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2025.10.05

A級グルメもローカルフードもどんと来い! シンガポール食い倒れ旅のススメ

多くの観光スポットがあり見どころの多いシンガポールですが、食に関しても大充実。A級からB級まで美味しい店が選り取り見取りで飽きることがありません。筆者が実際に足を運んだおすすめの店をご紹介します。

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文/長谷川あや
マーライオンはライオンの上半身と魚の下半身をもつ伝説の生き物。
▲ マーライオンはライオンの上半身と魚の下半身をもつ伝説の生き物。サンスクリット語で「ライオンの町」を意味する「シンガプーラ」という言葉は、「シンガポール」という国名の由来ともなっています。

A級もB級も素晴らしいシンガポールは飛び切りのグルメ国

年に1、2度はシンガポールに行く筆者。「シンガポールで何するの?」と聞かれることが多いのですが、見どころはいくつもあります。マストではありませんが、「マーライオン」は、一度は見ておきたいところ。フォトジェニックなカラフルな建物に心躍るカトン地区の街並み、超近未来型植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」など、足を運んで損のない場所はいくつもあります。市の中心部からは少し離れますが、「シンガポール動物園」でナイトサファリも楽しいですよ。
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とはいえ、ひと通り行くべき場所には行った(つもりでいる)筆者にとって、今やシンガポールを訪れる目的は、美味しいごはんと美味しいお酒を堪能して素敵なホテルでのんびり過ごすことだったりします。

世界有数の多文化国家であるシンガポールは、中華料理、マレー料理、インド料理など、さまざまな国の食文化がいい感じで共存しているのが素晴らしい。ローカルフードもちろん高級レストランも選びたい放題で、2025年の「アジアのベストレストラン50」には、シンガポールのレストランが7つもランクインしていました。

そんなわけで、今回は、A級、B級を織り交ぜながら、筆者が実際に足を運んだ、シンガポールのおすすめの「食」のスポットをご紹介させてください。
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まずは食事の前に一杯ひっかけたいアナタに。シンガポールはバーシーンも充実です。スピークイージーなバーも多く、最新の「アジアのベストバー50」では江口明弘さんがディレクターを務める「ジンジャー&ポニー」が3位にランクインするなど、盛り上がっています。おのぼりさん気分で訪れたいのは、「シンガポール・スリング」発祥の地として散られている、ラッフルズ シンガポールの「ロングバー」。おつまみの落花生の殻は床に捨てるのがこの店の流儀(笑)。
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ラッフルズ シンガポールにあるバーのひとつ「ライターズバー」。
▲ ラッフルズ シンガポールにあるバーのひとつ「ライターズバー」。
もう少しシックに飲みたいなら、同ホテルの吹き抜けのメインロビーに隣接する「ライターズバー」がおすすめです。文豪サマセット・モームが通い詰めたことから、「ライターズバー」という名前になったのだとか。年々、盛り上がっているシンガポールのナイトシーン──、彼女とバーホッピングを楽しんでみてはいかがでしょう。
ラッフルズ シンガポールを愛した偉大な作家たちにインスピレーションを得て考案されたオリジナルカクテルがいただけます。
▲ ラッフルズ シンガポールを愛した偉大な作家たちにインスピレーションを得て考案されたオリジナルカクテルがいただけます。
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ユネスコ無形文化遺産にも登録されているホーカーズとは?

食のほうに話を移すと、マストで体験したいのは、やはり「ホーカーズ」。屋台が集まったフードコートのようなもので、多民族国家を象徴するようにさまざまな料理が食べられます。シンガポール国民にとってホーカーは日常生活に欠かせないもの。シンガポールには、100を超えるホーカーズがあると言われていて、ホーカー文化は2020年にユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
ホーカーで食事をするならテーブルを拭けるウェットティッシュを持参すると快適に過ごせるはず。
▲ ホーカーで食事をするならテーブルを拭けるウェットティッシュを持参すると快適に過ごせるはず。ちなみにホーカーズでは、使用した食器やトレーの返却することが義務化されています。
「屋台って、衛生的にどうなの?」と思うかもしれませんが、ホーカーを統括・運営しているのはシンガポール政府。衛生面の管理もしっかりと行われていて公衆衛生法に関する違反を繰り返すとライセンスが取り消されるほか、店舗内でゴキブリやネズミが発見されば場合は店主が罰金を支払うという法律も。そりゃ高級料理店とは違いますが、恐るるに足りません(笑)。
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で、ホーカーがいいのは、ラクサやバクテー、チリクラブ、カヤトーストなど、多種多彩なシンガポールのローカルフードが勢ぞろいしていること。気になった料理を購入し彼女とシェアしながら食べるのもいいし、一目散にお目当ての店を目指すのもあり。それぞれのスタイルで楽しんでください。未知なる料理に挑戦するのは、いくつになってもわくわくするものです。
バクチョーミーの専門店「ヒルストリート・タイファ・ポークヌードル」
▲ バクチョーミーの専門店「ヒルストリート・タイファ・ポークヌードル」。あまたあるホーカー(屋台)の中で、ミシュラン1つ星を唯一獲得し続けています。
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筆者の場合、シンガポールに行ったら、最低でも1回はホーカーに行っています。今回、印象的だったのは、ミシュラン1つ星を獲得している「ヒルストリート・タイファ・ポークヌードル」。空中庭園がインパクト絶大の「マリーナベイ・サンズ」のスタッフのおすすめとのことで足を運んでみました。
もちもちの卵麺はもちろんクリスピーな魚の皮や肉団子など具材もいい感じ。汁なし麺にはスープが付きます。
▲ もちもちの卵麺はもちろんクリスピーな魚の皮や肉団子など具材もいい感じ。汁なし麺にはスープが付きます。
1932年創業のバクチョーミーの専門店です。ミーポック(平麺)の上に豚肉のそぼろなどの具材をのせたシンガポールのローカル麺で、黒酢ベースのタレと具材を混ぜていただくのですが、同店ではスープの有無や、麺の種類も選べます。具材料とソース、そして平たい卵麺と混ぜていただきます。料金は大きさにより変わり、小$6、中$8、大$10。2016年に初刊されたミシュラン・シンガポールで1つ星に選出されて以来、星を守りつづけているのだとか。
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室内でエアコンが効いたシチュエーションで、食事をしたいなら、マリーナベイ・サンズの「ザ・ショップス」地下2階にあるフードコート「ラサプラ マスターズ」も利用価値大。朝から晩まで混雑していますが、席数は800以上! たいていは座れます。そして、特筆すべきは、一部の店は24時間営業している店もあるということ。さまざまな用途に対応してくれる心強い存在です。今回、私がいただいたのは、「鼎特楽(ディン テレ)」の炸酱面(10.80シンガポールドル)。ラー油をたっぷりかけて旨い、辛いと汗だくになりながらいただきました。
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アジア初店舗のギリシャ料理店「エスティアトリオ・ミロス」に注目

マリーナベイ・サンズ内に、2024年7月にオープンした「エスティアトリオ ミロス」。
▲ マリーナベイ・サンズ内に、2024年7月にオープンした「エスティアトリオ ミロス」。毎日、15種類以上の天然魚がギリシャや地中海から空輸されているそうです。
マリーナベイ・サンズ内のレストランだと、ニューヨークやロンドンに店を構えるギリシャ料理店「エスティアトリオ・ミロス」も良いです。2024年、マリーナベイ・サンズ1階にアジア初の店舗をオープンしました。ほとんどの食材を、世界中から仕入れているとのこと。何を食べても美味しいのですが、ギリシャや地中海から空輸している魚を使った魚料理と旬の野菜を使った料理は鮮烈に記憶に残っています。
「エスティアトリオ・ミロス」。店舗中央のショーケースには、チェルナ (ハタ)、ファグリ (真鯛)、ラブラキ (スズキ)など旬の魚が並びます。
▲ 「エスティアトリオ・ミロス」。店舗中央のショーケースには、チェルナ (ハタ)、ファグリ (真鯛)、ラブラキ (スズキ)など旬の魚が並びます。
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 「エスティアトリオ・ミロス」のシグネチャーメニューは「ミロス スペシャル」。
▲ 「エスティアトリオ・ミロス」のシグネチャーメニューは「ミロス スペシャル」。薄切りにしたナス、ズッキーニをフライにしたチップスがタワーのように積み上げられてていて見た目のインパクトは絶大。これをディップしていただくのですが、酒がススムススム(笑)。ⒸMarina Bay Sands
ギリシャ料理の定番のひとつ、トマトとフェタチーズ、きゅうりをオリーブオイルでいただくグリークサラダは、筆者の人生トップのグリークサラダに躍りだしました(笑)。ギリシャのクレタ島から空輸しているという完熟トマトが笑ってしまうくらいに美味しいのです。ちなみに、同店では、「トマトサラダ」としてオンメニュー。トマトへのこだわりが伝わってきますな。シンガポールを訪れるたびに、リピートしたい店がまたひとつ増えてしまいました。
メインでいただいた、シーバスの塩釜焼きも秀逸でした。
▲ メインでいただいた、シーバスの塩釜焼きも秀逸でした。Ⓒ Marina Bay Sands
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ほかにも、「食べたいもの」「飲みたい」ものは、たくさんあります。熱気あふれるリトルインディアで、本格的なインド料理を楽しむのもいいでしょう。朝食の定番・ドーサとカレーソース、ピクルスのセットは、3シンガポールドルほど。中華料理とマレーシアやシンガポールの料理が融合した、プラナカン(ニョニャ)料理も挑戦してみたいところ。日本ではなかなか食べる機会がないですからね~。もちろんファインダイニングも充実。野菜にこだわるフランス料理店「ジャグ」は、女性受けも良さそうですよ。
 ミシュラン1つ星に輝く「ジャグ」のメイン料理。野菜オンリーのコースもあり、そちらも気になるところ。
▲ ミシュラン1つ星に輝く「ジャグ」のメイン料理。野菜オンリーのコースもあり、そちらも気になるところ。
シンガポールは、たぶんみなさんが想像する以上の食のパラダイス! 食事をしにシンガポールへ飛ぶ──、そんなデート、最高じゃないですか! 少なくとも私はしてみたいです、誰も誘ってくれませんけど。
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長谷川あや

● 長谷川あや

群馬県生まれ、18歳まで前橋で過ごす。サッカー誌の記者を経て、フリーランスライターに。現在は、ホテル、旅、飲食、インタビュー記事などライフスタイル系を中心に執筆をしている。宝物は、11歳になる愛犬(ミニチュアダックスフンド)。ミュージカル観劇。海外を含め、遠征をいとわないミュージカルおたく。目下の悩みは、老いと共に美味しいものが大好きなのに食べられる量が減っていることと、代謝量の低下、老眼の進行。

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