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2026.02.18

◾️ 古くて新しい! 進化するスノーリゾート「野沢温泉村」 【2】

日本代表アルペンスキーヤーから料理人へ!? 「野沢温泉村」の最注目グルメと宿、リポートします

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが連日熱い! 観戦しているうちに、雪山遊びをしたくなっちゃった方々も多いかと! そこでオススメしますのが、「野沢温泉村」です。歴史ある温泉、スキー文化、そして元日本代表アルペンスキーヤーのシェフが繰り出す地産地消のグルメも、存分に堪能できちゃうのですよ!

CREDIT :

写真/長谷川直紀 写真協力/ホテル ハウスサンアントン 文/吉田奈緒子(Web LEON)

ウィンタースポーツの聖地、「野沢温泉村」は日本らしいスノーリゾートの理想形ではないか!?

野沢温泉村 片桐健策 ホテル ハウスサンアントン

▲ 「ホテル ハウスサンアントン」の腕利きシェフ、片桐健策さんはかつて、日本代表クラスのアルペンスキーヤーだった。写真は、バンクーバー冬季オリンピック出場を目指していた頃。

ミラノ・コルティナ冬季オリンピック、盛り上がっていますね! 日本代表選手たちの活躍に勇気と感動をもらって、なんだか自分も雪山に行ってスキーやスノーボードをやりたくなっちゃった……なんて方も多いのではないかと。


実は上の写真のアルペンスキーヤーは、かつて全日本選手権で2回の優勝を果たし、オリンピック出場を目指していたほどの実力者。現在は、国内屈指のスノーリゾート、長野県北部に位置する「野沢温泉村」に根差した食を日々提供するシェフとして活躍中の片桐健策さんです。彼が手がける創作料理をはじめ、“雪山フリーク”な方々にこそ体感していただきたい「野沢温泉村」の魅力リポート第二弾!(第一弾リポはコチラ

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 アルペンスキー全日本選手権で二度の優勝歴を誇る片桐健策シェフ。

▲ アルペンスキー全日本選手権で二度の優勝歴を誇る片桐健策シェフ。「野沢温泉村の上質な水や野菜を使った料理を、LEON読者のみなさまにもぜひ召し上がっていただきたいです」

現在、片桐シェフは、「野沢温泉村」のメインストリートに1951年に創業した歴史ある「ホテル ハウスサンアントン」(※)の経営の一端も担いながら日々、ホテル内のレストランでこだわりの料理を提供しています。

そもそも、時速100kmを超える高速滑降や高度なターン技術で観る者をトリコにするトップクラスのアルペンスキーヤーが、なぜ料理の道を志すに至ったのか? その理由は、片桐シェフが生まれ育った「野沢温泉村」の地域特性、そして、親子三代にわたるファミリーヒストリーを紐解くと見えてきました。

※ 前身は「福田屋商店」という呉服店だった。

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ヨーロッパの山岳文化薫る古民家風ホテルで、「野沢温泉村」に根差した食に癒される

「野沢温泉村」は、スキージャンプ女子の個人ノーマルヒル・混合団体で銅メダルを獲得した丸山 希選手をはじめ、過去にも多くのオリンピック選手を輩出したウィンタースポーツの聖地として知られています。


1923年に地元で結成された野沢温泉スキークラブには、片桐シェフの父・幹雄さん(1976年・80年の冬季オリンピック出場)、そして祖父の匡(ただし)さんも所属し、日本を代表するアルペンスキーヤーとして活躍。同時に、地域の発展とスキーヤーの育成に大きく貢献されたのでした(ちなみに、丸山 希選手も同クラブに所属しています)。

そんな地元の名士たる一家で生を受けた片桐シェフも、10代でアルペンスキー大国のオーストリアにスキー留学のために移り住み、世界の頂きを目指して研鑽を積むようになったのは、自然の成り行きと言えましょう。

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「食への関心は子供の頃からありました」と、片桐シェフ。オーストリアに住んでいた選手時代から料理が得意で、当時から自分や仲間のために“カラダが喜ぶ”食事作りを追求していたそうです。そして、24歳でアルペンスキーの競技界から身を引くと本格的に料理の道に飛び込み、「ザ・リッツ・カールトン 大阪」の星付きレストラン「ラ・ベ」でフランス料理を修業。2010年に「ホテル ハウスサンアントン」のシェフに着任し、現在に至ります。

野沢温泉村 ホテル ハウスサンアントン

▲ 毎朝、ホテル近くの源泉温泉「麻釜(おがま)」で野菜を茹でることを日課としている。

「僕の料理は根幹がフレンチですが、和食や中国料理の技法も使っています。15年が経った今は、どういう料理を作りたいのか、自分なりのアイデンティティが定まったと思いますね」(片桐シェフ)


野沢温泉村の温泉で地元の野菜を茹でたり、発酵食を使ったり。創作する料理は、「“いかにもフレンチ”を表現したいわけではなくて、あくまでもローカルに根差していることを信条としています」。

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地元野菜を入れ込んだオムレツやスープ、味が濃いミックスハーブ、真空ミキサーで作った口当たり滑らかなスムージー。中がふんわり外がカリッと香ばしいオーストリア発祥のカイザーゼンメルは、コチラが運営するジャム工房で作られたジャムでいただく。

▲ 地元野菜を入れ込んだオムレツやスープ、味が濃いミックスハーブ、真空ミキサーで作った口当たり滑らかなスムージー。中がふんわり外がカリッと香ばしいオーストリア発祥のカイザーゼンメルは、コチラが運営するジャム工房で作られたジャムでいただく。

取材時は朝食をいただきました。オムレツ、ミックスハーブのサラダ、日替わりスープ、“カイザーゼンメル”というオーストリア発祥のパン、スムージー、ヨーグルトに至るまで、どれもが素材の風味や旨味が最大限に引き出された味わいで、ひと口ごとにスーッとカラダに染み渡り、滋味深いことが分かります。メニューはシンプルなのに、この力強い主張は何だろう!? というのが率直な感想です。


「『食べてもらった方には、元気になって帰ってもらう』というのが、ベースの考え方です」と語る片桐シェフ。彼の料理のエスプリを存分に味わえるのはディナー、ということでしたので、また近いうちに来訪して実食したい!── そう思わせるほど、記憶に刻まれる食事となったのでした。

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天井の梁や珪藻土の壁、アンティークの照明etc.…。カントリー調の内装のレストランに足を踏み入れると、まるで日本にいないような気分に。

▲ 天井の梁や珪藻土の壁、アンティークの照明etc.…。カントリー調の内装のレストランに足を踏み入れると、まるで日本にいないような気分に。

「ホテル ハウスサンアントン」のレストランは、内装も素敵です。ヨーロッパの山岳地方に建つ古民家を思わせる、カントリー調のしつらえや調度品に囲まれると、一瞬にして非日常時間にトリップ。動物の革を用いた照明のシェードなど、片桐一家がオーストリアに住んでいた頃に手に入れたものなど、そこかしこに飾られている現地のアンティークや家具が、心和む空間を形作っています。


現在の建物は1981年に改築されましたが、自分たちで壁の珪藻土を塗るなど、DIYも加えつつ、年月の経過とともに趣きが増していきました。


「ウチはオーベルジュとは謳っていないんですが、食べることを目的にいらっしゃるお客さんも多いんです」(片桐シェフ)


どこか懐かしく、居心地の良い空間と、カラダの芯が喜ぶ料理と。またココに帰ってきたくなる、そんなゲストの気持ちが理解できました。

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野沢温泉村 ホテル ハウスサンアントン

▲ 暖炉のあるラウンジ。天井の太い梁やアンティークの照明もカントリー調の趣きをつくり出し、ヨーロッパから来たゲストにも喜ばれるとか。

オーストリアやドイツでは、食前酒として蒸留酒のシュナップスやジンが飲まれる。小さなすず器でふるまわれるのだそう。

▲ オーストリアやドイツでは、食前酒として蒸留酒のシュナップスやジンが飲まれる。小さなすず器でふるまわれるのだそう。

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宿泊ゲストが共有で使用できるラウンジも、ヨーロッパの山岳リゾートを思わせます。レンガ造りの暖炉を囲み、薪がはぜる音を聞きながら、大切なヒトと一緒に夜のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか? 

階段の踊り場の壁には、国内外のトップアスリート、百獣の王こと武井 壮さん、作家の東野圭吾さんなど、名だたる人々のサインが所狭しと書かれている。

▲ 階段の踊り場の壁には、国内外のトップアスリート、百獣の王こと武井 壮さん、作家の東野圭吾さんなど、名だたる人々のサインが所狭しと書かれている。

コチラを訪れたら、ぜひチェックしていただきたいのが、階段の踊り場。壁には著名なゲストたちのサインがビッシリと書かれています。「ホテル ハウスサンアントン」が歩んできた歴史の深さ、錚々たる人々に親しまれたホスピタリティの質の高さを物語っているようです。

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客室は全部で11室。2024年の改装を経て、それぞれのインテリアは異なりながら、古材やチェリー材など木のぬくもりに包まれるような居心地良さがあります。地下には源泉掛け流しの温泉もあり、温泉街の外湯巡りをせずとも、館内で単純硫黄泉の恩恵を受けることが可能。スキー・スノーボードで遊んだ後の疲労回復や、女性にはうれしい美肌効果も期待できちゃいますよ。

地元フルーツの美味しさを凝縮した名物ジャムやジェラートを、ご賞味あれ!

温泉街のメインストリート、「大湯通り」のちょうど真ん中辺りに位置する「ハウスサンアントン ジャムファクトリー&カフェ」。

▲ 温泉街のメインストリート、「大湯通り」のちょうど真ん中辺りに位置する「ハウスサンアントン ジャムファクトリー&カフェ」。

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そして、「ホテル ハウスサンアントン」には、コーヒーなどのドリンク類やジェラートなどのフード、食品・スーヴェニア品を販売する「ハウスサンアントン ジャムファクトリー&カフェ」が併設されています。スキーで疲労したカラダに、フレッシュな自家製ジェラートが沁みる〜!


お土産品として一番のオススメは、コチラの自社プロダクトとして販売しているジャム。長野県の旬なフルーツをたっぷりと使い、職人さんが一つひとつ手作りしています。フルーツの美味しさがギュッと詰まっており、自分へのご褒美、大切なヒトへのギフトに最適ですよ。

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歴史ある名湯とスキー文化を有し、新旧が塩梅絶妙に混ざり合う「野沢温泉村」。その発展を親子三代にわたって牽引している片桐一家の「ホテル ハウスサンアントン」。“雪山フリーク”な方に限らず、グルメな方、温泉好きな方、知的好奇心旺盛な方をも満足させる懐の深さが、この地にはありました。スノーシーズンだけでなく、グリーンシーズンも素晴らしいのだとか。大人デートの旅先としてリストに入れ、ぜひ大切なヒトと一緒に訪れてみてください!

野沢温泉村 ホテル ハウスサンアントン

◾️ ホテル ハウスサンアントン

所在地/長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9515

予約・お問い合わせ/TEL0269-85-3597


⚫︎「Deluxe Corner Twin」1泊2食付き:3万5500円(1名につき)〜

※消費税込み・入湯税別


詳しくはコチラ

野沢温泉

◾️ 野沢温泉観光ガイド

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