2026.01.18
こんなアメリカ知らなかった! 大人の好奇心を刺激するアメリカ南部の旅へ
アメリカ旅行といって、まっ先に頭に思い浮かぶのは、やはりハワイやニューヨークじゃないでしょうか。そちらが楽しいのは重々承知。でも、「たまにはまだ見ぬアメリカを旅したい!」と、筆者は、今回、名前は知っていても、なかなか行く機会のない、ヒューストン、ルイビル、ナッシュビルに出かけてきました。まだ知らなかったアメリカ、楽しかったです、そして、美味しかったです!
BY :
- 文/長谷川あや
- CREDIT :
編集/森本 泉(Web LEON)

ヒューストン、ルイビル、ナッシュビル──。聞いたことはありあすよね? とはいえ、多数の日系企業が進出しているヒューストンはともかく、ルイビル、ナッシュビルに出かけたことがある日本人って、案外少ないのでは? ハワイやニューヨークが楽しいのは重々承知。でも、まだ知らないアメリカを旅してみるのも楽しそう! と、今年、筆者はヒューストン、ルイビル、ナッシュビルの旅に出かけてみました。「大人の修学旅行」的な気分で訪れた3都市、旅の醍醐味のひとつである「食」情報も含めてご紹介します。

▲ ミャオウルフ(Meow Wolf)」は、アートと物語、そして参加型の仕掛けが一体となった没入型ミュージアム。サンタフェで発祥した今アメリカで話題のアートコレクティブで、ラスベガス、デンバーなどにも施設があります。
今回の旅のスタートはヒューストンでした。正直、「ココは乗り継ぎのための滞在、あくまでも今回の目的地はルイビルとナッシュビルよね~」くらいに思っていたんですよね。ほんとすみません! 大都市・ヒューストン様を少しばかり見くびってました。もう少し長く滞在すべきだったと後悔しています。何が良かったって? 「食」ですよ、「食」。

▲ 展示テーマは都市ごとに異なり、2024年にオープンしたヒューストンの施設は「異次元に転送されたラジオ」。80年代のラジオ局のDJブースや休憩室など、細部までこだわりにあふれた空間を自由に歩き回ることができます。
チェックインしたのは、テキサスで唯一、ミシュラン・キーに輝く「ホテル セントオーガスティン」。くるみの木のコブやイタリア製の大理石などさまざまな素材を使った建築物とアンティーク家具とがいい感じで調和した、アートなホテルです。

▲ 「キャンデンテ」。パティオ席も気持ちいい!
その後、最初に向かったのは、Tex-Mex(アメリカ・テキサス州発祥のメキシコ風アメリカ料理)の「キャンデンテ」。平日の昼というのにほぼ満席。みなさん本当に楽しそうに食事をしています。とはいえ、「まあTex-Mexってどこに行ってもある程度、美味しいしね」くらいに思っていたのですが、我が人生、ダントツで最高レベル、人生を変えたといっていいTex-Mexでした。

▲ グリル系のメニューも好評。
まず、お通しで出てくる、自家製のチップスとサルサがハイレベル。食べ過ぎるとメインの料理が入らなくなるとわかっているのに止まりません。助けて。セビーチェやファフィータなどどれもこれも美味しくて、私に資本があれば、日本に招聘したいくらい。どなたか興味ありません? 日本在住のアメリカ人受けもいいはず。勝算、あると思います。

▲ 「ル・ジャルディニエ」。アート作品のようなプレゼンテーションにもテンションが上がります。
今ドキの、そして確実に美味しいフランス料理を食べたいなら、ヒューストン美術館内にあるモダンフレンチレストラン「ル・ジャルディニエ」はいかがでしょう? ミシュラン1つ星を獲得しています。私はディナーに伺いましたが、テラス席でランチをいただくのも良さそう。こちらもなにを食べても美味しかったのですが、ピスタチオのソースを使ったブッラータの前菜が印象的でした。ワインがいくらあっても足りません。

▲ チョコレートとカクテル、そのひとつひとつのペアリングにストーリー性があり、美味しいのはもちろんエンタメ性も抜群の「ケースチョコレート」。
「ケースチョコレート」は、チョコレートと、チョコレートに合わせたカクテルのペアリング体験ができるスピークイージーな空間。一つひとつのペアリングにストーリー性があり、美味しいのはもちろんエンタメ性も抜群です。超絶にムーディな雰囲気で、気づけば周囲はカップルばかり。お幸せそうで何よりです。
モダン・タイ料理の「ストリート・トゥー・キッチン」も、ぜひまた足を運びたいレストランでした。「モダン・タイ料理なんて日本にいくつもあるじゃないか!」と思われるかもしれませんが、タイ北部出身の女性シェフが作る料理はしっかりスパイスをきかせた本格的なタイ料理でありながら今ドキのエスプリも効いています。ワインやカクテルが充実している点も高ポイント!
よくよく考えれば、ヒューストンの人口は230万人。全米でも4番目に人口が多く、全米屈指のダイバーシティです。そりゃ「食」も充実していますよね。短い滞在でしたが、口にするものすべてが美味しく、ほんと食べるためにまたヒューストンを訪れたいくらい。次回はNASAにもちゃんと行かないと(笑)。

▲ 帰国前日に宿泊したのは、ハイアット系列の「トンプソン ヒューストン」。モダンでスタイリッシュなブティックホテルです。高層階にあるプールも素敵でした!
ナッシュビルで、“アメリカの音楽”に包まれる

▲ ギリシャのオリジナルを模して、建てられたパルテノン神殿のレプリカ。1897年テネシー州100周年記念万国博覧会のために建てられたのだとか。
アメリカ南部テネシー州最大の都市ナッシュビル。いわずと知れたカントリーミュージックの聖地です。今回、ナッシュビル滞在は約24時間。ローカルグルメ三昧とはいきませんでしたが、音楽に溢れる街をしっかりと満喫しました。

▲ ナッシュビル郊外のミュージックバレーにある「グランド・オール・オープリーハウス」。
ナッシュビルが “ミュージック・シティ”と称されようになったのは、1925年11月に地元ラジオ局がスタートした音楽番組「グランド・オール・オプリ」がきっかけ。今なお放送が続いている、毎週土曜日に放送されるカントリーミュージックの公開ライブ放送です。番組は空前のヒットを博し、ラジオ局はナッシュビル郊外に「グランド・オール・オープリーハウス」を建設するに至ったのだとか。

▲ ほぼ毎夜ショーを開催。日中はバックステージツアーも行っています。
そして、同番組の知名度の高まりと共に、アメリカの大手レコード会社や録音スタジオが続々とナッシュビルに集結。やがて“ナッシュビル・サウンド”と呼ばれるアメリカ音楽の中心地として発展してきました。1960年代の最盛期には、カントリーに限らず、ポップス、ロック、ヒップホップ、R&B、ジャズなどを含めた、全米で販売される約半数のレコードがナッシュビルで制作されていました。

▲ 2001年に誕生した「カントリーミュージック殿堂博物館」。
ナッシュビルを訪れる観光客の大多数が足を運んでいると推察されるのが、「カントリーミュージック殿堂博物館」。筆者が訪れた時も多くの大人の方々で賑わっていました。RCAビクターレコード(現RCAレコード)をはじめ、さまざまな、数多くのスターが収録した「RCA スタジオ B」の見学ツアーも敢行。エルヴィス・プレスリーは、「RCA スタジオ B」で250を超える楽曲を録音したそうです。

▲ プレスリーの電話付きの愛車キャデラックやゴールドのピアノをはじめ、さまざまな資料、楽器、ミュージシャンの衣装など、カントリーミュージックの歴史が網羅されています。
で、ここで、「そもそもカントリーとはなんぞや?」という疑問が出てくるわけです。よく「アメリカ版の演歌」と言われることがあるのですが、個人的にはあまりしっくり来ません。今をときめくテイラー・スウィフトは、ナッシュビルで見出されたカントリー・シンガーです。ビヨンセも第67回グラミー賞で、最優秀カントリー・アルバム賞を受賞しています。英国方面からやってきた開拓民が母国の音楽を懐かしんで演奏したことが起源だったという説もあります。はっきりしているのは、「労働を通して生まれた歌」だということ。だから多くの人々の心に響くのかもしれませんね。

▲ 「RCA Studio B」の見学ツアーでは、実際にスタジオで録音された楽曲や、ミュージシャンが録音を行なっている様子を収録したビデオを流しながら、スタジオの歴史やミュージシャンの逸話などが披露されます。多くのアーティストがこぞって利用した、音響の素晴らしさを体感できます。
ダウンタウンは昼夜問わず音楽を愛する人たちで大賑わい。音楽に合わせてリズムを取っている人や小さく口ずさんでいる人もいます。ギターを持ち歩いている人もたくさん見かけました。“ナッシュビル・ブロードウェイ”と呼ばれる目抜き通りの両脇には、ライブステージを備えるレストランやバー(「ホンキートンク」というそうです)、土産物屋が軒を連ね、さまざまなミュージシャンがライブ演奏を繰り広げていました。アメリカンミュージックのテーマパークのようです。

▲ プレスリーが使ったピアノの前に座って、記念写真ができます!
ホンキートンクはごくわずかな例外をのぞけば入場は無料。窓や入口のドアを解放している店も多く、漏れ聞こえてくる音楽を参考に気になる店に入るのがオススメです。カントリー音楽が中心ですが、他のジャンルの音楽も聞こえてきました。「ここで腰を据えて楽しもう」思えばドリンクを購入すればいいし、ピンと来なければ次の店に移動するのもいいでしょう。ナッシュビル中心地には、100軒を超えるホンキートンクがあるとか。お気に入りの音楽はきっと見つかるはずです。

▲ 日中からそこかしこのホンキートンクで生演奏の音楽が繰り広げられている「ナッシュビル・ブロードウェイ」。陽が落ちると、さまざまな色のネオンが灯ります。
今回、ナッシュビルでは、ホンキートンクに徒歩圏内の「シェラトン グランド ナッシュビル ダウンタウン」にステイ。なんとホテル内にはカラオケボックスが備えられていました。自分も歌いたくなってしまう人、たくさんいるんでしょうね(笑)。

▲ 外から演奏の様子が眺められる店も多いです!
最後に少しばかり食情報も。ナッシュビルでどうしても食べたかったのが、「ナッシュビルホットチキン」。カイエンペッパー等のオリジナルスパイスを加えたピリ辛でカリッカリの衣をまとった、フライドチキンです。ナッシュビルに至るところで食べることができますが、今回はダウンタウンの「アッセンブリー・フードホール」の「プリンスズ・ホットチキン」を利用しました。

▲ 不倫をした旦那を懲らしめるため、妻はスパイスたっぷりの激辛チキンを用意したというのが、「ナッシュビルホットチキン」誕生の経緯。しかし、夫は「うまいじゃないか!」と感激し商品化。レストランのオープンに至ったとか。その店こそが、今回、訪れた「プリンスズ・ホットチキン」です。
「プリンスズ・ホットチキン」では、8段階から辛さが選択可能。いちばんマイルドなものと、いちばん辛いものをオーダーしてみました。いやあ確かに辛いが食べられなくはない(笑)。なお、辛さの中和役としてコールスローをオーダーすることを推奨します。
二日酔い上等! ルイビルでバーボン三昧

▲ ルイビルの市内ではビクトリア様式の住宅がいくつも残されています。
自分の無知をさらすようですが、「ルイビル? それって何州?」くらいに思っていた私。もし私が大谷翔平レベルの金持ちだったら別荘のひとつでも欲しいくらいに、気に入ってしまいました。

▲ 1880年代から1900年代初頭にかけて建てられた邸宅が並ぶ、アメリカでもっともビクトリア様式の建築物が並ぶエリアは「オールドルイビル」と呼ばれています。
ルイビルはケンタッキー州南東部にある同州最大の都市。ルイビルといって、多くの人がイメージするのは、毎年5月の最初の週末に、チャーチルダウンズ競馬場で開催されるケンタッキーダービーじゃないでしょうか。ええ、真っ先に行ってみました!

▲ チャーチルダウンズ競馬場は博物館を併設しています。ケンタッキーダービーの歴史を振り返ったり、競馬場の中に案内してもらったりと盛りだくさんの内容。とりたてて競馬にくわしくなくても楽しいです。

▲ 入場料に含まれる見学ツアーでは、ガイドの案内のもと競馬場に入ることができます。運が良ければ、馬がターフを走っている姿も拝めちゃいます。
チャーチルダウンズ競馬場は1875年5月17日に開場。第1回ケンタッキーダービーそしてオークスを開催され、やがて「アメリカのダービー」として世界中に知られるようになります。毎年ケンタッキーダービーの直前には、観客が『ケンタッキーの我が家』を観客が絶唱。その盛り上がりのなかに、レースがスタートするのだとか。楽しそう(笑)。

▲ 「フォルム・ミリナー」は、ケンタッキーダービーミュージアムの公式ミリナーマスターミリナー(熟練帽子職人)である、ルイビルにある高級ハットブランド。

▲ ケンタッキーダービー前に新しいハットを新調する人も多いとか。1800年代のヴィンテージのブレード機械を使用して手作業で作るハットは唯一無二のもの。店頭に並ぶハットを購入することもできます。
▲ ルイビルの名物料理「ホットブラウン」。ハム、ベーコン、ターキーの胸肉などをトーストに乗せ、クリーミーなモルネーソースをかけてオーブンで焼き上げたオープンサンドです。
▲ 発祥は「ザ ブラウン ホテル」。1926年、このホテルのレストランシェフがパーティー後の夜食として考案したそうです。
▲ 入口の巨大なバッド(高さ36.6m、重さ30.8t)のオブジェがインパクト絶大な「ルイビル スラッガー ミュージアム」。バットの工場にミュージアムが併設されています。19世紀創業の老舗で多くのメジャーリーガーがここでバッドをオーダーしているそう。
▲ 少年が真剣にバッドを選んでいるのが印象的でした。鈴木誠也のユニフォームを来た少年もいましたよ! 入場料には、原木からバットに形成されるまでの製造工程を見ることができるガイド付きのツアーが含まれています。ツアーやショップでは野球少年たちが目を輝かせていました。

▲ ルイビルの名物料理「ホットブラウン」。ハム、ベーコン、ターキーの胸肉などをトーストに乗せ、クリーミーなモルネーソースをかけてオーブンで焼き上げたオープンサンドです。

▲ 発祥は「ザ ブラウン ホテル」。1926年、このホテルのレストランシェフがパーティー後の夜食として考案したそうです。

▲ 入口の巨大なバッド(高さ36.6m、重さ30.8t)のオブジェがインパクト絶大な「ルイビル スラッガー ミュージアム」。バットの工場にミュージアムが併設されています。19世紀創業の老舗で多くのメジャーリーガーがここでバッドをオーダーしているそう。

▲ 少年が真剣にバッドを選んでいるのが印象的でした。鈴木誠也のユニフォームを来た少年もいましたよ! 入場料には、原木からバットに形成されるまでの製造工程を見ることができるガイド付きのツアーが含まれています。ツアーやショップでは野球少年たちが目を輝かせていました。
そんな具合で、見どころ盛りだくさんのルイビルですが、ケンタッキー州といえば、みんな大好き「ケンタッキー・フライド・チキン」? いえいえ、バーボンですよ! アメリカン・ウイスキーのひとつであるバーボンは、ご存知じトウモロコシを主な原料とし樽で熟成された蒸留酒。
アメリカではどの州で作ってもバーボンを名乗ることができますが、実はバーボンの95%近くはケンタッキー州で生産されているのです。その中心地がルイビル! ルイビルとその周辺には、ジムビーム、メイカーズマーク、フォアローゼスなど、バーボンの主要な蒸溜所が集結しています。

▲ 「オールドフォレスター蒸溜所」。街中の蒸溜所でありながら、樽の製造・熟成・ボトリングまでしっかり見学できます。
ケンタッキー州でバーボン造りが行われるようになった理由のひとつは税金対策。アメリカ合衆国政府が建国間もない頃に課したウイスキー税から逃れるため、ウイスキー生産者たちは、当時、アメリカ合衆国に属していなかったケンタッキー州やテネシー州で、この地の特産品であるトウモロコシを原料としたウイスキーを造り始めた、というわけです。

▲ ツアーのハイライトとなる、樽の内側を焦がす「チャーリング」。
ルイビルのダウンタウンには、バーボン蒸溜所、テイスティングスポットなど、バーボンにかかわるスポットが集結。「バーボン・ディトリクト」と呼ばれています。徒歩30分圏内に7つの蒸溜所、テイスティングスポットがあるそうで、アメリカ国内のバーボン好きは、週末2、3日かけて、複数の蒸溜所をめぐるのだとか。楽しすぎるでしょ、それ(笑)。

▲ 最後にはお待ちかねのテイスティングタイムです。
今回、私は1870年創業のオールドフォレスター蒸溜所のツアーに参加しました。ツアーでは、「オールドフォレスターは、1874年、初めてバーボンを瓶詰し密栓ボトルで販売したブランド」との紹介が。ほほう。それまでは樽からジャグ等に入れての販売するのが主流だったそう。ちなみに同ブランドは、1920年〜1933年の禁酒法時代にも、医薬目的のために薬品として販売が許可されていたんですって。
▲ ルイビルのツーリストインフォーメーションセンターの中に、カーネルサンダーソンの像が置かれています。
▲ 「モハメド・アリ・センター」は、ルイビル生まれの英雄、世界チャンピオンのボクサー、モハメド・アリの生涯と功績を称える博物館です。
▲ アリの少年時代から生涯を閉じるまでを紹介しています。ルイビル生まれでよくしゃべることから「ザ・ルイビル・リップ(The Louisville Lip)」というあだ名を付けられていたというエピソードが印象的でした。
▲ ルイビルの「ホテル・ブール・ボン・ルイビル・キュリオ・コレクションbyヒルトン」は、2025年にオープンしたばかりの新しいホテル。歴史ある街並みを意識したアーチのある外観や、ロビーに並ぶ“バーリーボトル=バレル(樽)”を崩して配した天井装飾など、地元ケンタッキーのバーボン文化や馬(競馬)文化へのオマージュが散りばめられていました。

▲ ルイビルのツーリストインフォーメーションセンターの中に、カーネルサンダーソンの像が置かれています。

▲ 「モハメド・アリ・センター」は、ルイビル生まれの英雄、世界チャンピオンのボクサー、モハメド・アリの生涯と功績を称える博物館です。

▲ アリの少年時代から生涯を閉じるまでを紹介しています。ルイビル生まれでよくしゃべることから「ザ・ルイビル・リップ(The Louisville Lip)」というあだ名を付けられていたというエピソードが印象的でした。

▲ ルイビルの「ホテル・ブール・ボン・ルイビル・キュリオ・コレクションbyヒルトン」は、2025年にオープンしたばかりの新しいホテル。歴史ある街並みを意識したアーチのある外観や、ロビーに並ぶ“バーリーボトル=バレル(樽)”を崩して配した天井装飾など、地元ケンタッキーのバーボン文化や馬(競馬)文化へのオマージュが散りばめられていました。
楽しく美味しい情報をゲットしつつ、バーボンを飲み比べ、堪りません。「バーボン・ディトリクト」の全蒸溜所制覇が今後の人生の目標です。
太平洋を超える長距離フライトはLCCを選択
今回、東京からヒューストンまでのフライトは、日本航空(JAL)が100%出資するLCC、ZIPAIR (ジップエア)を使用しました。2025年3月に東京(成田)=ヒューストン便を就航したのです。悲しいかな、航空券が高値安定の今、欧米に行くのは腰が引けます。が、LCCを使えば、だいぶ節約できるはず!
とはいえ、東京・ヒューストン間のフライト時間は片道約14時間。LCCを利用するのは、なかなか厳しい気もしますが、ZIPAIRの機材はボーイング787-8型機。座席数は290席。フルフラットシートを採用した「ZIP Full-Flat(ジップ・フルフラット)」(18席)、エコノミークラス「Standard(スタンダード)」(272席)の2クラスを有しています。

▲ ZIPAIRボーイング787-8型機のエコノミークラス席。
値は張りますが、ここはフルフラットを選びたいところ。ま、LCCですからね、フルフラットといえど、機内食は事前オーダーが必要(機内でオーダーできるメニューもあります)。飲み物は有料です。ただ180度リクライニングできるフルフラットシートは国際線ビジネスクラスと同レベル。座席カバーも本革で快適、爆睡できます! 席の配列は1-2-1でした。筆者はひとりだったので窓際のソロ席を選択しましたが、彼女と一緒なら、中央の2席並びもいいですね。

▲ ZIPAIRボーイング787-8型機のジップ・フルフラット席。
機内食も種類も多彩でなかなか面白いですよ。フードライターの知人が、「ZIPAIRのうな丼はイケてる」と言っていたのでオーダーしてみましたが、肉厚のうなぎちゃん、食べ応えありました。ラインナップは時期や路線によって違いますが、ベジタリアンメニューやハラルメニューも充実。話題の食用コオロギを使ったメニューもあります。アルコールはビールとハイボールが500円。日本はともかく、アメリカの空港で買うより安いです!
個人用モニターはありませんが、座席クラス関係なく、無料でWi-Fiが利用できます。さらに、今年春には高速インターネット「Starlink」を導入し、地上と同等のネット環境になるとのこと。これならモニターがなくても無問題かも⁉

▲ ZIPAIRはすべての路線でWi-Fiが無料で利用可能。ただし、天候や場所によっては繋がりにくくなることも。映画やドラマをダウンロードしていくことをお勧めします♡
ちなみに今回、行きはフルフラット席に、帰りはスタンダード席に乗りました。ZIPAIRのスタンダード席のシートピッチは約79㎝、シート幅は約43㎝と、JALの国際線用787の約86㎝)よりは狭いけれど、国内線用787-8と同じピッチです。スタンダード席の配列は3-3-3席配列の1列9席。私はセンターの3席の通路側だったのですが、隣の、おそらく初対面であろうアメリカ人男性2人が、「航空券いくらで買った?」と探り合いをしていて面白かったです(笑)。

● 長谷川あや
群馬県生まれ、18歳まで前橋で過ごす。サッカー誌の記者を経て、フリーランスライターに。現在は、ホテル、旅、飲食、インタビュー記事などライフスタイル系を中心に執筆をしている。宝物は、11歳になる愛犬(ミニチュアダックスフンド)。趣味はミュージカル観劇で、海外を含め、遠征をいとわないミュージカルおたく。目下の悩みは、老いとともに美味しいものが大好きなのに食べられる量が減っていることと、代謝量の低下、老眼の進行。
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