2025.11.16
大人こそ知っておくべき! リーバイスのヴィンテージデニム&ジージャン、コンバース・オールスター、白T、基本のキ
カジュアルの基本とも言える、リーバイスのデニムパンツ&ジージャン、コンバースのオールスター。当たり前のように着ているけど、人に聞かれた時に、あなたはその詳細をどれだけ答えられます?
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写真/蜂谷哲実(hachiya studio) イラスト/Isaku Goto 文/竹石安宏、いくら直幸、竹内虎之介
大人カジュアルの「基本のキ」
THE 王道だからこそ、知っておきたいコト

基本のキ その1
Gジャン着てるなら、1st、2nd、3rdの意味はもちろん知ってますよね?
そう、ひと言でGジャンといってもデザインはさまざまであり、そのほとんどがリーバイスやリーといったアメリカのオーセンティックブランドが、20世紀に生み出したものに範を取っているんですね。なかでもリーバイスが開発した歴代の4モデルは、現代のGジャンの基準となったいわば原点ですが、どれがどれだかは古着好きでもない限り、あまり知られていないんです。そこでいまさら周囲に聞くのもちょっと恥ずかしい、リーバイスの歴代Gジャン4モデルをあらためて解説しましょう。

基本のキ その2
大人なら知ってて当然?! リーバイス4大ヴィンテージモデルの見分け方
つまりヴィンテージの名作を理解することで、最新のデニム、延いては今日のカジュアルファッションに対する見方も違ってきます。また、若かりし頃に古着に傾倒したという諸兄も覚えた知識を忘れていたり、当時と現在では見解が変わったことも多々。ここではヴィンテージジーンズを語るうえで外せない、主要4モデルをフォーカスし、それぞれの特徴を解説します。
【リーバイス・S501XX “大戦モデル”】
長い歴史をもつ「501」のなかでも、第二次大戦の1942~46年に製造されたモデルは、少々マニアックなツウ好みのヴィンテージです。別名 “WWll(World War ll)モデル”とも呼ばれます。

基本のキ その3
コンバース・オールスターの大人な履き方講座
でも、なかにはさらに格好いいアニキもいる。なので、またまた観察してみると、そういう人はヴィンテージを履いているのだと気付きました。はは〜、なるほど、現行モデルを履く際にわざわざハーフサイズ上を買って紐を絞り上げるのは、元来作りの細いヴィンテージの雰囲気に近づけるためなのね、と妙に納得。以降、新品のオールスターを履く際はその流儀を貫いてまいりました。

基本のキ その4
永久定番の白Tは、なぜお洒落に欠かせないアイテムになったのか?
それが映画です。なんかこれ、どっかで聞いたことのある流れだと思いません? 実はこの図式、デニムとソレまったく同じ。しかも、立役者たる俳優までデニムと同じマーロン・ブランドとジェームス・ディーンです。つまり、白Tとデニムはセットでファッションになったってこと。
マーロン・ブランドは1951年公開の映画『欲望という名の電車』で、ジェームス・ディーンは1955年公開の映画『理由なき反抗』で白Tを着用。その格好よさで若者たちの心を鷲掴みにします。これは当時の大人にとっては、いまでは考えられないほどセンセーショナルなスタイルでした。なんせ肌に張り付く下着ですからね。1980年代にガーター姿でステージ立ったマドンナと同じくらいの、あるいはそれ以上の衝撃といえばおわかりいただけるかと。
しかし、どんなに大人が眉をひそめようとも、すでに巨大なマーケットの担い手になりつつあった若者の勢いは止められません。こうして白Tは若者の社会に対する反抗や異議申し立ての象徴として、ファッションシーンを席巻する存在となりました。同時に白T(&デニム)のファッション化こそが、男女の垣根をも超える新たなスタイルのスタート地点となりました。そう、ここからいまに続くカジュアルの歴史が始まったのです。















