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2025.11.28

特集/愛すべき“無駄”愛おしい“家” 【5】

石と人が調和する家、なぜ人は“素材”にこだわるのか?

女性に対してついロジックで結論を導き出そうとするのが男性脳の性。むしろ、何気ない会話や意味もなく一緒に過ごす沈黙といった“無駄"こそが関係を豊かにしてくれるものです。それは“家”においても同じ。効率を求めない“無駄”にこそ、その先にある快楽があるのかと。今回は、そんな愛すべき“無駄”がある愛おしい“家”「リゾートハウス YUNI」をご紹介。

CREDIT :

写真/木谷 元 文/清水香里、植本絵美 編集/市村広平、星野真琴(ともにLEON) 協力/iStock、アフロ

「正論が欲しいんじゃない、共感してほしかっただけ」。そんな女性の言葉にハッとした経験はありませんか?つい筋道立てて結論を導きがちな男性脳ですが、現実は必ずしもロジックどおりに運ばないもの。

むしろ、気持ちに寄り添う何気ない会話や、意味もなく一緒に過ごす沈黙といった"無駄"こそが、ふたりの関係、そして人生を豊かにしてくれるのです。

それは、“家”においても同じ。1階を空けたピロティ、遠回りを楽しむ回廊、地面に寄り添う平屋──。こうした“無駄”にこそ生まれる“間”や“余白”は、効率性が支配する現代社会に対するカウンター的な“贅”の象徴といえましょう。

合理性を裏切った先にある、大人の快楽。そんな愛すべき“無駄”の境地を愛でようではありませんか。

■ 愛すべき無駄 その5

手間暇は石に宿る

建築スタイルばかりではなく、建築素材にも愛すべき無駄が存在します。それが、石。クラシックカー“手間の分だけ愛着が増す”なんて言いますが、地球が長い歳月をかけて生み出した石は、鉄骨やコンクリートよりも圧倒的に重く、加工や運搬にも手を焼くまさに建築界のクラシックカー的存在。

加工難度が高いため、職人による手仕事が必要になりますし、選定を誤ると劣化や目地の補修コストも増大するやっかいな代物です。

それでも人が住まいに石を選ぶのは、そうして手間のかかる素材に囲まれて暮らす時間そのものが、静かな贅沢へと昇華していくから。圧倒的な満足感と愛着を日常に、ぜひ。
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【HOUSE-05】 リゾートハウス YUNI

高さ7mの吹き抜けを貫く天然石で仕上げた巨大すぎるアートウォール

天井高7mのホールで存在感を見せるのは、石のアートウォール。大島石を贅沢に使用し、熟練の職人が石の特徴を読み取りながら丁寧に貼り上げたものです。

外壁や階段などにもバラエティー豊かな石を用い本石ならではの重厚感と高級感を備えたおウチです。

石の重厚感がおウチをツーランク上に引き上げる

リゾートハウス YUNI カジャデザイン
愛媛県今治市の沖合に浮かぶ大島で採掘され、細かな石目と青磁を思わせる気品ある色合いから「石の貴婦人」と呼ばれている大島石。
割肌仕上げによって石の表情がより豊かになり、唯一無二の存在感を放っています。空間はモダンでシンプルにすることで石のアートウォールが引き立ち、重たすぎる印象を避けることができます。
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世界各国の産地から厳選した石の数々

リゾートハウス YUNI カジャデザイン
中庭にあるサウナ棟の外壁はオリジナル石材のヒタム。
リゾートハウス YUNI カジャデザイン
階段までトルコ製の大理石マロンマリナーチェを贅沢に使用。少し浮かせたデザインが石に軽やかさを与えています。
リゾートハウス YUNI カジャデザイン
ベージュのタイルを基調にしたバスルームは壁を掘り込み、ホワイトストーンの飾り棚をデザイン。照明により石の質感が浮かび上がります。
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リゾートハウス YUNI カジャデザイン
玄関扉を開けると目に飛び込んでくるのが、チークの根を使ったオブジェ。2階の天高までライムストーンを貼り上げ、ホールをドラマティックに演出します。
リゾートハウス YUNI カジャデザイン
1階のベッドルームは、ベッドヘッドにオリジナル石材のヴィエラストーンを使用。

DESIGNED by カジャデザイン

「家が、理想のリゾートになる。」をコンセプトに、世界の有名リゾートホテルを巡った経験を生かして、フルオーダーの注文住宅を提供する建築会社。自然素材を多用し、特にこだわるのが世界各地の産地まで足を運んで厳選した石。リゾート感にモダンなエッセンスを加えた、独自のミックススタイルを提案します。

TEL/0120-469-507
HP/https://kaja-design.com

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石を使ったインテリアカタログ

重く、加工が難しい石は、インテリアとしても当然付加価値が高いものです。薄ければ運搬時にヒビが入ってしまうこともありますし、組み立てに関しても現場で石工職人が作業する必要があったりと、時間と手間が別次元。そんな目線でインテリアを選んでみるとまた新しい発見があるかもしれません。

フォルミタリア

LEONが伊の老舗とつくる大理石卓球台

大理石卓球台 410万円〜/フォルミタリア(ストゥディオ凛)
▲ 410万円〜/フォルミタリア(ストゥディオ凛)
1968年創業という歴史をもつ高級家具ブランド「フォルミタリア」と、「LEON一級建築士事務所」のコラボによるラグジュアリーな卓球台。

天板に薄くカットしたイタリアの天然大理石を使用し、重さは約300kg。ネットを外せば美しいダイニングテーブルとしても使えます。
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ミノッティクチーネ バイアッソグループ

職人技が光る洗練された存在感のキッチン

システムキッチン 「ガンダーラ」コレクション 8000万円〜/ミノッティクチーネ バイアッソグループ
▲ 8000万円〜/ミノッティクチーネ バイアッソグループ
ミニマムでありながら自然素材を生かしたダイナミックなデザインを得意とするイタリアの老舗キッチンメーカー「ミノッティクッチーネ」。

この「ガンダーラ」コレクションは、視覚的に空間の広がりを感じさせる横方向のラインと、シームレスなエッジが特徴。石素材の荘厳性とミニマムなスタイリッシュさが共存します。
©木谷 元
2025年12月号より
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

ストゥディオ凛 info@studio-lin.com
ミノッティクチーネ バイアッソグループ 03-6402-3557

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