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2017.05.22

梅雨入りしたら、函館エスケープがオススメです vol.2/「料亭 冨茂登(ふもと)」

その土地で“名店”と呼ばれる料理店を訪れるのは、旅の愉しみのひとつ。今回は「函館に行くなら絶対に外せない」と聞いていた「料亭 冨茂登(ふもと)」を訪ねました。

今月函館に初上陸したばかりの超豪華列車「トランスイート四季島」の旅程に、同店でいただくイクラご飯などの朝食が組み込まれたこと、そして昨年、函館で唯一ミシュランの二つ星(函館での最高評価)を獲得したことなどから、道内外の美食家たちにその名が知られた店なのです。
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そうした前評判の高さや“歴史ある老舗料亭”というふれ込みに「ちょっと敷居が高いかも……」と思われるかもしれませんが、実はとても親しみやすくチャーミングなお店。特別な日はもちろん、日頃から足繁く通いたくなるような料亭です。

同店のロケーションは函館山のふもと、高田屋嘉平像の脇。大正~昭和前期、この界隈は、花柳界の活気に満ちた華やかな地域だったとか。

昭和10年に料亭として建てられた「料亭 冨茂登」にも、当時は芸者さんの爪弾く三味線の音が聞こえていたそう。白い塀に守られるように囲まれた建物は、老舗の料亭らしい格式を感じさせます。
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店内に入ると、にこやかな女将や仲居さんに案内され、昭和初期を感じさせる落ち着いた個室の椅子席に。同店の客席は、小ぢんまりした個室から大広間まで四つの個室のみ。

日本間の大きい窓からは端整な庭を眺められ、函館の四季を感じることができます。
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一品ずつ供される料理は「海鮮会席」「北海道会席」とでも言えそうな、郷土色と海の恵み豊かなもの。近海の生ウニやボタン海老、蟹、帆立貝、そして青森・大間のマグロなど、この土地ならではの新鮮な海鮮や野菜などの食材が、料理長の尾形有司氏により、品の良い繊細な和食に仕立てられています。
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なかでも印象的なのはイカそうめん。函館朝市の名物でもありますが、うずら卵やオクラなどの野菜と共に優雅に盛りつけられたイカそうめんは、まさに料亭ならではの逸品。トランスイートの乗客にも好評というのがうなずけます。「6月からはコリコリとした食感の真イカが旬。5月までのアオリイカと違う風味が楽しめます」(尾形氏)と聞くと、そちらもぜひ味わってみたいもの。

同店では、客の希望に応え、その季節の旬の食材を活かすため、メニューは固定していないとか。予約時に予算や客の好み、どんな集まりかをていねいに尋ねてから、コースの内容を構成します。大事なデートであれば、パートナーの好物を中心にメニューを組み立ててもらったり、ケーキや花などのサプライズを組み込んでもらったりするのもOKだそう。

こうしたきめ細かな対応に加え、あたたかい接客やサービスも同店の魅力。女将や仲居さんの、ていねいながら飾らない接客や会話にも、心がふんわりとほぐれます。

そう、函館の歴史を感じさせる老舗料亭の格式が、北海道ならではの「ふんだんな海の幸」や「親しみやすく気取らないホスピタリティー」と一体となって、他のどこにもないようなエレガントで、かつ居心地のよい料亭を成している点が「冨茂登」の魅力なのです。

料亭 冨茂登

住所/北海道函館市宝来町9-7
予約・問い合わせ/☎︎0138-26-3456
URL/http://fumoto.hakodate.ne.jp/
営業時間/11:45~14:00(ミニ会席の場合)、11:45〜22:00(会席/フルコースの場合)、最終入店19:30(応相談)
不定休(月2回程度休)
料金/ミニ会席(昼):3564円~4752円、会席(昼〜夜):7452円~18112円
(※料理はコースのみ)
※コース料理は、好みや予算に応じて予約時に相談できます。メインを魚介類から道産牛に変更することなども可能。またお祝いのケーキなどのサプライズも依頼可(別料金)。

vol.1はコチラ 夜景にサービスにリラックスできる「フォーポイントバイシェラトン函館」
取材・文/和田 真由子

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