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2023.04.02

東京までギリギリ通勤圏で実現させた理想の邸宅

コロナ禍でリモートワーク化が進むなか、東京ではなく地方に拠点を置きつつ、理想の住宅をつくるという決断を下した人もいます。

CREDIT :

写真/平郡政宏 文・編集/秋山 都

「‟銀座あたりで10時30分まで飲める距離”で一軒家を建てました」

丸3年に及ぶパンデミックのなか、わずかに良かったことと言えば、DXが一気に進んだことによりリモートワークが推奨されたことでしょう。まったく出勤しなくても良いというフルリモートの企業が増えるなか、東京ではなく地方に拠点を定める人も増えてきました。
不動産 2拠点生活 那須
▲ 吹き抜けになったリビングでくつろぐ家主。窓からの風景が何よりのご馳走。
都内の企業に勤務する山寺健二さん(仮名・30代)もそんなひとり。学生時代から20年ほど住んだ東京を離れ、このほど那須高原の一角に1000坪ほどの土地を購入。自らが理想とする家を建てました。


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▲ 焼杉の黒い壁に切妻屋根ですっきりとしたフォルム。写真は山寺さん提供。
「現在の勤務は週2日ほどの出勤と、3日のリモート勤務。港区のオフィスまでドア・トゥ・ドアで2時間弱です。那須に住んでいると言うと、夜飲みに行けないと思われがちなんですが、実際は銀座~丸の内・八重洲あたりなら午後10時30分くらいまで飲めるんです。身体のためにもそのくらいで充分かなって(笑)」
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那須 
▲ 大きな窓が内側から発光するように輝く。写真は山寺さん提供。
「ただ、那須塩原駅からクルマで20分ほど走るので、駅まで妻に迎えにきてもらったり、タクシーを利用したり。もちろん交通費は多くかかりますが、それでも那須に移住して良かったことのほうが断然多い。ここに家を建てて良かったと日々実感しています」
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那須 
▲ 見た目のインパクトのみならず断熱・調湿効果もある焼杉を外壁に採用。愛車はメルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン。
まず、山寺邸で目につくのは、この黒い外壁です。

「これは杉板の表面を焼いて炭化させた焼杉です。耐久効果に優れていて、長期間使用すると経年変化で味も出てくるんだそう。なにより、この黒くスタイリッシュな外観が気に入りました」
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大好きな家具や小物をゆったりと配置

那須
▲ エントランスを入ると、まず庭からの外光で明るいホール。庭にはファイヤーピット。写真は山寺さん提供。
中へ入るとまず気づくのはその明るさ。2階まで吹き抜けたリビングダイニングは南へ向けて大きく窓を開いています。

「この土地を最初に見に来たときは秋だったので紅葉が見事でした。那須は春が遅く、桜もまだ咲いていませんが、これからは新緑が美しい季節。ここで春を迎えるのは初めてなので、とても楽しみにしています」
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那須
▲ エントランスホールからリビング、ダイニングキッチンを望む。
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以前からインテリアやデザインに興味があったという山寺さんらしく、室内はデザイナーズ家具がバランスよく配されています。

「ほとんど以前の家(都心の集合住宅)で使っていたものなんです。ここへ来るきっかけで購入したのは薪ストーブの前に置いたピエール・ジャンヌレのイージーチェアとインゴマウラーのペンダントライトくらいでしょうか。やはり集合住宅はスペースが限られていたので、同じ家具でもゆったりと置くことで違う表情を見せてくれるようです」
那須 インゴマウラー
▲ ダイニングスペースの照明はインゴマウラーのペンダントライト。
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快適なリモートワークを実現する書斎スペース

那須
▲ 階段脇に設けられたスペースをオフィスとして活用。
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取材日は平日だったので、リモートワーク中の姿もチラリと拝見。階段脇の横長のスペースを書斎として活用しています。

「那須は野菜が有名ですが、ミルクやチーズも美味しくて。水がいいから米や豆腐など何でも美味い。だからリモート勤務しながらも、いつもランチが楽しみです(笑)。どこでも同じように仕事ができると思っていましたが、ここに来てから一層集中できるような気がしますが……気のせいかな(笑)」
那須
▲ 書斎スペースの書棚。クルマ好きの片りんも窺えます。
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那須
▲ 家を建てるに際して、海外の建築物を数多く見ることで自分のテイストを探した。余談ですが「ロイヤルオーク」、素敵ですね。
「傍から見ると都会的に見えるらしいので(笑)、田舎暮らしに飽きるんじゃないかと心配されるのですが、今のところまったく退屈していません。というのは、那須にはすばらしいレストランも多くて、東京にいるのと同様の美食も楽しめるし、ゴルフや乗馬などのアクティビティも豊富だから、週末ごとに友人たちが遊びに来てくれるんです。東京の刺激的な時間もいいですが、それは週2日くらいで充分かな」
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那須 寝室
▲ 寝室から庭を望む。朝起きてすぐこの光景が目に入るなんてうらやましい!
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ちなみにコチラのお宅、土地購入と建物の新築で都心の2LDKマンションと同程度の価格だとか。「同じコストで3倍近い居住スペースと1000坪の広大な庭が手に入った」ということですので、高騰している東京都心のマンション価格と、カントリーライフのQOLを鑑みたら、地方暮らしも大いにアリかと。まずはこんな素敵な暮らしをしている友人宅へ遊びに行くことから始めてみようかな。

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