あのザ・リッツ・カールトンが 日本が誇る「ご当地弁当愛」に夢中!?

日光、東京、京都、大阪、福岡、沖縄にある6つのラグジュアリーホテル、ザ・リッツ・カールトン。こちらでは６ホテルとも同タイミングで、「FLAVORS IN TRANSIT 旅する味」という地域の風土や食文化を現代のラグジュアリーな美食体験として国内外のゲストをもてなすイベントが現在開催されています。

そのコンセプトのモチーフとなるのは、なんと「駅弁」！ 駅弁といえば……。想像してみてください。ローカル感たっぷりのお弁当名に惹かれ、売店の地元マダムから購入し、列車に座った瞬間に缶ビールを開けて、箱庭のように敷き詰められた地域の味を夢中でかき込むあの魅惑のお弁当……。

「秘密のケンミンＳＨＯＷ極」というテレビ番組を愛する宮城出身の筆者としても、その一連の「駅弁文化」を反芻するだけでも胸がキュンとしてしまいます。

コチラのダイニングプログラムでは日光から沖縄まで 全6つあるホテルが、各地の食材や調理技法、歴史背景などをもとに、コース料理、アフタヌーンティー、など多彩なプログラムを展開するとのこと。で、今回は福岡の「体験型のお弁当」を体験してまいりましたよ〜。これがかなり、意外なアプローチでした！

暮らしに彩りをあたえてくれる民芸品が再注目されている今。とりわけ「曲物」は軽くて通気性も良いため、お弁当箱や小物入れ、インテリアにも重宝しています。秋田の「大館曲げわっぱ」が全国的にメジャーではあるものの、実は福岡にも古くから、博多曲物(はかたまげもの)が存在しているのです。

博多曲物は、地元の杉やヒノキの板に熱を加えて曲げて、それを桜の皮で綴じて作られるそう。同企画では、地元で420年以上曲物を作り続け、18代目になる柴田玉樹さんに、曲物文化の話や制作話を聞きながら、自分だけのお弁当箱を作ることができる稀少なワークショップを開催しています。

博多曲物をイチから作るとなると木材スライスから、板を熱湯で煮て柔らかくするなどなど多くの工程があるため、今回は木材を曲げた部分に穴を開け、なめした桜の木皮を使って縫い綴じる作業にトライ。

直接、柴田さんからレクチャーを受けながら工作ができます。ワタシのような不器用人でも簡単にできるのでご安心あれ！ 常に木材に触っているからか、不思議と気持ちも和み、また無心で作業に没頭するため、ちょっとした心のデトックスにもなりました。柴田さんの作品も大変素晴らしいので、ぜひHPもチェックしてみてください。

お弁当箱が完成したら、「ザ・リッツ・カールトン福岡」で会席、鮨、鉄板焼の3種類の日本料理をご堪能いただける「幻珠（ゲンジュ）」から、３タイプのお弁当専用メニューをセレクト。今回は会席メニューを選ぶと、我が子のように愛着が湧いているお弁当箱にお料理が写真のように美しく詰められて目の前に再登場してくれました（我が子、おかえり♡）。

会席弁当では「黒毛和牛そぼろ」と「牛ロースの鉄板焼き」、「明太子卵焼き」に長崎で獲れた「イカのカラスミ揚げ」、「チキン南蛮」や「胡麻カンパチ」など、九州が誇る食材を使用したローカル料理がぎゅうぎゅうに詰まっており、これぞまさにザ・リッツ・カールトン的「駅弁」。

館内のレストランで召し上がったら、そのままお弁当箱はお持ち帰りOK。ケアをすれば長く使える博多曲物。そのまま次回の紅葉デートに使うのも、オススメでございます。他エリアホテルで開催中の「FLAVORS IN
TRANSIT 旅する味」もぜひチェック＆トライしてみてくださいね。

初めて宿泊させていただいた「ザ・リッツ・カールトン福岡」。先述の曲物しかり、民藝を誇るこの土地では、博多織（はかたおり）からホテルの内装デザインの着想を得ており、地元のアーティストによる作品で溢れています。お部屋も広く、なんと居心地がいいこと。港が一望できると人気のBAR「Bay」に行こうとしましたが、その日はあいにくの雨。思う存分引きこもることに。普段あまり頼まない、ルームサービスに甘えてみることにしました。

ルームサービスでは夜中でもオーダーできる牛肉とお揚げがたっぷり入ったカレーうどんをチョイス。スパイシーでコクがあり、あと引く美味さ。また、カクテルはエスプレッソマティーニが好物なのですが、インルームダイニングカクテルのメニューにはなく。一応相談してみると、爽やかなサービススタッフさんが持ってきてくださり感動！おひとりさまの乾杯も、豊かな気持ちで味わえたのでした。

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