• TOP
  • FROM EDITORS
  • 日本茶を深堀りできる温泉旅館「界 遠州」はどんなところ?

2022.06.29

日本茶を深堀りできる温泉旅館「界 遠州」はどんなところ?

温暖な気候で日本有数のお茶の生産地である遠州=静岡県西部へ。いつものお酒に代えて、お茶を飲みまくりました。たまにはオチャケも悪くない! ってか、むしろ、かなりイイ!

CREDIT :

文・写真/秋山 都 

LEON.JP食いしん坊担当の秋山都です。

最近ではお酒を扱う仕事も増え、気づけば365日中300日超はほろ酔いの日々。「これはいかん!」と身体をリセットするために向かったのが「界 遠州」です。静岡は浜名湖に面した、お茶がテーマの「界 遠州」は文字通り、ホスピタリティー(茶)にあふれた温泉旅館なのでした。
界遠州 茶畑
▲ 「界 遠州」で湯上がり処から、お庭の茶畑を望んでフ~ッ。モデルは筆者……と言いたいところですが、違います。

温泉と日本茶の奥深い世界にひたる

◆界 遠州(静岡県・舘山寺温泉)

まず「界」のご説明から。

「界」シリーズは「星のや」などで知られる星野リゾートによる温泉旅館ブランド。現在、北は北海道から、南は鹿児島まで21カ所で展開されています。この「界」にはいくつかのお約束があるのですが、そのひとつが、「地域や季節ならではのおもてなし」が用意されていること。日本各地には個性的な伝統工芸や芸能、食など多くの文化がありますが、それら地域ごとにユニークなカルチャーを「ご当地楽(ごとうちがく)」というサービスで体験できるのが特色のひとつです。
貝遠州 日本茶 浜名湖
▲ 遠州は浜松など静岡県西部を指す。古くからお茶の産地として知られています。
たとえば「界 遠州」の「ご当地楽」は日本有数の茶処である静岡県らしく、3種お茶のブラインドテイスティング。同じ新茶でも温度や抽出時間によって味わいや香りがまったく変わるんですね……勉強になりました。
貝遠州 日本茶
▲ 「界 遠州」のオリジナルサービスである「美茶楽」は季節に応じて変わる3種の煎茶の聞き茶体験。
普段お茶よりオチャケに親しんでいる私、お茶のことはよく知りませんでしたが日本茶って、心身のリラックスを促進させるだけでなく、抗ウイルス・抗老化作用もあるんですって。ならば飲むしかない、この滞在中はお茶にひたるといたしましょう。
PAGE 2
貝遠州 浜名湖 お茶
▲ 「美茶楽ラウンジ」のカウンターから浜名湖を見渡す。ボトルの中は水出しの冷茶です。
その気になって辺りを見回してみますと、「界 遠州」のあちらこちらにお茶がフリーフローで(笑)飲めるスポットが設置されているのでした。産地や焙煎などのデータも記載されているので、その茶葉ごとの個性を楽しみつつ、1杯、また1杯……。
ルミエールワイナリー 石蔵
▲ 棚には13種ものお茶がセットされているティーセラー。ブレンドに挑戦しても楽しそう。

お茶のパワーで温浴効果絶大

さて、ここが「界」シリーズであるということから、すでにおわかりでしょう。温泉も推しポイントのひとつです。
▲ 露天風呂から青紅葉が美しいお庭を楽しめる「湖都の湯」。
温泉に入る際にもお茶が重要な役割を果たしてくれます。入浴前に「かけ湯茶」として浅蒸し茶(冷)を、入浴中に「湯治茶」として棒茶(冷)を、そして入浴後に「仕上げ茶」としてほうじ茶(温)を飲むことで温浴効果をより高めてくれるのだとか。これ、実際に試してみますと、なるほど! 入浴中、ちょっとのぼせたかな? というタイミングで脱衣場に戻り、お茶を1杯飲みますと、すっきりした棒茶が身体にす~っと沁みていくよう。もう少しお風呂に入ろうかな、という気分にさせてくれます。また仕上がりにあえての温かいほうじ茶も、身体のポカポカをより持続させてくれるかのよう。
▲ 「湯上がりテラス」の前には茶畑。ほてった身体をアイスキャンディ―で鎮める筆者……なんですが、親指のささくれは見ないで~。
な~んて、その後にアイスキャンディー食べちゃ、温浴効果も何も無いんですけれどね(笑)。でもこのパイナップル味のアイスキャンディ―をなめなめ、浜名湖を渡ってくる風を受けるのはサイコーの気分でした。
PAGE 3

フグとウナギの美味競演

さて、お茶の食欲増進効果(そんなのあった⁉)のおかげでしょうか、お腹がすいてきました。
▲ お庭で栽培されているドウダンツツジの若枝が飾られた八寸。
「界 遠州」の食事の目玉はなんといっても浜名湖名産のウナギ。この日の夕食は、やはりこの辺りで揚がるフグを加えた「ふぐうな会席」でした。フグ刺し、フグからあげ、そしてウナギの白焼き……たまらなくなってスパークリングワインをオーダーしてしまいました(ああ、結局この日も……)。
界遠州 ふぐ 刺身
▲ 「ふぐ薄造り」。テッサを思い切って2~3枚一気にすくい、そこに皮を数筋と細ねぎを数本。スダチをキュっと絞って、ポン酢でパクッ。
界遠州 うなぎ 白焼き
▲ 「鰻の白焼き」。上品な脂の入り方であっさり。
PAGE 4
界遠州 ふぐからあげ
▲ 「ふぐ唐揚げ」。思わず手づかみで、骨までしゃぶりました。
▲ 〆の「界遠州謹製 鰻共だれ焼の土鍋ご飯」。
食後はデザート代わりにトラベルライブラリーでお茶を利かせたカクテルを1杯。まさにオチャケではないですか。
▲ この「おちゃけ」は食後のサービスに含まれています。
この日はお茶を飲みすぎて眠れないかと思いきや、この1杯のおかげでぐっすり眠れました。オチャケ、ばんざい!
PAGE 5
界遠州 朝食
▲ 茶箱におかずが入っている「界 遠州」の朝食。
翌日は早発ちだったため、朝食後にあわただしくチェックアウトしたのですが、お土産チェックもぬかりなく。名産の遠州綿紬のハンカチ。浜名湖周辺で昔から織られてきた綿紬はそのやわらかな色合いが特徴なんだとか。
界遠州 遠州麺紬
▲ 「遠州綿紬はんかち」をお土産に購入。
日本茶、ウナギ、フグ、そして遠州綿紬……日本にはまだまだ私の知らない魅力がたくさん隠れていますね。これからもひとつひとつ発見していきますよ!
軽井沢マリオットホテル

●界 遠州 (かい・えんしゅう)

住所/静岡県浜松市舘山寺町399-1
予約・お問合せ/0570-073-111(界予約センター)
HP/https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaienshu/
*1泊31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サ込、夕朝食つき)
*JR東海道新幹線浜松駅より、クルマで40分

PAGE 6

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        日本茶を深堀りできる温泉旅館「界 遠州」はどんなところ? | 編集記 | LEON レオン オフィシャルWebサイト