インディゴデニムをもっとお洒落に見せる進化版アメカジとは？

程よく色落ちしたインディゴデニムといえば、大人カジュアルになくてはならない永遠の定番。ですが味がある反面、ステレオタイプなアメカジの印象が色濃く滲みがちなアイテムでもあります。

土臭くて男らしい無骨なアメカジ……、それはそれで格好良いのですが、元号はもう令和。そろそろ、今の時代にアップデイトしたイマドキな装いにトライしたいところです。

では、どうするか？  ポイントは、合わせるアイテムの素材感や色、小物でのアクセント付けなど、ちょっとした工夫で、“華やぎ”をプラスすることにあります。

華やかな味つけが、インディゴデニム特有の土臭さをさらりと中和。これにより、俄然イマっぽく映るのです。上記のコーデ術を実践したイマドキなアメカジ４例を紹介するので、ポイントを見ていきましょう。

デニム×Gジャンは鉄板の合わせですが、反面、アメカジ純度の高いスタイルでもあります。これをイマドキに変えるのが、スエード使いや、ビットローファーでの華やぎ。これにより、定番の合わせがぐっと華やかで大人っぽいそれに化けるのです。

まずは、デニムをチェック。ほんのりダメージ加工が施されたデニムは、ストレッチ仕様です。テーパードの効いたシルエットで、味がありながらもすっきりした印象。

足元はスニーカーを避け、革靴を合わせるのが華やぎコーデの基本中の基本。ここでは、トップスの素材と合わせてスエードのそれを選びました。煌びやかなビットも華やぎを後押しします。

いわゆる2nd型デザインのGジャンも、色落ちデニムではなくスエードにすれば、俄然大人っぽい印象に。ベージュスエードのそれは色落ちデニムとの色相性も抜群で、さりげなく着こなしを格上げできます。

ここでステレオタイプなアメカジではヘンリーネックTをインするところですが、華やぎを意識するなら、迷わず明るい色味のハイゲージニットをイン。そんな一押しを加えてあげれば、お手軽にアップデイトできますよ。

デニムに紺ブレといえばプレッピースタイルにも見られた定番の着こなし。これを令和版にアップデイトしたのがコチラです。ポイントはずばり、軽やかな素材と仕立ての紺ブレを選ぶこと。

品のよさをアピールしつつイマドキの華やぎを表現するには、“軽さ”も重要なポイントになるのです。インナーには、紺ブレを着崩す場合の定番たるレタードスウェットをチョイス。

挿し色の効いたそれを選ぶことで、さらなる華やぎが生まれます。

デニムは裾に向けてスッとテーパードする一本を。クッションの入らないジャスト丈も、クリーン＆スマートな印象を高めるポイントです。そして足元には、迷わずコインローファーをチョイス。

黒の表革にすることで、印象がグッと締まります。

ダブルの紺ブレは、メッシュ調の変わり織りの生地を用いたもの。軽やかな生地感＆仕立てがポイントで、これをざっくりとフロントオープンで着ることで抜け感が表現できます。

ここでは、ベースボールキャップでさらにくだけた印象を盛りつつ、明るい緑の効いたレタードスウェットをイン。色の華やぎを加味すれば、イマドキの抜け感満点なプレッピースタイルが完成です。

程よい色落ちのインディゴデニムへオフ白のステンカラーコートを合わせた、キレイめの装いです。青×白といえば鉄板の色合わせですが、インナーにチルデンニットを合わせることで白場が増し、より華やかな印象に。

トドメにVゾーンから覗くTシャツにも白のそれを選べば、華やかかつクリーンな印象が際立ちます。

すっきりした細身のデニムと、ゆったりしたステンカラーコートが織りなすシルエットの緩急も、イマドキな洒落感のポイント。裾はクッションが付かないジャスト丈がクリーンにこなすポイントなので、長いときはロールアップしてはきましょう。

足元には、デニムやアイボリーのコートと色相性のよい、ブラウンのスエードローファーを。

チルデンニットはステンカラーコートと同様、着るだけでお行儀のよさが滲むアイテム。かつ、白場やカラーラインで華やぎをガツンと加味することができます。

アジな色落ちデニムと合わせれば、自ずと、大人っぽさと抜け感を兼ね備えたスタイルが完成する次第。

マウンパにデニムといったらヘヴィデューティなアメカジの定番スタイル。レトロアウトドアな趣溢れるカラフルなマウンパに、淡いブルーのデニムとくれば、合わないはずがありません。

ただ、これもアップデイトがないとただ土臭く見えてしまう嫌いがあります。そう見せない鍵はずばり、マウンパのシルエット。

ふわりとしたＡラインを描きながらも、丈感はジャスト──そんなシルエットが、印象をぐっと洒脱なそれに変えるのです。

マウンパのボリューム感に合わせて、デニムもゆとりのあるストレートを選ぶと、バランスよくキマります。丈はここでも、ジャストが正解。裾のクッションをつけないだけで、印象を洗練できます。

そして重要なのが、足元。登山靴やスニーカーではスポーティ過ぎますから、程よくくだけた印象の革靴＝スエードのタッセルローファー等を合わせるのが、華やぎを演出するうえで欠かせません。

インナーはガゼット付きのクラシカルなスウェット……ではなく、実はこちら、ニットなんです。ニットとすることでクリーンな印象が増し、ここでも華やいだ印象を加味することができます。

また、王道のグレー杢ではなく、白っぽい色味のそれを選んでいるのも華やぎのポイントですよ。