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2024.03.02

話題のシャンパン・ホテル「Cuvée J2 Hôtel Osaka」へ潜入してみた!

世界初となるシャンパン・ホテルではどんなシャンパーニュがどれほど飲めるのか? 胃袋と肝臓には自信のあるLEON.JP食いしん坊担当による宿泊レポートです。

CREDIT :

文・写真・編集/秋山 都(LEON.JP) 

春風が吹き、どこかへ出かけたい気分がムラムラと湧いてきました。「どこかへ出かけたい」と思う時、たとえば「京都へ行こう」と地名が浮かぶこともあるし、「スキーやゴルフがしたい」とアクティビティが目的となることもあります。さらには「このホテルに泊まりたい」とおこもりが前提となる旅もあるでしょう。
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲「 Cuvée J2 Hôtel Osaka」のラウンジ。宿泊者以外もシャンパーニュ・バーとして使用OK。
今回ご紹介するのは、まさにこの“おこもりステイ”に最適のホテル。全11室というこぢんまりとしたブティックホテルなのですが、全館を通してシャンパーニュをテーマにしているという、世界初のシャンパン・ホテルなのです。シャンパーニュがテーマってことは……もちろん飲めるんだよね? と気になり、話題のホテル「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」に潜入してまいりました~!
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Cuvée J2 Hôtel Osaka(大阪・心斎橋)

世界初のシャンパン・ホテル、その全貌は?

さて、まずはシャンパン・ホテルとは何か……ひと言で表すなら「11室ある客室すべてを、11の名門シャンパーニュ・メゾン(生産者)と共につくり上げている」ホテルです。その11のメゾンとは、上の階から「ボランジェ(BOLLINNGER)」「シャルル・エドシック(CHARLES HEIDSIECK)」「レア・シャンパーニュ(RARE CHAMPAGNE)」「テタンジェ(TAITTINGER)」「ジョセフ・ペリエ(JOSEPH PERRIER)」「ニコラ・フィアット(NICOLAS FEUILLATTE)」「ラリエ(LALLIER)」「ジャン・ヴェッセル(JEAN VESSELLE)」「テルモン(TELMONT)」「キュペルリー(CUPERLY)」「ドゥモアゼル(DEMOISELLE)」……と、そうそうたるラインナップ。

客室ごとに異なるインテリアや各メゾンからのメッセージ、メゾンが選んだ特別なシャンパーニュなどを通して、それぞれの世界観を楽しめるというわけ。アナタならどのお部屋に泊りたい?

【1杯目】ラウンジでウエルカム・シャンパーニュ

さて、では実際に「Cuvée J2 Hôtel Osaka」に宿泊した筆者の目線で、このホテルの魅力を飲んだシャンパーニュの杯数と共に解説していきましょう。
まずチェックインしながら3Fのラウンジ「AWA Lounge&Bar」で1杯。ウエルカムシャンパーニュは日替わりということですが、この日は「ラリエ」でした。ちなみにこちらのラウンジは宿泊者以外も使えるので、シャンパーニュ・バーとして飲みに来るのもアリです。
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【2杯目】「テタンジェルーム」で見つけたのはなんと!

1杯の「ラリエ」で到着時のせわしない気持ちを落ち着かせたら、いよいよ客室へ。今回宿泊するのは「テタンジェルーム」です。
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ 白を基調としたミニマルな空間デザインが美しい「テタンジェルーム」。
全館白が基調でスタイリッシュなデザインなのは共通なのですが、客室にはそこかしこに「テタンジェ」のオフィシャルグッズが配され、生産者やメゾンのことが学べる動画が用意されるなど、「テタンジェ」のエスプリを感じられる空間でした。
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ 朝食もすでにセットされているので、翌朝まで誰に邪魔されることなくまったりできそう。
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テーブルの上には、シャンパーニュのつまみになりそうなコンテチーズやドライフルーツ、ナッツが置かれ、明朝の朝食用のパンもすでにセットされています。そして、奥のクーラーの中にはもちろん「テタンジェ」が冷えているんだろうな~と覗き込んでみたら!
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ コントは「伯爵」の意。つまり「コント・ド・シャンパーニュ」で「シャンパーニュ伯爵」。戦地よりシャルドネの祖となる苗木を持ち帰ったとされるティボー4世に敬意を表して名付けられました。
な、な、な、なんと! キンキンに冷やされていたのは「コント・ド・シャンパーニュ」ではありませんか! シャルドネを100%使用したブラン・ド・ブランであり、最高のブドウが作られた年にしか生産されないこのシャンパーニュは「テタンジェ」の最高傑作と謳われています。しかも2007年は、世界的に有名なワイン評論家のロバート・パーカーが95点を与えた傑作ヴィンテージのひとつです。こんなシャンパーニュを今夜ひとりで飲むのかぁ。もったいないけど、うれしすぎる……。
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シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ 「テタンジェ」のシャンパーニュづくりについて語る、現当主のヴィタリーさん。動画をスマホで撮影しているため、レインボーノイズが発生してしまいました。
ひとりディナー前のアペロを楽しみながら、部屋のモニターでメゾンとしての「テタンジェ」のお勉強も。「テタンジェ」は1734年創業のフォレスト・フルノー社をその起源とし、1932年に創業した屈指の老舗。長年に渡り家族経営で守られてきたメゾンですが、2005年にいったん米系資本に売却されてしまいます。
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ 「テタンジェ」のシャンパーニュが揃えられたワインセラー。誰かと一緒にステイしていたら3本くらい飲めるのになぁ~!
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ですが、伝統のシャンパーニュづくりを再度家族の手で、と創業者一族のピエール・エマニュエル・テタンジェが2006年に買い戻し、現在に続いています。現在の当主は動画にも登場していたピエール・エマニュエル・テタンジェの娘であるヴィタリーさん。「テタンジェは、シャンパーニュ地方に広大な自社畑を持ち、長年の契約農家や協同組合からのブドウとあわせて、ワインをつくっているが、『コント・ド・シャンパーニュ』は、その中でもシャルドネの銘醸地と名高いコート・デ・ブラン地区にあるグラン・クリュのブドウのみを使用している」と動画で教えてくれました。ふむふむ……勉強になります。
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ お洒落さとジャンクさがほどよくミックスマッチされたミニバー。
飲みながらちょっと小腹が空いたのでミニバーを物色しましたら、これまた魅力的な品ぞろえで! シャンパーニュが進みそうなスナックに加え、「あたり前田のクラッカー」など大阪らしさも満点です。
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【3杯目】「AWA SUSHI」ですしシャン

シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ ホテルのご厚意により、お部屋のシャンパーニュを持ち込ませていただきました。
2杯目のシャンパーニュを飲みほしたころ、ディナーの時間となりました。今夜はホテルの2階にある「AWA SUSHI」を予約していたので、お部屋の「コント・ド・シャンパーニュ」を持ち込み♡。
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シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ 「AWA SUSHI」は宿泊客以外も利用できます(要予約)。
のれそれの先付に始まり、牡蠣、めじまぐろ、イカ、鯵、甘エビ、赤貝、そしてルビーのように輝くイクラにウニをたっぷり乗せて。さらに金目鯛、ウナギ、小肌、鮪の赤身、トロ、穴子にトロたく巻……。本格的な江戸前寿司にシャンパーニュを合わせて、いわゆるひとつの“すしシャン”というやつですね。合わない訳がない。

カウンターに居合わせた他のお客さまもみなさんシャンパーニュをポンポンと開けていました。「(ルイ)ロデレールにする? ジャクソンもいいよね~」ですって。いいなぁ、私も次回は誰か飲みっぷりの良い殿方とご一緒したい。
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【6杯目】バスルームでロマンティックに

美味しいお鮨でおなかも満たされ、ひとりでシャンパーニュを飲み続けているので、さすがにホロ酔いました。3分の1ほどを残したボトルを手に、とっくりをぶら下げたタヌキさながらの姿で部屋へ戻り、酔い覚ましに入浴。
シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ いつでも適温のお湯が張られているエニータイムバスは快適!
「Cuvée J2 Hôtel Osaka」のバスはいつでもお湯が張られ最適な温度で保たれている「エニータイムバス」だから、気が向いた時にいつでも何度でも入浴可能。キャンドルでロマンティックに彩られたお風呂に入りながら、やっぱりもう1杯飲んでしまいました。

【7杯目】「パンとエスプレッソと」朝シャン

ぐっすり眠った翌朝。シャンパン・ストッパーで栓をしていた「コント・ド・シャンパーニュ」と「パンとエスプレッソと」のクロワッサンで優雅な“朝シャン”をキメました。「パンとエスプレッソと」って、東京のお店かと思っていましたが、もともとは大阪発祥なのですね。
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シャンパンホテル Cuvée J2 Hôtel Osaka
▲ 「パンとエスプレッソと」によるこだわりのパンで優雅なモーニングを。各客室にはオーブントースターと、コーヒーマシンも完備。
こうして1本の「コント・ド・シャンパーニュ」と共に味わい、楽しんだ「Cuvée J2 Hôtel Osaka」でのステイでした。端的に言って大満足。だけど、やっぱりひとりは寂しいから、次回は最上階のスイート「ボランジェルーム」でシャンパーニュをポンポンポーンと開けてくれる人と行こう。Anyone?

■ Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新(キュヴェ・ジェイツー・ホテル オオサカ・バイ・オンコチシン)

住所/大阪市中央区南船場2丁目6-7
予約・問い合わせ/06-6262-3600(代表)
料金/2名1室利用時1名あたり1泊 3万5145円~
(1室につきシャンパーニュ1本込、消費税込、宿泊税別)
公式サイト/https://www.cuveej2.com
*心斎橋駅(御堂筋線、長堀鶴見緑地線)から徒歩6分、長堀橋駅(長堀鶴見緑地線、堺筋線)から徒歩3分

*3月は「シャルル・エドシック(CHARLES HEIDSIECK)」にフィーチャーしたイベントを開催中。

シャンパーニュについて、もっと知りたい?

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