救世主として「戸狩温泉スキー場」にやって来た新社長を取材!

▲ 現地に住み、地元の方々と積極的な交流にも努める濱口 弘代表。時折り見せる笑顔から人柄の良さが伝わってくる。
2010年代からスーパーGTやGT アジアで何度も優勝に貢献し、2024年にはヨーロピアン・ル・マン・シリーズ「LMGT3」でもチームをチャンピオンに導くなど、現在もレーシングドライバーとして活躍中の実業家、濱口 弘さん(49歳)。若かりし頃に高い身体能力は花開き、バスケットボールで全米大学リーグ(NCAA)における日本人初の登録選手になるもケガで現役続行を断念。その後は学生時代に起業し、帰国してからM&Aコンサルティング事業の「濱口アセットマネジメント」を設立するなど、つねにチャレンジ精神旺盛な濱口さんが現在、心血を注いでいること。それは、長野県飯山市の戸狩温泉スキー場の再生事業です。
◼️ Recovery Plan 【1】
世界クラスのモーグルバーンやフリースタイルパークで、一般ゲレンデを活性化!

▲ スキーヤーとしても上級者の濱口代表。スキーウエア姿はまるでレーサー然な佇まいだ。
バブル崩壊後、スキー人口の減少、設備や宿泊施設の老朽化などによって衰退の一途を辿っていた戸狩温泉スキー場。自身もクラウンプライズ(※)の資格をもつほどスキー上級者の濱口代表が、旧態依然の昭和な空気感に覆われたこのスキー場を買収し、再生計画に乗り出したのは2025年7月のこと。取材班は年が明けて2月にリニューアルオープンしたコチラに訪れ、濱口さん自らのガイドによるスキー場の現状、そして未来予想図を取材しました。
※ 全日本スキー連盟が認定するプライズテストの最高峰資格。
取材当日は東京駅から北陸新幹線に乗り、約1時間20分で飯山駅へ。そこから送迎車のヴェルファイアで戸狩温泉スキー場に向かいましたが、わずか15分ほどで到着。なんてアクセスが良いのでしょう!
クルマ移動ではない場合、長野県の他のスキー場ですと、長野駅や飯山駅でローカル線に乗り換えて、駅を降りてから目的地までさらにバスに揺られて行かなければならないケースもあります。ローカル線は本数が多くないし、主要駅で時間を潰さなければならないこともザラ。それに比べると(お迎えもありましたが)、戸狩温泉スキー場はあっけないほど早く着いてしまった感があり、これなら移動疲れとは無縁でゲレンデで遊べると実感しました(シャトルバスも運行しています)。

▲ 戸狩温泉スキー場で一番の“映えスポット”では、運が良ければ朝イチに雲海を望めることも。
当日は我々メディアの案内役として、濱口代表に加えてフリースタイルスキー・モーグルの杉本幸祐選手も駆けつけてくださいました!
挨拶もそこそこに、ふもとから「アーステールリフト」に乗り、さっそくメディアツアーが開始。足慣らしも兼ねて、「スカイトップリフト」につながる緩やかなコースを滑り降ります。山頂近くまでリフトで上がると、待っていたのは飯山市の市街や遠くの山並みまで見渡せる絶景スポット。そこを撮影後、3つのエリアのひとつ、「SKY DRAGON FIELD」に移動し、要所要所で杉本選手のフリー滑走も拝見しました。

▲ 連続するコブの斜面を正確なスキーコントロールで滑走する杉本幸祐選手。ミラノ・コルティナ五輪はケガのため出場は叶わなかったが、2030年開催の五輪に向けて始動した。
杉本選手は2022年の北京五輪に出場し、世界ランク4位まで上り詰めた実力の持ち主だけに、傾斜がきつい非圧雪エリアも目の覚めるようなスピードで滑り降ります。
コチラ最大のリニューアルポイントは、全長300m以上のモーグルバーンを常設したこと。全日本スキー連盟公認の本格コースに到着すると、杉本選手は水を得た魚のように本領を発揮。規則的にコブが並んだ斜面をリズミカルに、あっと言う間に滑走する姿は、圧巻! のひと言でした。

▲ 「モーグルのワールドカップをナイトゲームで開催したい」と、濱口代表が注力するモーグルバーン。

▲ モーグルバーンに設けられたジャンプ台でトリックを披露する杉本選手。
「ここで、5年以内にモーグルのワールドカップを開催したい。国際スキー連盟とも話を進めていて、世界有数のナイトゲームをやろうと考えています」
モーグルバーンには、濱口代表の並々ならぬ想いが込められています。実は10代の息子さんもモーグルのジュニア強化選手で、将来を有望視されているのだそう。
「杉本選手だけでなく女子では伊藤真凜選手など、世界で戦うモーグル選手をサポートしています。長野五輪金メダリストの里谷多英さんがここでスクールを開いたり、いろいろとコンテンツを増やしながら、将来的に戸狩温泉スキー場がモーグル業界の聖地となるように尽力していきたい」
モーグルバーンの他にも、ジャンプ台やハーフパイプなどを設置したフリースタイルパークも新設しました。若い世代のスキーヤーやスノーボーダーを取り込む施策も打ち出しています。

Column 【1】
「スカイトップカフェ」でコーヒーブレイク!
一番の絶景スポットには、冬季の間にカフェがオープン。入れたてのコーヒーやホットココア、スウィーツも用意しており、スキーヤー・スノーボーダーたちのオアシスとなっている。
◼️ Recovery Plan 【2】
アジア初の完全会員制スキーリゾート「THE CLUB TOGARI」を始動!
モーグルバーンを抜けて、次に濱口代表が案内してくださったのは、パウダースノーに覆われた広大な非圧雪地帯。「WHITE DRAGON FIELD」と名付けられたバーンは、会員制ゲレンデとして売り出し始めている特別なエリアです。

▲ 取材当日、会員制ゲレンデ「WHITE DRAGON FIELD」を悠然と滑走する杉本選手を上空からドローンで撮影。

▲ 極上のパウダースノー天国を滑り降りる杉本選手から、その爽快さが伝わってくる。
アジア初の試みとなる完全会員制スキーリゾート「THE CLUB TOGARI」。国内外の富裕層に向けて、第一期の会員権は今年1月に販売開始し、今後も段階的に売り出していくそうです。
クラブメンバーになると、最大10名までこの極上パウダースノーのゲレンデをプライベートで滑走可能という、なんとも贅沢な体験が今年の12月からできちゃうのです。
大切なヒトとゲレンデ独占デート……なんて、最高じゃないですか!?

▲ 会員限定「クラブハウス」の完成予想図。天井が高く、広々としたラウンジでは、暖炉を囲いながらくつろげる。
また、クラブメンバーは、同じく12月に完成予定の「クラブハウス」も利用できます。スキーイン・スキーアウトできるロケーションで、コンシェルジュも常駐。ヨーロッパの高級スキーリゾートに建つシャレーのような暖かみあるくつろぎ空間からは、信越高原山地の山並みを眺められ、彼女とふたりでロマンティックな時間を過ごせることをお約束。レストランでは、金谷ホテル観光グループが監修するメニューが食べられるのだそうです。
まさに、五感すべてでリッチに過ごせるスキーリゾートと言えるでしょう!

▲ 車両ガレージの完成予想図。シーズン以外の長期保管サービスも付帯している。

▲ クラブメンバーは、飯山駅ー戸狩温泉スキー場間のヴェルファイアによる送迎の利用も可能。スキーレンタルは、地元長野の高級メーカー「ヴェクターグライド」製を借りられるので、手ぶらで遊びに来られる。
レーシングドライバーの濱口代表のこだわりは、メンバー専用の車両ガレージにも。「絶対に屋内型にしたいと思いました」と言うように、風雪にさらされずに愛車を保管できるため、駐車時にワイパーを上げておくなどのケアも無用。暖房のある屋内型ガレージで、凍結などの心配も要りません。
北陸新幹線で来訪するメンバーは、飯山駅から専用車による送迎サービスで快適楽チン!

▲ 専用ゲレンデの脇に建てられる「ゲレンデハウス」の完成予想図。

▲ 「ゲレンデハウス」は何期かに分けて販売予定。コチラを拠点に、戸狩温泉スキー場以外のスキー場へ遊びに行くのもオツ。
さらに、メンバーには「ゲレンデハウス」購入権が付与されます。“雪山フリーク”なアナタには、このプライベートゲレンデを自分の別荘の庭にできるチャンスになりますよ! 雪のないグリーンシーズンも避暑地として利用できますし、マウンテンバイクやキャンプなどの山遊び、周辺ゴルフ場巡りの拠点にするのにもうってつけです。
一般向きゲレンデの改良と、メンバー専用ゲレンデの運営。その間で資金を循環させて、戸狩温泉スキー場を再生させていく「地域共生モデル」こそ、濱口代表が目指す青写真です。地価・物価の高騰、収益の地元外への流出といった、昨今の国内スキーリゾートがインバウンド需要によって抱える問題を回避し、経済循環型のモデルケースとなりそうな戸狩温泉スキー場。2026-2027シーズン以降の変革は、要注目なのですね!
◼️ THE CLUB TOGARI

Column 【2】
温泉「暁の湯」リニューアル
雪遊びを思い切り楽しんだ後は、温泉へGO! 戸狩温泉スキー場に隣接する「暁の湯」が、2025-2026シーズンに装い新たにリニューアルオープンした。弱アルカリ性の美肌の湯でじっくりと温まったら、施設内に開業した東京・原宿の名店の姉妹店「中華そばつけ麺一(hajime)」でぜひ腹ごしらえを。
◼️ Recovery Plan 【3】
東京の有名焼肉店や人気ラーメン店を招致し、世界の食いしん坊を呼び込む!
雪山遊びとグルメは切っても切れない関係。フードコートの簡易的なメニューとは一線を画すべく、戸狩温泉スキー場が招致したのは、東京の予約困難な有名店「焼肉ジャンボ」がプロデュースする新店です。

▲ スキー場のふもとに位置し、アクセス良好な「焼肉ドラゴン produced by ジャンボ」。

▲ パーティションで区切られたテーブル席は、デートにも最適。奥の窓際にはカウンター席も。
戸狩温泉スキー場のハブとなる、ふもとに位置する「焼肉ドラゴン produced by ジャンボ」。店内は、木を基調にしたナチュラルな雰囲気で居心地良く、ほんのりと高級感も漂います。ランチタイムは信州プレミアム和牛や、みゆきポーク、地元野菜、飯山米などを使用した地産地消のメニューが、雪山遊びで腹ペコの胃袋を満たし、滑走への活力をチャージ!

▲ 「信州プレミアム和牛赤身のグリル〜ドラゴン特製醤油バターソース〜」2950円

▲ 「みゆきポークのかつ丼」(みそ汁付き)1650円
取材時は、信州プレミアム和牛赤身のグリルをオーダー。お肉は柔らかく、コクや旨味が口内に広がり、小鉢に盛られた惣菜類やサラダ、お味噌汁まで繊細で滋味溢れる味わいで、これまでのスキー場ならではの“ファストフード的なゴハン”という概念が覆されます。
「ぜひ召し上がっていただきたいデザートがあるんです」と、濱口代表。メディア陣が期待に胸を膨らませていると、テーブルに出てきたのは、カラメルソースをたっぷりとまとったプリン。

▲ 「昔ながらのクラシックプリン〜みゆき卵〜」300円
黄色を越えてオレンジがかったカスタード部分と相まって、見るからに美味しそう! 地元のブランド鶏卵「菜の花みゆき卵」を使用したコチラ、実際にいただいてみると、素朴な味わいながらも濃厚な卵の旨味に香ばしいソースが絡まり、食後のコーヒーとの相性もバツグンです。スルンと胃袋に落とせるので、運動の合間に食べるにはピッタリですね。
ディナーは、「焼肉ジャンボ」の名物メニュー「野原焼き」や「和牛にぎり」も堪能できるということで、今後は、スノースポーツになじみがないお客さんも集まってくる地元の名店になるのではないでしょうか!
「春以降は、モーグルコースでゴルフのアトラクションを計画中です」

これから雪のないグリーンシーズンに入りますが、春〜秋にかけての施策のひとつとして、濱口代表は興味深い構想を明かしてくださいました。
「モーグルコースで、ゴルフの『ホールインワン・チャレンジ』を実施したいと考えています。1球1000円で権利を買っていただき、ホールインワンされた方には賞金を授与するというアトラクションです」
モーグルコースは距離にして約420ヤードありますが、「ずっとダウンスロープなので実質的に220ヤード飛ばせば、男性の方はグリーンまで届くはず」と、濱口代表。女性は前から打てます。現在のところ、賞金額は検討中とのことですが、もしかしたらジャンボ宝クジで3〜4等が当たったくらいの金額になるかも!? いずれにしても、夢のある企画になりそうです。
戸狩温泉スキー場の再生は始まったばかり。陣頭指揮を執る濱口代表の情熱が、今後どのような革新を起こしていくのか? 追ってレポートしてまいります。
※掲載商品はすべて税込み価格です

◼️ 「焼肉ドラゴン produced by ジャンボ」

◼️ 戸狩温泉スキー場
(冬季用)
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