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2026.04.04

「僕は天才としか仕事をしない」と語る、笠松 将の現在地

独自の存在感で見る者を魅了する特別なパワーを感じさせる俳優、笠松 将さんが韓国の人気ドラマシリーズ『復讐代行人3~模範タクシー~』にゲスト出演。人間味溢れるヒールぶりが話題を呼んでいます。ステージを世界に広げて活躍する笠松さんの仕事に対する想いを伺いました。

CREDIT :

文/長谷川あや 写真/トヨダリョウ 編集/森本 泉(Web LEON)

笠松将 Web LEON LEON 復讐代行人3~模範タクシー~

韓国で「대세(テセ・旬)の日本俳優」と称され、また、2022年にはハリウッドの大手エージェンシーCAAと契約するなど国内外で活躍する笠松将さん。最近も韓国の人気ドラマシリーズ『復讐代行人3~模範タクシー~』にゲスト出演するなど、独自の立ち位置を確立し、存在感を放っています。そんな笠松さんが目指すのはやはり世界──? 俳優としてのあり方、そして彼が見据える未来について話を伺いました。

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出演作を決める時は監督やプロデューサーとお話しさせていただきます

── ゲスト出演されている『復讐代行人3~模範タクシー~』、拝見しました。笠松さんのヒール役、憎たらしいけれど、人間味も感じるお芝居が素敵でした。若きヤクザのリーダーを演じた『TOKYO VICE』に続き、“ちょっと怖い系”の役が板に付いているような?


笠松 将さん(以下、笠松) (ヒール役を演じた)数はそれほど多くはないのですが、演じている期間は長いかもしれません。『TOKYO VICE』は2年弱撮影期間がありましたし。ただ、ないものねだりというか、最近は日常の延長のような役柄も演じてみたいとも思っています。


── 仕事を選ぶ基準のようなものはあるのでしょうか。


笠松 あまり明言したくないですね。「絶対にやらない」と決めているジャンルはありますが、それは本当に少数です。基本的には、まずは企画書を読み、完成していれば台本に目を通し、監督の過去の作品も観ます。そのうえで監督やプロデューサーとお話しさせていただき、やるかやらないかを決めます。

笠松将 Web LEON LEON 復讐代行人3~模範タクシー~
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── 今回の『模範タクシー』は、どのような経緯で出演されることになったのでしょう?


笠松 韓国の配信映画(『グッドニュース』)を撮影していた時に声をかけていただきました。撮影中で、映画はまだ世に出ていない段階でしたが、いくつか韓国の作品のオファーをいただき、そのひとつが『模範タクシー』でした。実は同じ国の作品が続くのはどうなのかなと思い、一度、お断りしているんです。でも作品自体が面白くて。日本のドラマファンも好きな作品だと思います。それに、スタッフの方とお話してみると、すごくパワフルなんです。「熱量」がすごいんです。いや、僕、「熱量」って言葉、あまり好きではないんですけどね。

── え、どうしてですか。


笠松 「熱量」って、才能のない人が唯一しがみつける場所じゃないですか。だからあまりこの言葉は使いたくないんだけれど、すごくエネルギッシュだったんです。打ち合わせで、SBS(『模範タクシー』の製作を手掛ける韓国のテレビ・ラジオ兼営の放送局)に伺ったのですが、本当に建物が大きいんですよ。僕が驚いていると、スタッフの方が、SBSの建物は『模範タクシー』放送後に大きくなったんだと言うんです。嘘か本当かわからないけれど、勢いを感じましたね。


スタッフも俳優も「お客さまファースト」。自分がどうしたいかよりも、観ている人がいかに楽しめるかといったことが最優先で、ファンの人たちが待っていてくれることを活気に変えているように思いました。すごくいいじゃないですか。

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── 主演のイ・ジェフンさんの印象はいかがでした?


笠松 面白くて、やさしい方でした。そして、大きなモノを背負っている凄みのようなものも感じました。


── 今回の撮影で、印象に残ったこと、こだわったことはなんでしょう?


笠松 アクションですね。今まで自分がやってきたアクションって、もっと生っぽいものだったのですが、カッコよく見える見せ方など、観ている人がいかに楽しめるかをたくさん勉強させてもらいました。簡単ではなかったですが、その分、自分の経験になったし、面白かったです。


── 笠松さんが考える、理想の俳優像とは? どんな俳優でありたいというものはあるのでしょうか。


笠松 強く求められたいですね。


── どういうことでしょう?


笠松 キャスティングに発言力を持つ人が10人いたとして、その全員に、「話題性があるから」といった理由で選ばれるより、1人の天才に指名されたいです。実際、そういったオファーを中心に受けています。僕が出演している作品はどの作品も天才が作っているんです。

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── アメリカ、韓国と、笠松さんの活動は日本に留まりません。やはり世界を意識されていますよね?


笠松 いえ、意識したことないです。日本とか世界とかではなく、芝居がうまくなりたい、俳優ってなんだろうと、自分と向き合っているなかで、オファーをいただいているという感じです。納得いくまで追求をやめなければ、オファーはどこの国からでもいただけると信じています。ただ、バランス感覚は大事にしたいと思っています。


── バランス感覚? 先ほど、「同じ国の作品が続くのは良くない」と話していましたが、そういったことですか。


笠松 そうですね。右に振り切ったら次にどれだけ左に行けるかというか──。多くの人は、中央でバランスを取ると思うのですが、僕はエンタテインメント作品に出演した後に、アート的なものを追求したいといった具合に左右に大きくバランスを取りたいと思っています。


ただ、今回、あまり時間を置かず、韓国の映画と国民的なドラマシリーズに出演できたのはいい機会でもありました。予想していた以上の反響をいただき、こんなに影響力のある作品だったのかと驚きました。

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── Instagram、拝見しました。韓国でのオフショットの投稿に、韓国のファンから「韓国に来るのなら、もっと早く教えてください」とレスが付いていましたね(笑)。


笠松 その情報、LEONさんにも行っていますか! 恥ずかしいな。とはいえ、人気というのは形のない一過性のもの。僕自身もそうですが、この音楽が好きだとか、あのファッションが好きだとか言っていても、次の日にはどう好みが変わるかわからないじゃないですか。そこに一喜一憂せず、次に来るチャンスをしっかりつかんでいきたいです。


── では、5年後、10年後の未来はどんな風に思い描いていますか。


笠松 あまり思い描くことはないかな。僕は、今撮っている作品が失敗したら俳優を辞める覚悟で撮影に臨んでいます。納得せずに妥協をしたら終わりだと思うんです。例えば、もうすぐ日が沈んでしまうけれど、今日中に撮らなければいけないという状況でも、自分が理解できていないセリフは発したくありません。そこで腑に落ちていないセリフを言ってしまうことが、僕にとっての「失敗」です。


というのも、以前、時間に追われて、自分の中で納得いっていないセリフを言ってしまったことがあったんです。その後、信頼を置いている撮影監督から、「笠松将なら、今日のシーンを飛ばしてくれると思ったのになあ」と言われ、見ている人はいるんだな、そういった天才と対等でいられる自分でありたいと、より強く思うようになりました。

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── それこそが、笠松さんが、監督やプロデューサーなどの関係者やファンから求められ続けている理由のひとつかもしれないなと勝手に感じています(笑)。


笠松  同時に、キャスティングを避けられてしまう理由でもあるんですけどね。去年のクリスマスに、俳優の先輩たちと忘年会をしたんです。カラオケに行ったり、3000円の予算でプレゼント交換したりして盛り上がりました。その時、ある先輩から、笠松は現場で好き勝手やっていて生意気だと言われている、気を付けたほうがいいと助言を受けたんです。先輩は僕のことを心配して、言ってくれたんですよね。


僕を大切に思ってくれているからこそ、言いにくいことをあえて言ってくださった。ありがたいですし、うれしく思っています。大好きな先輩です。ただ、僕の性格上、一度、引いたら戻れなくなっちゃうんですよ。時間がないから納得できないセリフを言って早く終えようと思った時点で、もう本気でそのセリフを言えなくなってしまう。僕はやはり自分が納得できることを追求していきたいですし、それが次のチャンスにつながっていくと信じています。

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● 笠松 将(かさまつ・しょう)

1992年11月4日生まれ、愛知県出身。2013年より本格的に俳優活動をスタート。2020年に『花と雨』で長編映画初主演を果たした。2022年にはハリウッドの大手エージェンシーCAAと契約など国外へも活動の幅を広げている。Hulu『君と世界が終わる日に』、Netflix『全裸監督2』、日米合作(HBO Max)『TOKYO VICE』、Netflix映画『グッドニュース』など話題作に次々と出演。2025年10月期のTBS系ドラマ『フェイクマミー』ではモラハラ夫を演じ鮮烈な印象を残した。三池崇史監督と世界的なアーティストのチャーリーxcxが手を組む、ハリウッド映画にも出演が決定している。

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『復讐代行人3~模範タクシー~』

2025年/全32話/SBS/韓国。イ・ジェフン主演のアクションドラマシリーズ第3弾。物語の中心となる「ムジゲ運輸」は、法で裁けない被害者に代わって悪に復讐を行うプロフェッショナル集団。表向きはごく普通のタクシー会社だが、特殊部隊出身の運転手キム・ドギ(イ・ジェフン)らがチームを組みミッションを遂行する。2021年放送のシーズン1は大人気を博しSBS演技大賞各賞を受賞。2023年のシーズン2では同年ミニシリーズ最高視聴率1位を記録。シーズン3の第1・2話の舞台は日本・福岡。笠松将はこの第1・2話でヒール役・松田慶太を演じている。なお、シーズン3は、現在、日本ではLeminoで独占配信中。4月からは動画配信サービスU-NEXTでも配信。

提供元/PLAN Kエンタテインメント

©SBS

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