2019.11.02
【実例】この秋、大人は革ジャンをどう着るべきか? 王道の3タイプで解説
ハードさとは真逆なラグジュアリーなレザージャケットも魅力ですが、今シーズンはライダースをはじめとしたハードなレザージャケットも気になるところ。でも、大人として着こなすならハード一辺倒じゃダメですよ。
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写真/蜂谷哲実(hachiya studio) スタイリング/四方章敬 文/安岡将文
冷静と情熱の間、もといタフさと上品さの間が正解です

昨今は、ドレスカーゴよろしくドレスレザーなど、大人が街で着られる洗練されたデザインも増えました。もちろん、それは間違いナシなんですが、今季はあえて無骨なレザージャケットを主役するのも一興。というのも、ちょいアメカジな気分を最もお手軽に味わえるから。さらに、どんなコナシをしても本物のアメリカンなわけで、そこの存在感は唯一無二。
というわけで、お次に指南したいのは無骨なレザージャケットを手なずける方法。無骨なレザージャケットに注目したい理由は、前述の通り、ちょいアメカジに最適なアイテムゆえ。つまり、目指すのはいかにもハードなバイカースタイルではなく、武骨さを滲ませながらも洗練されたコーデです。
ポイントは、レザーブルゾン以外はキレイにまとめること、これだけです。細かな着こなしのコツは各コーディネイトごとの解説にて!
◆ チンクワンタ
イタリアもアメリカに負けない武骨顔は作れるんです

そんな1着でも、カシミアニットにモールスキンの1プリーツスラックスとなら、品良い印象に。Vネックとビットローファーで、抜け感を演出するのもポイントです。

「チンクワンタ」とは・・・
創業は1973年。ブランド名の50という数字は、創業者ステファノ・フリニャーテ氏が1950年生まれということに由来します。
拠点はイタリアのトスカーナ。同地には数多くのレザーブランドがありますが、その中でも素材の上質さや洗練されたフィッティングに定評があるのがココです。
一方で、アメリカンなデザインも得意とし、見た目は武骨でも着心地や質感はエレガントという、まさしく大人に理想的なレザージャケットを多く揃えます。
◆ バンソン
ライダースなら、洗練されたシングルが狙い目

スタンドカラーに合わせてニットにはタートルネック、シューズも重さを極力軽減するスリッポンを。付属品を極力無くし、ソリッドに徹しましょう。

「バンソン」とは・・・
1974年にアメリカ・マサチューセッツ州のボストンで創業。品質にこだわったレザーウェアは、レースシーンにおいて信頼を獲得するも、その後のオイルショック等によって1980年に倒産します。
しかし、84年には復活を遂げ、モーターサイクルジャケットを中心に世界展開。自社ファクトリーでの生産にこだわり、現在も職人の手作業によって作られています。特に肉厚な革に定評があり、その頑強さからリアルバイカー御用達となっています。
◆ ショット
そもそもドレスもこなせるからこそ、王道なんです

ところが、ハイゲージのニットポロに、クラシカルなベルトレスの2プリーツスラックスを合わせると、一転して都会的な印象に。柄スカーフでの小粋な遊びも、大人ならではです。

「ショット」とは・・・
創業は1913年のニューヨーク。ショット兄弟によって誕生した同ブランドは、1928年に世界で初めてフロントジッパーを採用したライダースを発明。
そして50年代には、スター型のスタッズをエポレットにデザインしたワンスターが誕生。映画『ワイルド・ワン』で着用されたことをきっかけに、バイカーや不良、ロックのアイコン的な存在になります。
自社ファクトリーによるアメリカ生産を貫く、ライダースにおける名門です。
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