2026.03.18
【試乗体験記】ランボルギーニ テメラリオで雪の北海道を走ってみたら、どうなった?
スーパーカーの絶対的な快楽を味わうために犠牲になるもの。かつてはデイリーな扱いやすさと、走れる環境が限定されることでした。ですが、現代のそれは市街地での運転もイージー、そして走れる場所も圧倒的に広範囲になこと知ってました? 今回の北海道のエクスペリエンスは、まさかのランボルギーニ テメラリオで雪道のドライブを楽しむというもの。果たしてその結果は?
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写真/Automobili Lamborghini 編集/高橋 大(Web LEON)

▲ まさかこんな光景まで似合ってしまうとは、と驚きのスノードライブ。ステアリングホイールにはモーター走行のEVモードもそなわります。
スーパースポーツカーは、全世界のオヤジさんの憧れではないでしょうか。でも、気になるのは、走破性。例えば、あのコと山の温泉に出かけた帰りに雪が降ったらどうしよう……とか。
そんなオヤジさんの心配を「杞憂(きゆう)」とばかり吹き飛ばしてくれるのが、ランボルギーニ「テメラリオ」であります。
2026年2月に、札幌・新千歳空港に隣接したホテルから、美しい景観で知られる支笏(しこつ)湖へのドライブを堪能させてくれました。雪? とうぜんありました。

▲ 冬の支笏湖周辺のドライブもテメラリオにとってはお手のもの。
「ランボルギーニはたんにパワーとラグジュアリー性のシンボルではありません。境界を拡げ、期待値をどんどん上回ることをめざしたブランドなのです」
そう語っているのは、アウトモービリ・ランボルギーニを率いるステファン・ウィンケルマンCEO。
その言葉を裏付けるように、同社では、氷上から砂漠まで、あらゆる地表をテメラリオが走れることを、ことあるごとに喧伝してきています。
今回の冬の北海道ドライブ、ランボルギーニふうに言うと、エスペリエンツァ・ホッカイドウでしょうか、そこでも、テメラリオの走破性の高さがわかりました。

▲ 「ポルトムインターナショナル北海道」前に並べられた2台のテメラリオとウルスSE。
テメラリオって、そもそも、ものすごいスーパースポーツです。677kW(920馬力)の最高出力をもつ4ℓV8を使ったプラグインハイブリッドシステムを搭載した全輪駆動なのです。
全輪駆動システムは、静止から時速100キロまでをわずか2.7秒で加速し、時速300km超え(メーカー発表の最高速は343km)でも安定して走行するためのもの。
そこまでは知っている、ってオヤジさんは多いでしょうが、スタッドレスタイヤを装着すれば、積雪路だろうとガンガンいけちゃうのです。
乗ったクルマにはブリヂストンの欧州向けスタッドレスタイヤが選ばれていました。タイヤの幅とハイトでみると、ピレリという選択肢もありそうです。

▲ ステアリングホイールにはモーター走行のEVモードもそなわります。
注意すべき点はあります。車高がめちゃめちゃ低いことです。対策としてランボルギーニでは、ロードクリアランスを確保するため、ステアリングホイールのところのボタンで車高をリフトアップする機構をそなえています。
スタート前のランチは、新千歳空港に隣接した「ポルトムインターナショナル北海道」内の「Tateru Yoshino」で。牛ほほ肉の赤ワイン煮込みを頼むと、自慢のソースを最後にすくうためにマッシュドポテトが添えられてきます。
こんなふうに、きちんとしたスタイルが、ぜいたくなテメラリオに合っているんですね。ハンバーガーも味噌ラーメンもおいしいけれど、レストラン選びもスタイルの一部なのです。

▲ 全輪駆動システムとスタッドレスタイヤと車高リフトアップシステムはスノードライブにおける無敵の組合せ。
テメラリオは、新世代のランボルギーニ・スーパースポーツカーとして、12気筒プラグインハイブリッドの「レヴエルト」に次いで、24年に発売されました。
「カテゴリーでは唯一無二の性能と快適性を実現」とは、ランボルギーニによるテメラリオの説明。じっさい、支笏湖へと向かう道では、たいへん快適でした。
乗り心地のよさもさることながら、正確なステアリングの恩恵も受けられました。この季節の北海道特有の割れたアスファルト路面には気をつけて、と地元のひとに言われたことです。

▲ テメラリオは(ウルスSEとは違って)雪道モードをもたないけれど、このぐらいのコンディションでもガンガン走れちゃいます。
雪に覆われていればまだよいのですが、路面が剥き出しになっていると、ギザギザがタイヤのサイドウォールを傷つけることがあるので要注意、というのです。
今回は、湖の周囲は積雪しているのですが、一方で、クルマの通行量が多い幹線道路は除雪されています。そこはいいとして、上記のように、路面が荒れているのは困りものでした。とくにレメラリオのようにハイトの薄いタイヤを履いていると、神経をつかいます。
テメラリオは、ところが、ゲーム感覚で、すいすいとその”障害”をクリアしていけます。
避けるべき個所を見つけた時のドライバーのステアリングホイール操作に対して、クルマの追従性がすばらしくいいからです。
ドライバーとの一体感は、サーキットなどでも楽しめる操縦感覚とつながっているものです。これも一級のスポーツドライビングだと感心させられました。
快適で痛快なドライブを雪の北海道で堪能できたのは、うれしい驚きです。走る場所を選ばない、テメラリオの万能ぶりには、さすが、と感心させられた次第です。
■ Lamborghini Temerario
全長×全幅×全高/4706×1996×1201mm
車重/1690kg
ホイールベース/2658mm
3995.2ccV型8気筒+電気モーター(プラグインハイブリッド)
駆動用バッテリー容量/3.8kWh
全輪駆動
システム最高出力/677kW@9000〜9750rpm
最大トルク/730Nm@4000〜7000rpm
8段デュアルクラッチ変速機
全輪駆動(前輪はモーター駆動)
最高速/343kph
0-100kph加速/2.7秒
乗車定員/2名
価格/未公表
■ ランボルギーニ・ジャパン

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