今宵のグラスペアリングは……世界的音楽家が表現した歴史的メゾンの「極上音」
▲ 2008年ヴィンテージから誕生した3種のシャンパーニュへ捧ぐ 坂本氏は18カ月にわたりクリュッグを何度も味わい、セラーマスターのジュリー・カヴィル氏とコミュニケーションをとりながら、3楽章形式の組曲「Suite for Krug in 2008」を完成。
「“音を視る、クリュッグを聴く”実体のないものを可視化するコンセプトに共感しました」──坂本龍一
音楽によって味の知覚に影響をあたえるミュージックペアリングで、シャンパーニュの新しい楽しみ方を提案しているクリュッグと「音楽は人々を結びつける」と信じる坂本氏の幸せな邂逅が2年越しに結実しました。
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NYの自宅で音楽機材を前にタクトを軽く振り上げているのは、誰であろう坂本龍一氏。説明不要かと思われる我らの“教授”が、今回、クリュッグの2008年ヴィンテージのシャンパーニュ3種からインスピレーションを受け、3楽章から成る交響曲を作曲した。自身もクリュッグラヴァーである教授が、シャンパーニュとペアリングさせた組曲とは──。
「人は音楽に感動すると言いますよね。 音の力が、人間の感情を誘発するんです。一方、シャンパーニュはグラスの中に見える黄金色の液体が、やはり我々の感情をかきたてる。つまり、今回のコラボレーションで僕が描いたのは“音を視る、クリュッグを聴く”という経験。実体のないもの（音）を視える（味わえる）ようにするという作業です」（坂本氏）
▲ メゾン クリュッグの自然音が織りなす極上のハーモニー 「パンデミックのためにランスに直接行くことができなかっただけでなく、僕自身も体調が悪かった」と語る坂本氏はランスにチームを送り、メゾン クリュッグの自然音を採取。シャンパン造りの各工程のサウンド、さらには貯蔵室の静けささえもマイクで録音し、交響曲のハーモニーに活かしました。
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2019年にプロジェクトが開始されて以来、教授はクリュッグを幾度も味わいながら、シャンパーニュ地方のブドウ畑や、メゾンの貯蔵室内で自然音を採取し、「Suite for Krug in 2008」を書き上げた。ピュアなピアノソロに始まり、雄大なオーケストラの旋律に終わる組曲から、アナタはどんな香りや味わいを「視る」だろうか。
自宅で聴ける！ クリュッグの2008年
「クリュッグ クロ・デュ・メニル 2008」のピュアネス、「クリュッグ 2008」の卓越したバランス、「クリュッグ グランド・キュヴェ 164 エディション（※現行は170）」の豊さを体現した「Suite for Krug in 2008」はWEBで視聴可能。
https://www.krug.com/jp/krug-x-ryuichi-sakamoto
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▲ 唯一無二のプレステージ・シャンパーニュ・メゾン クリュッグは、長年、音がもたらす味覚の変化に注目。フード・ペアリングの音楽版とも言うべきミュージックペアリングで新たなシャンパーニュの味わい方を提案してきた唯一無二のシャンパーニュ・メゾンです。
● 坂本龍一
音楽家。1952年東京生まれ。3歳からピアノを、10歳から作曲を学ぶ。東京藝術大学大学院修士課程修了。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、細野晴臣、高橋幸宏と「ＹＭＯ」を結成、1983年に散開。自ら出演し、音楽を手がけた映画『戦場のメリークリスマス』（1983年）で英国アカデミー賞音楽賞を、『ラストエンペラー』（1987年）でアカデミー賞作曲賞、ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞ほか、多数受賞。1990年よりNY在住。
2022年1月号より
※掲載商品はすべて税込み価格です
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