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2026.04.01

【試乗リポート】アストンマーティンSモデルの実力とは?

アストンマーティン最強のラインナップ「Sモデル」の販売が日本でも開始。ジェームズ・ボンド気分を味わえるのは、やっぱりココンチ。実車がお披露目されたスポーツカーの「ヴァンテージS」と、SUV「DBX S」のリポートをお届けします!

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文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/Aston Martin 編集/高橋 大(atelier vie)

アストンマーティンを代表する2台に最強のSモデルが登場!

グリルをはじめ フロントまわりの空力処理がよりスポーティに。(写真:筆者)

▲ グリルをはじめフロントまわりの空力処理がよりスポーティに。(写真/筆者)

オヤジさんにとって永遠の憧れといえば、ジェームズ・ボンド。次にくるのは、アストンマーティンですよね。2026年3月に、最強のラインナップ「Sモデル」の販売が日本でも始まりました。


実車がお披露目されたのは、スポーツカーの「ヴァンテージS」と、SUV「DBX S」であります。ごく簡単に特徴をいうと、よりスポーティな走りが楽しめ、内外装も凝ったスペシャルです。


「アストンマーティンのブランドが好きで、しかも、人とはひと味ちがうエクスクルーシブなモデルに乗りたい、という顧客に高く評価されています」


東京・青山の「アストンマーティン青山ハウス」でのお披露目のために来日した、アジアパシフィックおよび中国を担当するリージョナルプレジデントのカール・ベイリス氏の言葉です。

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アストンマーティンといえばグリーン系のボディカラーがよく似合う。

▲ アストンマーティンといえばグリーン系のボディカラーがよく似合う。

私は発表の直後、スペインはバスク地方のドノスティア(サンセバスチャンのバスク名)からクルマで1時間半ぐらいのところにあるナバラサーキットでDBX Sに乗りました。


見た目はSUVですが、中身はスポーツカー。サーキットで走るのがたのしい。もう、びっくりしました。


DBX Sは、4ℓV8エンジン搭載。従来のDBX707もスポーティでしたが、最高出力がさらに20ps上がって727ps(535kW)に達しています。

宝飾品などを手がける英国の工房による質感の高い「S」バッジがそなわります。

▲ 宝飾品などを手がける英国の工房による質感の高い「S」バッジがそなわります。

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プラグイン化された8気筒ターボエンジン搭載のハイパーカー、アストンマーティン「ヴァルハラ」のために開発したターボチャージャーの技術を使っています。


9段オートマチック変速機の変速時間の短縮や、シフト(アップとダウン)のポイントの見直し、さらに、各ドライブモードとのより緻密なマッチング調整なども行われています。


加えて、軽量化。SUVセグメントでは初のマグネシウムホイール、ルーフレールの廃止とともに炭素樹脂を使ったルーフをはじめ、最大47kgの軽量化を実現したのも、操縦性に大きな影響を与えていると説明されます。


ボディの見た目もかなりのもんです。フロントのスプリッターとディフューザー、新しい形状のサイドシル、リアは新意匠のバンパーと、4本で「ハ」の字を作るテールカッターなどが目をひきます。

Sモデルは職人による(赤などの)アクセントカラーを入れることも可能。写真:筆者

▲ Sモデルは職人による(赤などの)アクセントカラーを入れることも可能。(写真/筆者)

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空力を第一に考え、そのうえでオーナーのプライドをくすぐるエクスクルーシブな装備の数かず。赤い「S」の専用バッジは、宝飾品などを手がける工房によるもので、うつくしく輝いているのです。


大型ターボは、通常、エンジン回転が上がらないと効き始めないのですが、DBX Sでは下の回転域からしっかり力が出て、加速が止まらない印象です。


ナバラサーキットのホームストレッチで、アクセルペダルを床まで踏む時間はごくわずかでした。あっというまに第1コーナーにたどり着いてしまうのです。


もちろん直線だけではなく、連続するカーブで軽快な身のこなしを見せてくれます。スポーツカーのように重心が低い印象で、ステアリングホイールの操作がたのしい。


プレミアムクラスのSUVというと、いまは選択肢が広くて、快適性でいうとポルシェ・カイエンがあり、もういっぽうの極にはフェラーリ・プロサングエがある、というかんじでしょうか。

質感の高い素材で構成されたインテリアはカラーなどオプション豊富。写真:筆者

▲ 質感の高い素材で構成されたインテリアはカラーなどオプション豊富。(写真/筆者)

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DBX Sはプロサングエを競合として見ながら送り出した、とアストンマーティンの開発者は明言しています。なるほど、と深くうなずける仕上がりです。


それでいて、内装はぜいたく。ダッシュボードは機能的なデザインで、パネルやドアの内張り、さらにシート表皮など、素材は質感が高く、ぜいたくな雰囲気がたっぷり。ボンドカーになっても不思議ではない、と断言しちゃいます。


ヴァンテージSは、「アストンマーティンの定評あるスポーツカーの中で最もパフォーマンスにフォーカスしたモデル」(アストンマーティンジャパン)いうモデル。


4ℓV8エンジンには、やはり高性能ターボチャージャーが搭載されました。最高出力は、従来の「ヴァンテージ」の668psから680ps(500kW)にまで引き上げられてます。

スムーズな加速性とスポーツカーのように気持ちよいハンドリング。

▲ スムーズな加速性とスポーツカーのように気持ちよいハンドリング。

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さらに注目していただきたいのは、徹底したファイン(細かな)チューニングであります。


大きなところでは、リアのサブフレーム。ボディに直接取り付けるように変更し、ダイレクトな車体の動きが追求されています。直進性とステアリングレスポンスの向上が眼目だそうです。


スポーツカーに重要な操舵感においては、フロントサスペンションのダンパーをチューニング。フィールとともに、実際のステアリングレスポンスを上げています。


リアサスペンションでは、スプリングを調整。こちらは、低速走行時における乗り心地の改良が目的だったそう。


アストンマーティンは、変速機とリアディファレンシャルが一体化したトランスアクスルを採用しています。フレームへのマウント部に手を入れ、剛性を10パーセント落としたといいます。


目的は、アクセルペダルに載せた足の動きによる、パワーのオンオフに対する、車体の動きをスムーズにするところにあります。ガチガチのスポーツカーではなく、オヤジさんのお出かけのお伴としてもじゅうぶん評価してもらえることを狙ったものですね。

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■ Vantage S

全長×全幅×全高/4495×1980×1275mm

ホイールベース/2705mm

エンジン/3982cc V型8気筒ターボ 後輪駆動

最高出力/500kW@6000rpm

最大トルク/800Nm@3000〜6000rpm

最高速度/325km/h

0-100km/h加速/3.4秒

本体価格/2760万円


■ DBX S

全長×全幅×全高/5039×217×1680mm

ホイールベース/3060mm

エンジン/3982ccV型8気筒ターボ 全輪駆動

最高出力/535kW@6250rpm

最大トルク/900Nm@3000〜5250rpm

最高速度/310km/h

0-100km/h加速/3.3秒

本体価格/税込3590万円


アストンマーティンジャパン

HP/https://www.astonmartin.com/ja

小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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