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2022.08.15

松井玲奈「食は最高のエンタメ。思いきり楽しみたい欲求が、年々強まります」

現在、女優やYouTuber、小説家として活躍中の松井玲奈さん。今回選んでくれたお店は、猛暑をしのぐのにぴったりな清涼感あるハーブ香と辛さが魅力の中華料理店『香辣里(シャンラーリー)』です!

CREDIT :

文/鳥海美奈子 写真/椙本裕子 ヘアメイク/白石久美子

松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)

「夏に来るにはぴったりだと思いました」

東京・三軒茶屋にある『香辣里(シャンラーリー)』は、人気の中華料理店『味坊』が展開する新店。発酵食品や燻製、それにハーブや唐辛子を使った、香り高い中国の湖南料理を提供しています。

このお店をおススメしてくれたのは、女優や小説家など多方面で活躍中の松井玲奈さん。すらりと線が細く、透き通るような色白&美肌の持ち主です!

「少し大衆っぽい雰囲気もあって、夏に来るのにぴったりだと思って」選んでくれたそうですよ。

「普段お酒は飲まない」という玲奈さんですが、この日は特別に紹興酒をコーラで割った「湖南コーラ」をごくり。
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香辣里(シャンラーリー)
▲「香辣魚」2530~3850円(魚の大きさによって異なる/税込み)
松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
そして湖南省の名物料理「香辣魚」が運ばれてくると、「わぁっ。以前、知り合いに連れてきてもらった時もこれを食べて、すごく美味しかったんです」と表情がぱぁっと明るく変化しました。
松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
塩漬けの魚を2週間発酵液につけて、それを青唐辛子や赤唐辛子、発酵豆腐や魚醤、継ぎ足したタレなどともに蒸し上げた一品。魚をスプーンですくうと「身が柔らかくてホロホロです」。ひと口食べると、「んーっ!」と美味しそうに顔をほころばせます。
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松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
「いろんな香草や辛み、旨みが全部調和して、しかもそれが魚本来の美味しさにきちんと寄り添っています」

食エッセイも書く玲奈さんらしく、食の表現も豊か。さすがです。コチラのお店はサイドディッシュも豊富なので、それも何品か注文しました。
香辣里(シャンラーリー)
▲ 右上から時計回りに「湖南コーラ」550円、「老酢花生」440円、「擂辣椒皮蛋」770円(すべて税込み)
松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
「擂辣椒皮蛋」は青唐辛子のピータン和え。ピータンと青唐辛子をすりこぎでつぶしながら食べる、湖南省家庭料理の定番です。

「ピータンってそんなに得意ではなかったんですけれど、こうやって自分で好みの大きさにつぶしながら青唐辛子と一緒にいただくと、クセがなくなってすごく食べやすいんです」
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松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
黒酢漬けピーナッツ「老酢花生」は生のピーナッツを軽く茹でて、ニンニクやショウガ、唐辛子や黒酢とともに漬けたおつまみです。

「生ピーナッツならではのシャキシャキ感と、お酢の酸味が効いていて、口の中を一度リセットできますね」
華奢な雰囲気とは裏腹に、「いろんな欲求のなかでも、食に対する思い入れはかなり強いほうだと思います。食事は最高のエンタメだと思っているので、それをきちんと楽しみたいという気持ちは年々強くなっていますね」とのこと。

人とご飯を食べに行くのはほとんどランチで、夜は家でゆっくりすることが多いと言います。
「私にとって、夜はリセットする時間。好きなことをしたり、疲れていれば寝たり。料理をしているとあまりものを考えないですむので、ご飯を作るのもリラックス法のひとつです。夜は自炊がほとんどで、和食が多いですね」
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「こんなに夢中になった役は初めてでした」

松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
そんな玲奈さんの最新主演映画『よだかの片想い』は、島本理生さんの小説が原作です。

「島本さんの作品は大好きで。これまで自分が感じてきた悲しい、楽しい、うれしいという言語化できていない感情を、言葉や文章に表してくれている感じがあるんです。これはそのなかでも、最も思い入れのある作品。『実写化したいものはある?』と聞かれた時には、必ずこの小説を挙げていました。念願かなって本当にうれしいです」

演じるのは、理系大学院生の前田アイコ。アイコは生まれながらに顔の左側にアザがあり、からかいの対象にされていたため恋や遊びはあきらめていました。でも映画監督の飛坂逢太と出逢い、惹かれ、想いを募らせていくアイコ。果たして、その恋の行方は──。
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「原作には、台本には書かれてないアイコの気持ちが綴られているので、それをひとつひとつ拾っていって、付箋をたくさんつけて。何回も何回も台本と照らし合わせながら読んだし、撮影中もお守りみたいな感じで原作を持っていましたね。

そのあと、しばらくして予告を見た時に、涙が止まらなかったんです。自分が演じたアイコの感覚が呼び戻される感じがあって。こんなにいろんなことを考えて、のめり込んで、夢中になった役は今までありませんでした」
松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)
遅い初恋により、成長していくアイコ。「恋で成長することはあると思う?」と尋ねると、「はい、もちろんです」。

「恋も、実際にその人のことを好きにならないとわからないですよね。恋愛も含めて、なにごともトライ&エラー。その繰り返しなんじゃないでしょうか」

アイコの相手役の映画監督・飛坂という男性についても鋭く分析します。

「ずるさの象徴みたいな男性ですよね。女のコ同士で話していると必ず出てくる悪い男。いるよねーっ、ていう感じです(笑)」

今年7月に31歳になった玲奈さん。最後に、ひとりの女性としてはどうありたいのでしょうか。
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「普通に暮らしていきたいですね。こういうふうに表に出る仕事だと、”電車乗っています”と言うと”えっ”と驚かれるんです。生活しているんだから、電車にだってもちろん乗りますよ。同じ人間なのに、別次元のように扱われることに、ずっとズレを感じていました。人間らしく、普通に生きていければと思っています」

自分のことをよく理解して、頭の回転も速い。女優としての長所をたくさん持っている玲奈さんの今後の活躍が、ますます楽しみです!
『よだかの片想い』松井玲奈

『よだかの片想い』

理系大学院生・前田アイコ(松井玲奈)の顔の左側にはアザがあり、幼い頃にそのアザをからかわれたことで恋や遊びには消極的になっていた。だが「顔にアザや怪我を負った人」のルポ本取材を受けてから環境は一変。映画化の話が進み、監督の飛坂逢太(中島歩)と出会う。次第に飛坂の人柄に惹かれ、不器用に距離を縮めていくアイコ。恋により、彼女の人生も成長を遂げていく。

公式HPはコチラ

● 監督/安川有果 脚本/城定秀夫 
● 9月16日より新宿武蔵野館ほか全国公開
©島本理生/集英社 ©2021映画「よだかの片想い」製作委員会

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松井玲奈 香辣里(シャンラーリー)

■ 松井玲奈(まつい・れな)

1991年7月27日生まれ。愛知県出身。2015年、SKE48を卒業後は女優の道へ。2017年、映画『笑う招き猫』主演、2020年NHK朝の連続テレビ小説『エール』に出演。2022年は映画『よだかの片想い』で主演を演じたほか、ドラマ『オクトー』(読売テレビ)や『少年のアビス』(MBSテレビ/9月1日放送開始)に出演。作家としても活躍し、『anan』で食にまつわる連載エッセイ『ひみつのたべもの』、小説『カモフラージュ』『累々』などの作品を発表。

公式インスタグラムはコチラ

RESTAURANT DATA

■ 香辣里(シャンラーリー)

住所/東京都世田谷区太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 7F
営業時間/平日11:30〜15:00・17:00〜23:00(L.O.22:00)、土曜11:30〜23:00(L.O.22:00)、日曜・祝日11:30〜22:00(L.O.21:00)

無休

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予約・お問い合わせ/TEL03-6450-8791

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