2025.09.18
【40・50代男性Q&Aその4】 ベタつく乳液がイヤで、化粧水しか使っていませんがOK?
日頃のスキンケアの質が、文字通り「顔に出る」オヤジ世代。その最前線が、モテる条件でもある清潔感の逆を行く“毛穴”かと。そこで、いまさら聞けない毛穴とスキンケアのあれこれを「アオハルクリニック」小柳衣吏子院長にうかがいました!
- CREDIT :
イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)
A.まずは化粧水だけでOK。使い続けると肌は変わるという成功体験を得てから乳液をプラスすればいいでしょう

小柳先生(以下、先生) 多いですよね(笑)。理屈では、化粧水で保湿したあとに乳液などの油分でフタをしてスキンケア完了となりますが、皮脂の分泌が盛んで自然に肌に油分がある人には必要ない場合もあります。
患者さん自身がスキンケアの効果を実感してからだと、乳液や美容液など次のステップへ進みやすくなります。あとは、洗顔と化粧水に加えて、せめて日焼け止めを塗る習慣はつけたほうがいいですね。
── 紫外線は毛穴にとっても悪影響なんですね。
先生 そうですね。かなり過去のデータになりますが、日照時間が短い北海道の人に比べて、日照時間が長い南九州の人のほうが毛穴が開きやすいという報告もあります。
化粧水や乳液などの日頃のケアで肌を整えることで、紫外線に対する肌のバリア機能が構築されて、トラブルに強い肌になる。紫外線対策には、スキンケアも欠かせないんです。

● 小柳衣吏子(こやなぎ・えりこ)
福岡県生まれ。幼い頃の大病がきっかけで、医師を志す。順天堂大学医学部卒業後、同大学病院勤務を経て、「ウェルエイジング」のコンセプトに賛同して2009年にAOHALクリニックに参加。2011年に院長に就任。順天堂大学医学部皮膚科助教(非常勤)、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会評議員・認定専門医。皮膚だけでなく顔の筋肉の勉強も続け、海外での解剖トレーニングにも積極的に参加している。著書に「美肌の王道」(日経BP)。テレビや雑誌・Webにも多数出演。趣味はゴルフ。

■ アオハルクリニック
住所/東京都港区六本木6-15-1 六本木ヒルズけやき坂テラス5F
TEL/03-5786-1152
診療時間/10:00〜14:00、15:00〜19:00(最終受付18:30)
休診/木・日曜
HP/https://www.aohalclinic.jp