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2018.08.31

ダイヤを贈る時、絶対忘れてはいけないこととは?

ダイヤモンドをギフトとして贈る際に気になるのは、やはり価格でしょうか? あるいはサイズやカットなどでしょうか? ダイヤモンドはどれも同じ、と思っていませんか? 実は、品質だけでなく、ダイヤモンドは産地も重要なのです。

CREDIT :

文/秋山 都 イラスト/林田秀一

ダイヤモンドも「エシカル」がキーワード

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2006年に公開された映画「ブラッド・ダイヤモンド」は、アフリカのシエラレオネなど内戦地域のダイヤモンドをめぐるストーリー。反政府軍に制圧された鉱山のダイヤモンド原石が武器購入の資金源となってしまい、それが内戦を長期化させてしまった、という、いわゆる“紛争ダイヤモンド”を題材にしたサスペンスです。

採掘に雇用された現地の人々が、不当労働を強いられるシーンなど、ダイヤモンドにまつわるブラックな要素を浮き彫りにしたこの作品は、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、大きな話題を呼びました。

その後、国連やダイヤモンド業界の努力により、紛争ダイヤモンドはなくなったといわれていますが、1980年代~90年代に起こったことがモデルになっている本作品は、あながちフィクションとは言えないわけで……ダイヤモンドは一点の曇りもなく輝きますが、その流通経路は必ずしもクリアに見渡せないのが事実。ウエディングやアニバーサリーなど人生の喜ばしい節目を祝福してくれるダイヤモンドが、戦争や紛争に関わっているとしたら・・・……考えたくもないですね。

私たちの手の上で輝くダイヤモンドにも、さまざまなストーリーが秘められています。その石がここまでたどってきた日々に思いを馳せるのも、これからのダイヤモンドとのつきあいにおいては大事なことかと。贅沢なアイテムの裏で誰かが泣いている、なんて想像したくないから、ダイヤモンドもエシカル(倫理的)であるのが重要、というわけです。
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ダイヤモンドが養殖!? 驚きのラボ栽培ダイヤモンドとは

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さて、ダイヤモンドはまぎれもなく、もっとも高価で、もっとも価値の高い宝石です。始まりは約33億年前。地球内部のマントルの運動によって、地下百数十kmの深さで結晶したと言われるダイヤモンド原石が火山活動により地表に噴出したものが砂礫となり、川や海に流れ出しました。ゆえにダイヤモンドはもちろん「天然」。ほかの貴石と同じく、ダイヤモンドは考えられないほど長い時間をかけて大地の中で育まれ、私たちの手元へと届きます。

希少性が高いとなれば、必然的に高価になります。ゆえに、誰でもが持つことができるわけではなく、ではどうするか、と頼るのはいつも科学の力。キャビアなら人工、クロコダイルなら型押し、うなぎなら養殖、と私たちは常に希少なものを少しでも多くの人が楽しめるよう、研究と努力を重ねてきました。

ダイヤモンドの世界も然り。いままで人造ダイヤモンドといえば、天然とは比べるまでもなく輝きも、カットの品質も劣るものばかりでしたが、2000年代に入ってからその“養殖”テクノロジーが飛躍的に向上。パッと見ではわからないものも多くなり、中国で展開される実に14%のダイヤモンドが人工であるという調査結果が明らかにされるなど、マーケットは驚きを隠せませんでした。

そこへ、デビアス グループが自ら人造ダイヤモンドによるブランド「Lightbox」というコレクションを発表。9月から販売をスタートさせるというニュースが飛び込んできました。LDG(Lab-Grown Diamond)とも呼ばれるそのダイヤモンドは、50年に及ぶ研究の結果、研究室で栽培された、言わば“養殖”ダイヤモンド。
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「Lightbox will transform the lab-grown diamond sector by offering consumers a lab-grown product they have told us they want but aren’t getting: affordable fashion jewelry that may not be forever, but is perfect for right now(ライトボックスはいままでのラボで養殖されたダイヤモンドの世界を変革することでしょう。その輝きは永遠ではないけれど、手頃な価格のアクセサリーとしては完璧です)とデビアス グループのCEO であるBruce Cleaver (ブルース・クリーバー)氏が語るように、1カラット約800USドルとアクセシブルな価格も魅力。あれ? いままでの人造ダイヤモンドはもう少し、いえ、かなり高価でしたが、なんとリーズナブルな! そしてなにより、採掘の必要がなく、インドアで出来るという意味では環境にやさしいダイヤモンドとも言えるのかもしれません。
 
ホワイトだけではなく、ピンクやブルーなどのカラーダイヤモンドも“栽培”されるというから、気軽に楽しむのはLightbox、永遠の輝きを慈しむなら天然のダイヤモンドとTPOに応じて使い分けられたらいいですね。え、私? 自分で買うならLightbox、プレゼントしてもらうなら天然のダイヤモンドです、もちろん!

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