2025.07.03
【Q4】うっかり日焼けしがちです。そんな時、オヤジはどうすればいいですか?
照りつける太陽の下、紫外線対策もそこそこに日焼けを謳歌してきたオヤジ世代。最近気になっているその頬のシミは、そんな長年のツケかもしれませんよ。そこで、日焼けとシミに関する疑問を掲げ、ウォブクリニック中目黒の髙瀬聡子先生を訪ねました。
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イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)
A.日焼けは一種の火傷。まずは火照りが治まるまで冷やすこと、そして水分補給です

髙瀬聡子先生(以下先生) 日焼けは一種の火傷。まずは火照りが治まるまで、濡れたタオルや保冷剤などで冷やして炎症を抑えてください。紫外線を浴びてからメラノサイトにメラニンを生成する指令が出るまで4秒後と言われますが、火照りを冷やして炎症が治まると、その指令をストップできるので、シミの生成を防ぎます。火照りが治ってから保湿ですね。
先生 火照りが治まり、火傷のような状態が過ぎればいつものスキンケアで大丈夫ですが、シワ対策に有効なレチノールなどの刺激が強い成分が入ったものは避けたほうがいいですね。日焼け後は炎症によって水分が蒸発しているので、必ず保湿を。化粧水でたっぷり水分補給してから、乳液やクリームを使ってください。
── 日焼け後に赤くなる人、黒くなる人の違いはなんですか?
先生 スキンタイプの違いですね。日本人の日焼け後の反応は、ほとんどが3タイプに分類されます。まず赤くなって黒くならない人、赤くなって黒くなる人、赤くならず黒くなる人の3型。理由は解明されていませんが、シミをつくる工場であるメラノサイトの感受性の違いと考えられています。紫外線は浴び続けているとより活性化するので、後天的な要素も強いですね。
── シミ対策に美白美容液が有効なのは女性なら常識なのですが、男性は「美白」という言葉に「肌が白くなってしまう」と敬遠する人も多いようなんです。

● 髙瀬聡子(たかせ・あきこ)
1995年東京慈恵会医科大学を卒業。同大学付属病院で皮膚科勤務を経て、2007年美容皮膚科クリニック「ウォブクリニック中目黒」を開院し、総院長を務める。日本美容皮膚科学会会員、日本皮膚科学会正会員。著書に「いちばんわかるスキンケアの教科書」(講談社)、「ゆる美容事典」(講談社)、「気になるパーツのスキンケア2週間速効メソッド」(宝島社)、近著に「お肌は最強の『バリア』です!美容皮膚科医が伝える、<病気>と<老化>を防ぐ肌を育てる方法」(晶文社)。

■ ウォブクリニック中目黒
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