築となると京都市の条例により12メートル以下という制限が課される。試行錯誤の末、南面と西面の外壁と構造体を残しながら弥栄会館の景観を継承することを条件に31.5mの高さを保ち、 増改築することになったのだという。その結果、京都中心部において極めてレアなビューを確保できたというわけ。
そこかしこに息づく“生け捕り”の美学
オリジナルの外壁タイルを傷つけずに取り外す“生け捕り”を行い、付着モルタルを除去。約1万6000枚(全体の約10%)を確保しました。南面と西面の一部には当時のタイルを落下防止対策のうえで残し、南西面には再利用タイルと、脆くなったタイルを使って忠実に復元した新たなタイルを併用。内装デザインを出掛けたのは、現代美術作家の杉本博司氏と共に設立した「新素材研究所」の代表で、建築家の榊田倫之氏(※)。開館当時からあるレリーフのテラコッタをリサイクル・復元し、柱、壁など随所に弥栄会館にゆかりのある素材を調達。どれも個性があるからこそ人間味があるのですね。
※榊田倫之氏の「榊」は木へんに神が正式表記です。
▲ 生け捕りされたタイルの数々。提供 株式会社大林組
▲ オリジナルのテラコッタは常滑市の「伊奈製陶」(現LIXIL)製。フランク・ロイド・ライトが手がけた帝国ホテル2代目本館(通称「ライト館」)のレンガの多くが、実は同じ職人の手によるものだったというから運命的。提供株式会社帝国ホテル
▲ 弥栄会館時代に使用されていた同じ、イタリア北部産の赤色大理石「ロッソ・ブロッカテロ」がエントランスホールに。☆
▲ ロゴ看板は奈良県にある白馬寺水分神社に自生していた樹齢約1000年の欅一枚板。☆

▲ 生け捕りされたタイルの数々。提供 株式会社大林組

▲ オリジナルのテラコッタは常滑市の「伊奈製陶」(現LIXIL)製。フランク・ロイド・ライトが手がけた帝国ホテル2代目本館(通称「ライト館」)のレンガの多くが、実は同じ職人の手によるものだったというから運命的。提供株式会社帝国ホテル

▲ 弥栄会館時代に使用されていた同じ、イタリア北部産の赤色大理石「ロッソ・ブロッカテロ」がエントランスホールに。☆

▲ ロゴ看板は奈良県にある白馬寺水分神社に自生していた樹齢約1000年の欅一枚板。☆
祇園の情緒とヘリテージを紡ぐ、大人の極上スイートが4タイプも

▲ 本棟保存エリアの「弥栄スイート」のベッドルーム。マットレスは全室「シモンズ」。photo Masatomo Moriyama
帝国ホテル京都の魅力を底上げするのが、種類豊富な客室です。祇園の芸妓さん舞妓さんによる春の風物詩・都をどりが開催される「祇園甲部歌舞練場」を間近に望む「弥栄スイート」に「ヘリテージジュニアスイート」、比叡山ビューの広々としたバルコニー付き客室も備える「グランドプレミア」、そして帝国ホテル史上最もエクスクルーシブな客室である「インペリアルスイート」まで。それぞれに個性があり、全て制覇したくなってしまうというもの。
▲ 居心地のいいリビングルームを備えた「弥栄スイート」は歌舞練場ビュー。この町の歴史ごと独り占めできるよう。103㎡+バルコニー/58万700円〜(税サ込/宿別)。
▲ 「弥栄スイート」のバルコニーからは歌舞練場が目と鼻の先。京都らしさでいったらこれ以上ないほどのハイスコアな客室。☆
▲ 「ヘリテージジュニアスイート」は歌舞練場の大屋根が目の前。BGMは芸妓さん舞妓さんたちが奏でる三味線の音色!? 79〜100㎡/28万4700円〜(税サ込/宿別)。☆
▲ ベッドルームからの眺めを重視するなら「グランドプレミア バルコニー付」がおすすめ。57〜65㎡/29万4800円〜(税サ込/宿別)。
▲ 「グランドプレミア バルコニー付」のバルコニーからは、比叡山や京都の街並みも一望。コーヒー?それともシャンパーニュで乾杯?☆
▲ 「インペリアルスイート」はミストサウナ付き。パノラミックなバルコニーのほか、ヨガや瞑想などにも使える独立した畳敷の塔屋も。128㎡+テラス65㎡でお値段一泊300万(!)と帝国ホテル最高峰。photo Masatomo Moriyama
▲ 帝国ホテル初の畳敷の客室「北棟グランドプレミア」も捨てがたい。窓際の障子を開ければ、京町家が立ち並ぶ祇園の路地。これぞ非日常! 50〜71㎡/19万4900円〜(税サ込/宿別) 。
▲ 客室アメニティは英国のフレグランスハウス「ペンハリガン」で統一。バスローブもフカフカで着心地よし。☆

▲ 居心地のいいリビングルームを備えた「弥栄スイート」は歌舞練場ビュー。この町の歴史ごと独り占めできるよう。103㎡+バルコニー/58万700円〜(税サ込/宿別)。

▲ 「弥栄スイート」のバルコニーからは歌舞練場が目と鼻の先。京都らしさでいったらこれ以上ないほどのハイスコアな客室。☆

▲ 「ヘリテージジュニアスイート」は歌舞練場の大屋根が目の前。BGMは芸妓さん舞妓さんたちが奏でる三味線の音色!? 79〜100㎡/28万4700円〜(税サ込/宿別)。☆

▲ ベッドルームからの眺めを重視するなら「グランドプレミア バルコニー付」がおすすめ。57〜65㎡/29万4800円〜(税サ込/宿別)。

▲ 「グランドプレミア バルコニー付」のバルコニーからは、比叡山や京都の街並みも一望。コーヒー?それともシャンパーニュで乾杯?☆

▲ 「インペリアルスイート」はミストサウナ付き。パノラミックなバルコニーのほか、ヨガや瞑想などにも使える独立した畳敷の塔屋も。128㎡+テラス65㎡でお値段一泊300万(!)と帝国ホテル最高峰。photo Masatomo Moriyama

▲ 帝国ホテル初の畳敷の客室「北棟グランドプレミア」も捨てがたい。窓際の障子を開ければ、京町家が立ち並ぶ祇園の路地。これぞ非日常! 50〜71㎡/19万4900円〜(税サ込/宿別) 。

▲ 客室アメニティは英国のフレグランスハウス「ペンハリガン」で統一。バスローブもフカフカで着心地よし。☆
滞在時間をさらに格上げする充実のパブリックスペース

▲ 宿泊者ラウンジがチェックイン・アウトカウンターを兼ねる。杉本博司作の「松竹図襖絵」がお出迎え。
宿泊者ラウンジは弥栄会館やライト館と同時代のアールデコを意識したデザイン。鹿児島・沖永良部の田皆石の床や柱、国産欅の家具、杉本博司によるアートワークと見応えたっぷりです。地下1階のウェルネスエリアの洞窟のようなプールで軽く整えたら7階のバーへ。帝国ホテルで100年以上続くオリジナルカクテル「マウント フジ」を再構築した「マウント比叡」なる一杯は、京都の新名物になりそう。名物つながりで言うと、お馴染みのインペリアルパンケーキもお忘れなく。オールデイダイニング「弥栄」でいただくことができるのがうれしいですね。
▲ 宿泊者ラウンジは、水平方向への空間の広がりにフォーカスしたつくりに。端正な日本庭園を眺めながら、のんびり語らうのに最適。
▲ 全長17.5mのなんとも映えるプール。荒々しくダイナミックな石壁は、外壁と同じ石種である岡山・白石島産の北木石。
▲ 「オールドインペリアルバー」(17:00~LO23:30)では、抹茶と柚子が香る「マウント 比叡」を神代欅のカウンターで。宿泊者優先だが外来利用も可能。☆
▲ 最上階の「ザ ルーフトップ」(11:00~LO21:30)は清水寺、平安神宮、比叡山まで一望のザ・京都な特等席。宿泊客限定なので特別感も高い。バーガーなどの軽食もあり。☆
▲ ディナーは10席のカウンターがあるフランス料理「練」(17:30~LO20:30分、日曜休)で。メニューは月替わりのおまかせで、個室もあり。
▲ オールデイダイニング「弥栄」はライブ感溢れるオープンキッチンスタイル。朝食(6:30~LO10:00)は宿泊者限定、11時30分以降は外来利用OK。黒七味や九条ネギを使った京都らしいメニューも揃う。
▲ 1階のペストリーショップ「ザ ペストリーショップ」 (11:00~19:00)には、都をどりで使用するうちわをモチーフにした京都限定のフロールも(2026年4月30日まで販売)。これはパートナーも喜ぶこと間違いなし。

▲ 宿泊者ラウンジは、水平方向への空間の広がりにフォーカスしたつくりに。端正な日本庭園を眺めながら、のんびり語らうのに最適。

▲ 全長17.5mのなんとも映えるプール。荒々しくダイナミックな石壁は、外壁と同じ石種である岡山・白石島産の北木石。

▲ 「オールドインペリアルバー」(17:00~LO23:30)では、抹茶と柚子が香る「マウント 比叡」を神代欅のカウンターで。宿泊者優先だが外来利用も可能。☆

▲ 最上階の「ザ ルーフトップ」(11:00~LO21:30)は清水寺、平安神宮、比叡山まで一望のザ・京都な特等席。宿泊客限定なので特別感も高い。バーガーなどの軽食もあり。☆

▲ ディナーは10席のカウンターがあるフランス料理「練」(17:30~LO20:30分、日曜休)で。メニューは月替わりのおまかせで、個室もあり。

▲ オールデイダイニング「弥栄」はライブ感溢れるオープンキッチンスタイル。朝食(6:30~LO10:00)は宿泊者限定、11時30分以降は外来利用OK。黒七味や九条ネギを使った京都らしいメニューも揃う。

▲ 1階のペストリーショップ「ザ ペストリーショップ」 (11:00~19:00)には、都をどりで使用するうちわをモチーフにした京都限定のフロールも(2026年4月30日まで販売)。これはパートナーも喜ぶこと間違いなし。
祇園の中心で90年の記憶を纏う、まさに大人のためのホテル。建築ファンに京都通、そしてこの町が紡ぐ歴史と文化を肌で感じたいアナタにおすすめしたい、この春の“マスト・ステイ”ホテルです。

■ 帝国ホテル 京都
住所/京都市東山区祇園町南側570-289
TEL/075-531-0111
HP/https://www.imperialhotel.co.jp/kyoto
アクセス/京阪本線「祇園四条」駅から徒歩8分。京都駅からタクシーで約15分。
客室料金/16万4500円/泊~(2名1室利用時の1室料金。税サ込、宿泊税込)

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