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2018.10.29

初ドローン、買うならどれ? プロのオススメはコレとコレ!

プロ仕様から玩具レベルまで、ドローンにはさまざまな種類がありますが、今買うならどれが良いのでしょうか。ドローンに精通するフォトグラファー・桐島ローランドさんがセレクトするのは、DJI社の「Mavic Air」と「Tello」とのこと。果たしてその理由とは?

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取材・文/平井敦貴 取材協力/桐島ローランド

DJI社の中型機「Phantom(ファントム)」シリーズは、1インチカメラを搭載し、高画質な撮影が行えます。
DJI社の中型機「Phantom(ファントム)」シリーズは、1インチカメラを搭載し、高画質な撮影が行えます。

ドローン未経験者は必読! 飛ばし方と選び方

テレビ番組やネットの動画などでも、今や日常的に使われているカメラ付きドローン。でも、実際に飛ばしたことのある人はまだまだ少ないのではないでしょうか。ここでは、そんなドローン未経験者に向けて、その飛ばし方やオススメの機体をフォトグラファー・桐島ローランドさんに伺います。
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ドローンはその機体の重さが200gを超えるか否かで法律的な規制が変わってきます。
ドローンはその機体の重さが200gを超えるか否かで法律的な規制が変わってきます。

ドローンには重さによって2種類に区分される

「まず、実際にドローンを購入する前に基礎知識をおさらいしましょう。ひと口にドローンと言っても、機体の重さが200g以上あるかどうかによって実はその扱いが変わってくるのです」

そう語るのは桐島ローランドさん。フォトグラファーとしての活躍はもちろん、現在では3Dグラフィックスやドローンなどテック系の仕事を数々とこなすマルチクリエイターです。桐島さんは続けます。

「日本ではドローンの普及とともに、2015年に航空法の一部が改正されました。それにより、機体の重さが200g以上の『無人航空機』いわゆる一般的なドローンは、200g未満の『模型航空機(ラジコン飛行機やトイドローンなど)』と区別され、航空法の適用対象となったんです。

例えば航空法では、人口集中地区の上空や、高さ150m以上の空域を飛ばすには、あらかじめ国土交通省に申請をし、地方航空局長の許可を得る必要があります。ちなみにこの申請には少々手間がかかるのですが、特別な資格などは一切必要ありません。

よくドローンを飛ばすのに『免許』が必要だと勘違いされることがありますが、2018年10月現在、運転免許は必要なく誰でも申請は可能です。また無申請でも、許可不要の場所を飛ばすのであれば、ガイドラインに従っている限り法的に問題はありません。

つまり機体の重さが200g未満だったり、航空法の指定外であれば、誰でもどこでも飛ばすことができるんですね」
国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」より一部改変。①〜⑥のガイドラインを遵守することで、A、B、C以外のエリア(赤枠)は誰でも飛行可能となります。詳しくは国交省のサイトをご覧ください。 http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」より一部改変。①~⑥のガイドラインを遵守することで、A、B、C以外のエリア(赤枠)は誰でも飛行可能となります。詳しくは国交省のサイトをご覧ください。 http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

アマチュアからプロまで使用するのはDJI社のドローン

「飛行ルールを確認したら、あとは購入して飛ばすだけです。先ほども述べた通り、200g未満は『模型航空機』に分類され、玩具レベルを含めて多くの機体が販売されています。反対に200g以上で、アマチュアからプロまで多くの人が使っているのは中国『DJI』社のドローンです。ハイエンドの『Inspire(インスパイア)』を筆頭に『Phantom(ファントム)』『Mavic(マヴィック)』『Spark(スパーク)』と中〜小型のラインナップを揃えています。購入の際は、このDJI社の製品であれば基本的に失敗はないのでオススメですね」

では、そんな桐島さんが推薦するのは一体どんな機種なのでしょうか。
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桐島ローランドさんオススメのドローン[1]

DJI「Mavic Air(マヴィック エア)」

「ドローンを初めて買う人にまずオススメなのが、DJIの『Mavic Air(マヴィック エア)』です。上位機種である『Mavic Pro』『Phantom』に比べて画質はさほど劣らず、それでいて携帯性は抜群です。動画は4K/30fpsの撮影ができ、1200万画素の静止画はHDR(ハイダイナミックレンジ)処理によってドラマティックに仕上がります。

また、動体を自動で追尾する『アクティブトラック』機能や、手のジェスチャーで撮影を行う『スマートキャプチャー』機能など、“自撮り”の写真もお手の物なので、旅先などで気軽に飛ばせて楽しめるのもポイントですね。僕も数々のドローンを試しましたが、常に持ち歩いているのはこの『Mavic Air』です。旅先に持ち運んで飛ばすだけで、きっとこれまでにない感動を味わうことができますよ」

DJI「Mavic Air」

機体重量:430g
サイズ:たたんだ状態 168×83×49 mm (L×W×H)
たたんでいない状態 168×184×64 mm (L×W×H)
最大飛行時間(無風):21分
カメラセンサー:1/2.3インチCMOS(有効画素数12MP)
価格:10万4000円

桐島ローランドさんオススメのドローン[2]

DJI「Tello(テロー)」

「続いてはこちらの機種。200g以下のいわゆる『トイドローン』でも、DJIが販売しているこの『Tello』は圧倒的に優秀なのでオススメです。本体が80gしかないので強風時には飛ばされてしまうこともありますが、それでも安定感は同クラスのものとは比較になりません。

放り投げるだけでフライトを開始したり、実際に飛行しているのをVRゴーグルで体験できる『FPV機能』を備えていたりと、大人も楽しめる要素も満載なので、気軽にドローンを試してみたい人にはうってつけだと思います。1万2800円という破格の値段なので、ちょっとしたプレゼントとして贈ってみるのもアリかもしれません。パーティーやバーベキューなど、多くの人が集まる場で使えば、最高の遊び道具にもなりますよ。

まずはこの『Tello』と『Mavic Air』の2機種で試してみて、よりプロ志向が強まったら『Mavic Pro』や『Phantom』を検討してみると良いかもしれません。ぜひ、自分のライフスタイルに合った一台を見つけてみてください」

DJI「Tello」

機体重量:約80g
サイズ:98×92.5×41 mm (L×W×H)
プロペラ 3インチ
最大飛行時間(無風):13分
カメラ画素数:5MP(2592×1936px)
価格:1万2800円

桐島さん、ありがとうございます!

今後もさまざまな機体が登場することが予想されるドローンの世界、みなさまも趣味のひとつとしてご検討してみてはいかがでしょうか。
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● 桐島ローランド

フォトグラファー・総合ヴィジュアルクリエイター・3DCGエバンジェリスト。

1991年 ニューヨーク大学芸術学部・写真科卒業後、本格的にフリーランス・フォトグラファーとしてのキャリアをN.Y.でスタート。
1993年 東京に活動拠点を移し、多くのファッション撮影、広告撮影の他、ムービー作品も手掛ける。
2007年 パリ・ダカールラリー完走
2014年 3DCGプロダクション、AVATTA設立、代表取締役に就任。ヴィジュアルクリエイターとして写真・ムービー等を制作する傍ら、3DCGが真のフォトリアルとして躍動し融合を果たすことを目的としたエバンジェリストとしての活動を行う。国内外を問わず、多数のテクノロジーオリエテイティドなカンファレンスなどにも出席、マイクロソフトの販売代理店アドバイザー、自動二輪車メーカーのアンバサダー等も務める。

AVATTA URL/https://avatta.net/

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