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2025.12.21

客室からもプールからも飛行機が見えて、183㎡のスイートルームもある上海のエアポートホテルって?

東京から飛行機で約3時間の上海。その玄関口のひとつである上海虹橋国際空港に直結する大規模ホテルが、昨年末に誕生しました。それが、「ヒルトン上海虹橋国際空港」。フライトの前後に便利なのはもちろん、ダイナミックなエアポートビューを誇り、飛行機好きにはたまらないシーンが広がります。日中関係が微妙な時期ではありますが、早く好転してくれることを祈ってお届けします!

BY :

文/大石智子(ライター)
CREDIT :

編集/森本 泉(Web LEON)

もはや泊まれる豪華空港ラウンジ


ホテル好きかつ飛行機好きにとって、エアポートホテルは特別なジャンル。筆者もその空気感に魅せられるひとりで、これまで各国のエアポートホテルを試してきましたが、最近、抜きん出ていたのが「ヒルトン上海虹橋国際空港」です。

昨年完成の新築なので、真新しい内外装。

▲ 昨年完成の新築なので、真新しい内外装。

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2024年12月開業のそのホテルは、第一印象から「これがエアポートホテル?」と感じるスケールでした。5つ星のエアポートホテルもありますが、深夜便や早朝便を利用する旅人に向けたビジネスホテル的な造りの方が多い。空港内や空港から徒歩圏内であればなおさらです。


そこにきて、「ヒルトン上海虹橋国際空港」はターミナル1の出発ホール直結にして、エアポートホテルの印象を覆す豪華な造り。空港と一体化しながら、300室を擁します。

吹き抜けの中心にはアイコニックな螺旋階段が。

▲ 吹き抜けの中心にはアイコニックな螺旋階段が。

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1階エントランスに入ると既にやたらと広く、20mはある巨大吹き抜けに花の巨大オブジェが吊るされています。第一印象から十分な予算が投じられたことを感じます。


2階ロビーフロアのシャンデリアには飛行機のシートベルトのバックルを模したピースが3000個連なり、空と雲を表現。「安全なフライトを祈るシャンデリアです」とスタッフは言い、エアポートホテルという存在自体がデザインのモチーフになっています。

ライトで白く透ける箇所で雲を表現。

▲ ライトで白く透ける箇所で雲を表現。

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ホテルが立つのは以前のターミナル1があった場所。ホテルのロビーと空港を結ぶ廊下があり、出発ホールまでは徒歩20秒です。廊下の出口側は天井にアーチが連なり、空の旅へ向かう高揚感を促します。まるで空港に吸い込まれるトンネルのようで、足どりが軽快に。

ロビー側にいながら廊下の向こうに空港が見えます。

▲ ロビー側にいながら廊下の向こうに空港が見えます。

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基本、ホテルの宿泊者だけが通れるトンネル。

▲ 基本、ホテルの宿泊者だけが通れるトンネル。

ロビーにはラウンジがあり、電源もスマホ用ワイヤレス充電台も用意。出発直前まで仕事に集中することが出来ます。ドリンクやケーキ、軽食も注文可。遅延が起こった場合も、ここでゆったり過ごせるのです。

ほぼテーブルごとに充電を備えるラウンジ。

▲ ほぼテーブルごとに充電を備えるラウンジ。

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そして特筆すべきは、最上階9階のプールから滑走路を眺められること。この規模では知る限りNYの「TWA ホテル」が該当するくらいで、世界でも稀有な環境。上海ではプールの利用は宿泊者のみの特権です。プールで人が泳ぐ向こうで飛行機が飛び立ち、私的に心揺さぶられる光景。非日常コントラストです。

夕陽と飛行機を同時に眺められるプールでもあります。

▲ 夕陽と飛行機を同時に眺められるプールでもあります。

ジムもエアポートビュー。

▲ ジムもエアポートビュー。

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全室40㎡以上でスイートルームは最大183㎡!

「キング デラックスルーム エアポートビュー」(40㎡)

▲ 「キング デラックスルーム エアポートビュー」(40㎡)

300室と大箱でありながら、全室40㎡以上のエアポートホテルも珍しい。室内環境もアメニティも万全で、客室のディテールは上海中心部の5つ星ホテルに引けをとりません。以下、ディテールの一例。


・ 外の空気を入れられる換気口

・ 電気ケトルとエスプレッソマシン

・ ワイングラスと大小2種のカップ

・ 深く大きなバスタブ

・ レインシャワー付きシャワールーム

・ 十分に広いクローゼット

・ 広めのビジネスデスク

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左●バスタブが客室中央に鎮座しますが、戸を引けば壁を作れます。右●クローゼットには綺麗なバスローブも用意。

▲ 左●バスタブが客室中央に鎮座しますが、戸を引けば壁を作れます。右●クローゼットには綺麗なバスローブも用意。

宿泊は、やはりエアポートビューの客室がおすすめ。大きな窓から朝焼けや薄暮の空を背景に飛びたつ飛行機を眺められ、夜中には飛行機が並んで眠っているような光景も。24時間、異なるシーンが映り、空港の息づかいを感じられるのです。

「キング プレジデンシャル スイート」のリビング。

▲ 「キング プレジデンシャル スイート」のリビング。

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館内最大、183㎡の「キング プレジデンシャル スイート」に至っては、キッチンや滑走路ビューのバスタブ付き。リビングはファーストクラスのラウンジのような雰囲気です。

お風呂もエアポートビュー!

▲ お風呂もエアポートビュー!

さて、ここで素朴な疑問。虹橋空港から市街まではクルマで約30分のため、早朝深夜便といっても中心部に泊まる人も多そうです。飛行機好き以外にどんなニーズがあるのでしょう? 聞けば空港近辺に大企業の拠点や展示ビルが集まり、重要なカンファレンスや研修のための利用が多いとか。そのため、ボールルームや会議室も充実。だから、大規模かつ豪華に整えているのです。

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ボールルームを2つ用意し、ひとつはこの巨大さ。

▲ ボールルームを2つ用意し、ひとつはこの巨大さ。

ミーティングルームの余白!

▲ ミーティングルームの余白!

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中国らしく風水師の助言に沿って造られたホテルでもあり、エグゼクティブラウンジには“お金が流れ込むこと”を意味する大きな噴水が絶えず水を流します。エグゼクティブラウンジのあるエアポートホテルというのも珍しいですが、それも上位顧客の多さの証。

クラブラウンジの噴水。吹き抜けとなり、4辺に客室前の廊下が伸びます。

▲ エグゼクティブラウンジの噴水。吹き抜けとなり、4辺に客室前の廊下が伸びます。

エアポートホテルの朝食が充実という幸福

朝食の焼き立て餃子。

▲ 朝食の焼き立て餃子。

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最後に、再びエアポートホテルに例外と思ったのが、朝食が充実していること。温かく汁気のある料理は4種あり、豆乳の咸豆浆(シェンドウジャン)と2種のお粥、そして汁麺。「咸豆浆DIY」と書かれたコーナーには干し海老やラー油、酢などが置かれ、自分で温かなおぼろ豆腐を作ることができます。


炒めものや洋食も並び、漬物やフルーツも豊富。7種並ぶフレッシュフルーツのうち、ダイス状のスイカは種がすべて丁寧に取られていました。朝食でそのホスピタリティ、なかなか見ることはありません。

朝食会場はオールデイダイニング。

▲ 朝食会場はオールデイダイニング。

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料理人が立つフードステーションは2箇所あり、ひとつは汁麺、もうひとつは滞在時は「煎餃」(ツェンジャオ・焼き餃子)でした。焼き餃子には“当日手作り”の看板が! 焼きたてを口にすると、熱い肉汁が溢れ、身体が目覚めます。

汁麺のトッピングも豊富。

▲ 汁麺のトッピングも豊富。

餃子がなくなる回転がはやく、すぐに熱々が!

▲ 餃子がなくなる回転がはやく、すぐに熱々が!

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空港周りの朝食とは思えないほど、「ヒルトン上海虹橋国際空港」の朝食にはしずる感がありました。食に厳しいVIPも泊まるからでしょうか。相応の気合いを感じたのでした。

朝食は朝6時半から。

▲ 朝食は朝6時半から。

上海料理を提供する100席以上のレストランもあり。

▲ 上海料理を提供する100席以上のレストランもあり。

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以上が、「ヒルトン上海虹橋国際空港」の滞在レポート。上海虹橋国際空港へは羽田からJALやANAも飛んでいるので、上海滞在の最後の一泊や、中国各地への乗り継ぎ前夜に便利です。エアポートビューを満喫した後の空の旅は、またひと味違うものとなるでしょう。


今回はこのホテルへ泊まったあと、上海から2時間のフライトで着く福建省泉州へ。その様子は次回に続きます。


※取材は8月末に実施

■ ヒルトン上海虹橋国際空港

料金/1泊1万4055円〜(ツインゲストルーム)

※2025年12月時点の料金

HP/公式サイトはコチラ

大石智子(ライター)
出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、毎月海外に渡航。スペインと南米に行く頻度が高い。柴犬好き。Instagram(@tomoko.oishi)でも海外情報を発信中。

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