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2020.06.18

ようやく作れる! 初夏の「パンケーキ」レシピ

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!

CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太

「男子厨房に入らず」と言われたのも今は昔。いまは「弁当男子」も、週末ともなれば腕を奮ってホムパやキャンプ……という料理上手な男性もたくさんいます。でもその一方で、まだ「インスタントラーメンしか作れない」という方もある一定数いるのも真実。

そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
第19回は「パンケーキ」。
ステイホーム期間には自宅でスイーツを作る人が多かったせいか、バターや小麦粉、とくにパンケーキミックスが売り切れていましたが、自粛が解除された現在は徐々に流通も復活してきているようです。普段は自宅でパンケーキなど焼かない人も、手に入らないとなるとなぜか作りたくなったりして(笑)。

そこで、今回はようやく作れる「パンケーキ」。それも、生地にリコッタチーズをいれたふわふわの焼き上がりが魅力の「リコッタパンケーキ」です。‟世界一の朝食”として有名な「bills」(オーストラリア)で一躍人気となったメニューですが、これを野本さんのアレンジレシピで作ってみましょう!

「リコッタパンケーキ」を作ってみよう!

【材料】  6枚分

たまご         2個
小麦粉        100g
ベーキングパウダー   小さじ1
リコッタチーズ      80g
牛乳         100ml
砂糖         20g
塩          ひとつまみ
バター         10g

A生クリーム      100ml
A砂糖          小さじ2

Bオレンジ         1個
Bグラニュー糖       小さじ2
Bレモン汁        小さじ1
Bラム酒                          小さじ1/2

パンケーキはシンプルにバターとシロップで食べてもおいしいですが、今回は初夏らしくオレンジを添えました。濃厚なリコッタパンケーキを柑橘がさっぱりとさせてくれて、何枚でも食べたくなるおいしさです。
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【作り方】

トッピングするオレンジを先に作っておきます。
果汁をたっぷり絞って、フレッシュなオレンジソースの出来上がり。
オレンジは皮をむき、実をとりだします。このとき、薄皮や果皮の白い部分が混ざると苦みが残るので、上の手順で果実だけきれいにとりだしてみてください。最後に残った芯の部分にも果汁がたっぷり残っているので、手でギュッと絞り、フレッシュなオレンジソースを作る気分で。グラニュー糖とレモン汁、ラム酒を加えたら出来上がりです。このオレンジは、パンケーキが焼きあがるまで冷蔵庫で冷やしておきましょう。
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さあ、パンケーキの生地を作っていきます。まず卵を黄身と白身に分けます。
卵の黄身と白身への分け方がわからない……人はまずいないですよね? 
この卵黄をボウルに入れてほぐし、リコッタチーズを加えて混ぜます。さらに牛乳を加えてマゼマゼ。
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小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい、さきほどの黄身とリコッタを混ぜたものに合わせて、さっくりと混ぜておきます。‟粉ふるい”を持ってない(普通は持ってないですよね?)方は、目の細かめなザルか茶コシなどで代用できます。粉を一度ふるうことでよりなめらかな食感のパンケーキになるので、このステップはできるだけ省略したくないところ。
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さて、ここで別のボウルを2個使います。今回はボウルをたくさん使いますね。なければ、大きめのどんぶりや小鍋で代用してください。

作るのはメレンゲです。卵の白身を2重にして冷やしたボウルで泡立てるわけですが、その詳細は「パブロバの作り方」を参照してください。要はしっかり冷やしたボウルで卵白をひたすらかき混ぜる訳です。電動ミキサーがあれば簡単ですが、無い場合はミキサーでガシャガシャ……筋トレのつもりで頑張ってください。
氷水を入れたボウルと2重にすることで白身が冷やされ、早く泡立ちます。
卵の白身には塩を少々降り、分量の砂糖を2回に分けて加えながら混ぜます。しっかりとツノが立つまで泡だてましょう。
卵の白身はこんな感じにツノが立つまで泡立てます。
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出来上がったメレンゲは、まず半量をさきほどの生地(卵黄、リコッタチーズ、ふるった粉を混ぜたもの)に加えます。このとき、1回ですべて加えないのは、せっかくフワフワに泡立ったメレンゲの食感を大切にするため。なので混ぜるときはあくまでさっくりと。混ぜすぎないように注意してください。
メレンゲをつぶさないようにさっくりと混ぜます。
残りの半量を加えてさっくり混ぜ、溶かしバターを加えて、メレンゲの泡を潰さないようにそっと混ぜ合わせます。この溶かしバターを生地に加えるのが、パンケーキをこっくりとさせるコツです。パンケーキミックスで作るときでも、溶かしバターを加えるだけで格段に濃厚な味わいになりますよ。
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いよいよ焼いていきます。出来上がった生地で6枚分ですので6分の1くらいの生地をおたまにとり、熱したフライパンに流します。このとき、さきほど溶かしバターを作ったフライパンで焼けば、改めて油を敷く必要がありません。
パンケーキはお好みのサイズで焼けますが、このくらいのサイズのほうが扱いやすいです。
蓋をして、弱めの中火で焼き色がつくまで焼きましょう。裏返して、焼き色がつくまで焼いたら……出来上がりはもうすぐです!
パンケーキが焼きあがる香り……たまりません!
パンケーキが焼けたら、盛り付け、別に泡立てておいた生クリームとオレンジを添え、完成です。
生クリームの泡立て方については、やはり「パブロバの作り方」を参考にしてください。
ふわふわと軽い食感で、口の中でほろりと溶ける、やさしい味わいのパンケーキです。オレンジソースや生クリームを省いて、お好みのシロップやジャムを添えてもおいしいはず。夏のブランチにぜひお試しください。

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。

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