2025.11.20

AKAPANが世界を救う!? 小澤征悦が赤いパンツを本気プロデュース！

先日虎ノ門ヒルズで開催された「エシカルデザインウィーク東京2025」で、驚きのブースが登場。そこに飾られていたのは、タキシードに赤いパンツを履いた俳優・小澤征悦の写真です。これは一体……と思っていると、会場で小澤さんを発見！真相に迫ってみました。

CREDIT :: 文／安岡将文　写真／トヨダリョウ　編集／森本泉(Web LEON）

PEOPLE

俳優・小澤征悦さんによるAKAPANブランド登場！

「トーキョーエシカルシティ」をテーマに、様々な業界が抱える環境課題や社会課題の解決に向けた取り組みを紹介する「エシカルデザインウィーク東京2025」。建築・物流・メーカーなど幅広い業界がブースを構えるなか、俳優・小澤征悦さんが、タキシードの下に赤いパンツを履いただけの写真は実にインパクトがありました。

説明を見ると、なんでもこの度小澤さんがディレクションした、下着を販売するアパレルブランドがローンチしたのだとか。その名も「AKAPAN-アカパン」。赤いパンツ好きを公言し普段から愛用する小澤さんが、遂に自身でブランドを立ち上げたとのこと。

どんな経緯で、どんな想いで、そしてなぜ「エシカルデザインウィーク東京2025」での発表となったのか、イベント会場に登場した小澤さんに答えていただきました！

PAGE 2

赤いパンツでサスティナブルな世界に

── かなりインパクトのある写真で驚きました（笑）。

小澤征悦さん（以下、小澤）　ジェントルマンなイメージで撮ろうと思い、タキシードにしたんです。自分でも気に入っています（笑）。この写真は、写真家の操上和美さんに撮影していただいたんです。

── 小澤さんのファンの間では、赤いパンツ好きは有名ですよね。

小澤　古来より日本では赤い色に魔除けの効果があるとされてきました。赤いふんどしも、そういった意味合いがありますからね。武田信玄の赤備え鎧も、士気を高める効果があるとされています。赤は、もはや日本人の遺伝子に組み込まれた大切な色と言えます。

── そもそも赤い下着好きになった理由は？

小澤　子どもの頃、父・小澤征爾がボストン交響楽団の音楽監督を務めていた関係で、ボストンに長らく住んでいました。ボストンといえば、ボストン・レッドソックスに代表されるように、街のシンボルカラーが赤なんです。その影響で、下着だけでなく様々な赤いモノを身につけるようになりました。

── 赤いパンツしか履かないってホントですか？

小澤　30代のはじめ頃からずっと赤いパンツです！下着用の収納棚は、見事に真っ赤ですよ。普段は15枚ぐらいをローテーションしていますが、これまで色んなブランドの赤パンをはいてきました。赤パンをはくようになってから、イイコトが続いたのも愛用する理由なんですよね。以前、出演が決まったハリウッド作品のオーディションを受けた時も、赤パンをはいてましたから（笑）。

赤とひと口に言っても、ブランドや素材によって色のトーンは全然違うんです。僕ほど色んな赤パンをはいてきた人はそういないと思うので、いっそブランドにしようと思ったんです。

PAGE 3

── 確かに説得力がありますよね。ブランド名も実にストレートです。

小澤　AKAPANと英字にしたのは、日本古来からの赤パン文化を世界に伝えたかったからなんです。言葉の響きもいいですしね。ナイキとかアディダスみたいに、そのブランド名の意味はわからなくても皆が知っているみたいになれたらいいと思っています。

実は今後、赤パン以外も作るつもりなんです。AKAPANというブランド名はシンボルであり、赤に囚われるつもりはないんです。また第一弾はメンズのみですが、レディスやキッズも作る予定です。

── なぜブランドのローンチ発表の場が「エシカルデザインウィーク東京2025」なんですか？

小澤　素材に世界最大級のオーガニックコットン普及プロジェクト「ORGABITS（オーガビッツ）」のコットンを使用しているんです。数年前に、サスティナブルに興味を持つきっかけがありました。海洋ゴミ問題に取り組んでいる団体にテレビを通じて関わることがあり、その時に環境問題の深刻さに衝撃を受けました。

下着は毎日使うもので、そのままリサイクルすることはなかなか難しい。だからこそ、作る段階で環境に配慮することが大切だと思いました。また、1枚購入していただくと、1円をインドのコットン農家、復学支援などを行う団体への寄付に、そして10円を海洋環境保全活動を行う団体の普及に充当することになっています。

PAGE 4

── ロゴが地球になっているは、そのためなんですね。

小澤　そうです！赤いリボンはAKAPANの頭文字のAを小文字のaにしたもの。さらにOCEANという文字が入ってます。なぜなら、第一弾の今回は海洋問題に焦点を当てたため。今後は他の環境問題や社会問題などへのドネーションもしていきたい。それによってロゴに記される文字も変わっていきます。例えばWOODSとか。

── 小澤さんの本気度が伝わります。

小澤　ノリじゃなくて、本当にちゃんとしたものを作りたかった。おかげさまで最近は俳優としても、表現者としてもやれることの幅が広がってきたと思っています。視野が広がり、出来ることが増えたからこそ、環境問題にも取り組みたいと思ったんです。

PAGE 5

── 新しい挑戦は、他にも考えていますか？

小澤　あまり大きな声では言えませんが、音楽活動をスタートしています。まだデモテープを作ったりする段階ですが、バンドを組んで音楽でなにか表現できればなと。

── バンド名は……AKAPAN？

小澤　いやいや、AKAPANも音楽も真剣に取り組みたいと思ってるので。でも赤パンのように、情熱的でロックな感じにしたいとは思ってますけどね（笑）。

PAGE 6

AKAPAN（アカパン）

商品名／AKAPAN BOXER BRIEFS（OCEAN）
価格／4510円
サイズ展開／S、M、L、XL
素材／コットン（ORGABITSを使用）96％、ポリウレタン4％
販売／リサーキュレット、他

● 小澤征悦（おざわ・ゆきよし）

1974年6月6日、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。1998年にNHK大河ドラマ「徳川慶喜」で俳優デビュー。翌年には映画『豚の報い』（崔洋一監督）で初主演。2016年には『JUKAI—樹海—』（監督／ジェイソン・ザダ）でハリウッドデビューも果たす。近年の主な出演作に、主演ドラマ「こんばんは、朝山家です。」(25/ABC・EX)、映画『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』（24）、『でっちあげ殺人教師と呼ばれた男』（25）、『ベートーヴェン捏造』（25）などがある。１１月２８日には映画『栄光のバックホーム』の公開が控えている。そのほか、J-WAVE「BMW FREUDE FOR LIFE」（毎週土曜午前11時）のラジオパーソナリティーや、ytv・NTV「サタデーLIVEニュースジグザグ」（全国ネットにて毎週土曜午前11時55分）の番組M Cとしても活躍中。