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2022.10.12

落語を聞きながら秋の味覚を堪能する「星のや東京」の「東京・ご馳走落語」とは?

秋と言えば、芸術の秋? 美食の秋? そのどちらも同時に味わえる贅沢なプランが、東京・大手町の日本旅館「星のや東京」から登場。一足お先に体験してきました。

CREDIT :

文・写真/秋山 都 

LEON.JP食いしん坊担当の秋山都です。

「全国旅行支援(全国旅行割)」が2022年10月11日から12月下旬まで実施されることとなりました。これを機に、この秋に出かけたいデスティネーションをご紹介する企画を独自に遂行中です。私おすすめのお宿や旅先での楽しみ方をご提案してまいりますので、しばしおつきあいいただけましたら。
▲ 「星のや東京」で、落語を通じて秋の味覚を堪能する「東京・ご馳走落語」は11月30日まで開催予定。
この秋のデスティネーション、まず東京・大手町。「近すぎる」って⁉ ハイ、東京にお住まいの方にはおなじみの、もしかしたら日々通勤しているエリアかもしれません。でも、「灯台もと暗し」と言うように、私たちは案外身近な存在の魅力に気づいていないこともしばしば。東京のど真ん中で、江戸の情緒をたっぷり味わえる「東京・ご馳走落語」は移動距離こそ短いものの、200年前の江戸の町へとタイムトリップできるような、深い内容の1泊2日なのでした。
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現代型タワー温泉旅館

◆星のや東京(東京・大手町)

▲ 天井の高いエントランス。靴を脱いで上がるので、靴下の穴開きにご用心(笑)。玄関や客室は全館畳敷きです。
まず「星のや東京」のご説明から。金融や商社のオフィスが立ち並び、日本経済の中心地ともいえる大手町の一角に建つ、地下2階、地上17階のビル、その1棟まるまるが「星のや東京」です。コンセプトは「塔の日本旅館」ということですが、たしかにこの細長いイメージは塔=タワーっぽいですね、うん。
▲ 何気に驚いた、エレベーターの中まで畳敷き。フロアに到着した際の「チン」という音の代わりに、ここでは「カンカン」と拍子木の音がする。
屋上には東京の空を真四角に見上げることができる露天風呂があり、地下1500mから汲み上げている天然「大手町温泉」が楽しめます。
▲ 内風呂から続いている露天風呂からは、東京の空を見上げることができる。その真四角な切り取られ方はまるでジェームズ・タレルのアート作品のよう。
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面白くて、美味しい。江戸情緒を耳と舌で味わえる「東京・ご馳走落語」

▲ 落語とはそもそもどんな芸能か? 「落語講座」で基本的なことを教えてくれる玉屋柳勢さん。
さあ、そこで「東京・ご馳走落語」。これは落語協会所属の真打である玉屋柳勢さんによる落語を聞き、さらにはその落語に出てきた秋の味覚を実際に味わうことができるという、贅沢なプランなのでした。美味しいものが出てくる落語と言えば、私には「まんじゅうこわい」か、「今なんどきだい?」で知られる「時そば」くらいしか思いつかなかったのですが、これがほかにもいろいろあるようでして……。
▲ 早稲田大学を卒業後、柳亭市馬師匠に弟子入り、2020年に真打昇進した六代 玉屋柳勢さん。
まず、聞かせていただいたのは「夜鷹そば屋」という演目。これはかつて柳家金語楼さんが作った新作落語「ラーメン屋」を、舞台をそば屋にアレンジした噺ということでした。子供がいない老夫婦が営むそば屋に、親の愛を知らない(ついでにお金も持ってない)はぐれモノが現れて……という、面白くも、哀しくて、ちょっとホロリとさせるお話。
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▲ 「東京・ご馳走落語」で聞く「夜鷹そば屋」に合わせて、新そばを使った「かけそば」、「そばがきの鴨コンソメ」、「そば粉のブリニ」、「鴨とそばの実のカイエット」。
おおいに笑って、少しホロリとしたらお腹もすいてきた……というタイミングで現れるのが、この食事。美味しそうにそばを何杯もすする登場人物に触発され、私もそばを食べたくなっていたところ。ここは粋にスルスルと音をたてて食べたかったけど・・・
▲ その気になって、そばをすすってみる筆者。あ、館内着は斎藤上太郎さんデザインで、ストレッチがきいているため着心地抜群です。
これが教えていただいても、なかなかできないんです。伝統芸能の奥は深いなぁ。あまりなじみのなかった落語ですが、すっかり玉屋柳勢さんのファンになってしまいました。10月23日には池袋演芸場で独演会「玉屋噺の会」が開催されるそうですので、ご興味あればぜひ。
▲ ご存知「目黒の秋刀魚」を聞いたあとには、炭火で焼いた秋刀魚ほか、秋刀魚コンフィや、秋刀魚のルーロ―など、秋刀魚づくし。
この「東京・ご馳走落語」は披露される落語の演目によって、供される食事も変わってきますので、何が聞きたい(食べたい)か、事前のチェックをおすすめします。
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▲ 「星のや東京」のユニークなアクティビティ「天空朝稽古」。
さて、落語を聞き、美味しい食事に満腹し、温泉につかってリラックスした一夜明けて翌朝——。早起きして、「星のや東京」のユニークなアクティビティである「天空朝稽古」に参加しました。これは、ご覧の通り、スカイツリーや東京タワーを真横に望むような、‟天空”(実は某ビルの屋上)で、北辰一刀流にのっとり「真向切り」「胴切り」「袈裟切り」を教えていただくという朝のエクササイズ。
▲ 何も遮るもののない、東京の天空で木刀を振り回すのは気持ちよい!
丹田に力を込めて「エイッ」と木刀を振り下ろすのはかなりの運動量らしく、うっすらと汗ばみます。ほてった頬を秋風がスーッと撫でていくのも心地よく、これはクセになりそう。江戸時代の大手町にはかつて武家の上屋敷が建ちならんでいたそうですが、300年後に地上160メートルで木刀を振り回すとは誰が想像できたでしょうか? 東京という私たちがよく知っている街にも、まだまだ知られざる面白さが潜んでいます。

● 星のや東京

住所/東京都千代田区大手町1-9-1
宿泊予約・お問合せ/0570-073-066(星のや総合予約)
*東京駅丸の内北口から徒歩10分。東京メトロ大手町駅A1、C2c出口徒歩2分。

「東京・ご馳走落語」
大工調べ:10月1日~31日
夜鷹そば屋:11月1日~30日
料金/1名2万円(税・サ込、宿泊料別)
含まれるもの/落語、秋の食材を使用した料理および日本酒、落語講座
予約/公式サイトにて14日前まで受付(最小催行人員2名)


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